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2025年07月14日

先週も4本、「愛されなくても別に」「フォーチュンクッキー」「ヘッド オブ ステイト」「オールドガード2」

(スクリーンで鑑賞)「愛されなくても別に」

(★★★★☆)(2025年日本)

過酷な家庭環境の中を生き抜いてきた、そして生き抜いていく2人の女性

 
07愛されなくても別に


大学生の宮田は週6勤務で深夜のコンビニでバイトをしている、就職のために大学進学を望んだが、母親からは『自分で学費を出せ』と言われ、懸命に働いている、バイトの仲間の江永は長年父親から家庭内暴力を受けていた、そんな過酷な環境でも、2人は自らの尊厳を失わずに力強く1人で生きて行こうとする・・・




宮田の母親は掃除や洗濯を宮田任せにして、男を自宅に連れ込むルーズな性格、それでも宮田は健気に毎月8万円を家に入れています、自分が不幸な環境にあることをグッと飲み込んで頑張る宮田、しかし、バイト仲間の江永の壮絶な家庭事情を聞いて、自分の不幸など取るに足らないのだと愕然とします、江永もまたそんなことを乗り越えて逞しく生きていこうとします、学友の木村は親からの仕送りで暮らす裕福な学生だが、木村もまた過保護な親との関係に悩んでいて・・・

 

とにかく、悲惨で悲しい環境の学生が3人登場します、不幸が消える気配はありません、はたしてこの映画のテーマはなんなんだろうと思案しながら観ていました、不幸の度合いに重い軽いは無いという事か?愚劣な親の責任を問うのか?それとも、やはり家族の絆の大切さを説くのか?

 

予想は外れて、エンディングでは大きな愛のようなチカラがすべての不幸と罪を包み込んでしまいます、劇中で2人の母親が 『あなたを愛している』というセリフを娘に連発します、なるほど、そういう事か、家族という形態を「愛されなくても別に」側から切り取った珍しい作品、

 

こんなにも不幸満載の映画なのに観後感がとってもヨカッタです、観終わった後には宮田と江永がこれからをしっかり生きていくという確証が得られます、主演の南沙良は存在感あり、若手監督の力量に拍手、必見です、

 

 

(スクリーンで鑑賞)「フォーチュンクッキー」

(★★★☆)(2023年米国)(原題:Fremont)

米国に移住したアフガニスタン人の女性の生活を、抑揚のない語り口で描く独立系シネマ

 
07フォーチュンクッキー

カリフォルニア州フリーモントで中国系企業のクッキー工場に勤めるドニヤはアフガニスタンから移住してきた、“フォーチュンクッキー”に占いの紙を詰める淡々とした作業、ボーイフレンドを作る気もない、そして、アフガニスタンでの経験から不眠症に悩まされている、ある日、フォーチュンクッキーに入れる“占い文“を書いていた女性が急死、代わってドニヤが“占い文”を書く担当になる、鬱々とした気分の日々、ドニヤは自分の携帯番号を書いた占い文を1枚だけクッキーに入れる・・・

 



モノクロ映像で淡々と語られるドニヤの日常、抑揚の無い語り口で物語は淡々と進みます、正直、平坦過ぎてちょっと眠たくなる時間帯もありました、

 

ドニヤが自分の携帯番号をクッキーに入れたことから、物語が意外な方向に展開!!するかと思いきや、なんとその“占い文”はクッキー工場関係者の手に、ドニヤの立場も危うくなります、それでも未知の男から連絡があり、ドニヤは待ち合わせの場所までクルマで向かう事に・・・あれ?これは・・・

 

ドニヤが不眠症の治療で訪れる神経科医、この医者が結構病んでいるように見える皮肉が面白かった、そして、終盤で登場する「白い鹿」、あれはいったいなんの象徴だったのでしょうか?分かりませんでした、

 

評価が難しい作品ですが、酷い出来でも無い、ワタシの評価は少しオマケ、鑑賞して評価を聴かせてください、

 


(自宅で鑑賞)「ヘッドオブ ステイト」

(★★★☆)(2025年米国)(原題:Heads of State)

米国大統領と英国首相の乗ったエアフォース1が撃墜されるが・・・

 
07ヘッドオブステイト

スペインでの作戦に失敗、CIAMI6は多くの犠牲者を出し、最高機密システムにもアクセスされてしまう、欧州での国際会議に出席する米国大統領ウイルは英国首相サムと事前会談、しかし2人は水と油、スペインでの作戦失敗もあり殴り合い寸前に、なんとか両国の友好的ムードを醸成しようと、2人は大統領専用機エアフォース1で一緒に移動することにするが、謎の組織により撃墜されてしまう、大統領と首相も死亡したと報道されるが…

 



なかなか面白いスパイアクション映画でした、米国大統領は共和党、穏健な英国首相と話がかみ合いませんが、墜落するAF1からなんとか脱出した2人は組織の追跡を受けながら、なんとか反撃に出ようとします、その中で徐々に縮まる2人の距離、というのが物語のエッセンス、ここらは結構楽しめます、

 

最高機密システムを手に入れた悪の組織はしつこく2人を追い詰めます、次々と打ち破られていくセーフガードと犠牲になっていく政府職員たち、冒頭のスペイン工作で失敗を犯したMI6の女性エージェントも敗者復活戦で応援参加、弔い合戦の様相でラストまでテンポよく転がり続けます、ガンファイトと接近戦アクション、そしてユーモアたっぷりの2人の会話、休日ののんびり鑑賞にピッタリです、

 

Amazonプライムの最新作、サブスクで視聴可能です、観て損はなし、

 


(自宅で鑑賞)「オールドガード2

(★★!☆☆)(2025年米国)(原題:The Old Guard 2)

古代より不死の戦士として戦ってきたオールドガードシリーズの第2


07オールドガード2 

不死の戦士アンディは“死ぬことができる”存在として最後の闘いに臨もうとしていた、不死者の裏切り者ブッカー、アンディに復讐を誓うクイン、アンディはクインの誤解を解こうとするが聞き入れられず、仲間6人と共にブッカーとクインの罠が待つ場所に向かい、最後の決戦を挑む・・・

 



5
年ぶりの新作、前作も鑑賞しましたが筋立てはすっかり忘れていました、ので、どうも“不死者”に関する前半のやり取りは理解できない部分が多かったです、何千年と生きて来たアンディは、前作で“不死者”から普通の人間に変わったようで、仲間にも不死でなくなる現象が現れ、彼らはあれこれ悩み問答するのですが・・・

 

途中で気づきました、これって3部作ですか、3作目もあるよね、きっと、なので2作目特有の間延び感が中盤を覆います、いろいろ理屈が並ぶ退屈な時間、3作にするための時間稼ぎ^^)そう思って観ると最後の決戦で決着がつかないのも当たり前、脱不死者の死者も出ますが、決着はシリーズ3作目に先送り、う~ん、仕方ない、最後まで見届けましょう、

 

シャーリーズはスタイル抜群の戦士です^^)頑張ってください、

 

 



syougai1pon at 05:30│Comments(0)

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