2025年10月06日
先週は4本、「ブライアン・エプスタイン」「ファンファーレ!」「沈黙の艦隊 北極海大海戦」「366日」
〇(スクリーンで鑑賞)「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」
(★★★!☆)(2025年英国)(原題:Midas Man)
ビートルズを世に送り出した男の奮闘と孤独とその末路

1961年、ドイツハンブルグでのライブ、英国の若者4人組のステージが大きな話題になる、リバプールで家業の家具屋に精を出し、レコードショップも成功しているブライアン、話題の4人組のステージをクラブ「キャヴァーン」で観てその才能に驚く、4人組の演奏に未知の魅力を感じたブライアンは、家業を放棄して4人のマネージャになる、音楽業界は素人のブライアンだが、新たな音源を録音、持ち前のファイティングスピリットと信念でレコード会社に売り込みをかけるが・・・どのレコード会社も4人組に興味を示さない、
、
ビートルズを発掘し、世に送り出し、世界の頂点に昇りつめた男の生涯を描いています、もちろんビートルズメンバーの演奏シーンもありますが、主人公はあくまでブライアン、だれも相手にしない若き4人の才能を信じて猪突猛進、『この4人はいつかエルビスを越える』という予言めいた確信を現実のものにしていきます、
しかし、絶頂期を迎えた後のブライアンには様々な苦悩が襲いかかります、性的志向を揶揄され、薬物に溺れていきます、売れるまでが楽しくて、頂点に登りつめると苦しくなるというアーティストやスタッフの宿命?(除くアルフィと郷ひろみ^^)、
ビートルズを発掘し、世に送り出し、世界の頂点に昇りつめた男の生涯を描いています、もちろんビートルズメンバーの演奏シーンもありますが、主人公はあくまでブライアン、だれも相手にしない若き4人の才能を信じて猪突猛進、『この4人はいつかエルビスを越える』という予言めいた確信を現実のものにしていきます、
しかし、絶頂期を迎えた後のブライアンには様々な苦悩が襲いかかります、性的志向を揶揄され、薬物に溺れていきます、売れるまでが楽しくて、頂点に登りつめると苦しくなるというアーティストやスタッフの宿命?(除くアルフィと郷ひろみ^^)、
ビートルズのステージシーンや4人のキャラ作りが相当イイ感じで仕上がっています、ポール役は話し方まで相当練習したのではないでしょうか?ジョージもイイ感じ、ジョンのタッパが少し足らないのは致し方なし、リンゴの前任ドラマーのピートが可哀そうでした、ビートルズを知っている世代が楽しめる映画ですが、ビートルズを知らない人も観てみては如何でしょうか?そのサウンドは案外楽しいかも、
〇(スクリーンで鑑賞)「ファンファーレ!ふたつの音」
(★★★★☆)(2025年フランス)(原題:En fanfare)
別々に育った音楽的才能豊かな兄弟の愛情物語、フランス映画らしいビターエンド

人気指揮者として世界を駆け回るティポ、ある日突然、白血病を宣告される、骨髄提供ドナーを探すことになり、妹が検査を受けるが不適合、というより2人は血縁関係にないことが判明する、長年秘密にしてきたティポの生い立ちを告白する母親、そして、ティポには実の弟ジミーがいることが判明、ティポはドナーになってもらうためにジミーの家を訪ねる、しかし、ジミーは突然兄と名乗り現れたティポに心を許すことが出来ない・・・
、
出だしからテンポが良い、ティポの活躍と白血病発症、妹のドナー検査、母親の告白と、説明的なシーンを省いた、直感的に前段を理解させる手法が小気味良い、が、はじめてのティポとジミーの対面はうまくいきません、ここから物語は2人の心の動きを追ってじっくりと進みます、高名な指揮者として活躍する兄、炭鉱労働者として働き、地元楽団で演奏する弟、2人のこれまでの生い立ちや暮らしぶりの違いが大きな壁になります、しかし、兄からの敬意と死の予感を感じたジミーは骨髄提供を承諾、ティポは無事生きながらえる事になります、
出だしからテンポが良い、ティポの活躍と白血病発症、妹のドナー検査、母親の告白と、説明的なシーンを省いた、直感的に前段を理解させる手法が小気味良い、が、はじめてのティポとジミーの対面はうまくいきません、ここから物語は2人の心の動きを追ってじっくりと進みます、高名な指揮者として活躍する兄、炭鉱労働者として働き、地元楽団で演奏する弟、2人のこれまでの生い立ちや暮らしぶりの違いが大きな壁になります、しかし、兄からの敬意と死の予感を感じたジミーは骨髄提供を承諾、ティポは無事生きながらえる事になります、
と、ここから2人の豊かな才能が響き合い、素晴らしい演奏で幕を閉じるのかと思いきや、物語は終盤に意外な方向に転がります、ここらはフランス映画のセンスとエスプリ、ビターエンド、日本語で言うと「悲喜こもごも」という感じでしょうか?ほろ苦い、いや、もっともっと苦い苦いエンディングが待っています、それでも観後感は悪くない、
個人的にはストレートな結末でも良かったような気がします、
〇(スクリーンで鑑賞)「沈黙の艦隊 北極海大海戦」
(★★★★☆)(2025年日本)
原潜「やまと」はNYへ向かう、途中、北極海では米国最新鋭原潜がこれを迎え撃つ

東京湾大海戦で勝利し、独立国「やまと」を宣言した海江田は、平和軍設立のため米国大統領との対話を求めNYへ向かう、総理大臣の竹下は「やまと」を国家として承認、総選挙で国民の審判を仰ごうとする、保守与党は分裂し、選挙結果が「やまと」の命運を決めることになる、一方米国は「やまと」をテロリストとみなし、北極海で迎え撃つために最新鋭原潜を派遣、他国の軍隊を排除した海域で1対1の対決が始まるが、米国原潜の性能は「やまと」をはるかに上回るものだった・・・
、
これだけ荒唐無稽なお話なのに、おもわず息を吞んでしまう展開は主演兼プロデューサーを務める大沢たかおの手腕でしょう、米艦隊や潜水艦同士の戦闘シーンはしっかりできているし、政治ドラマパートも観応えがあります、米国側のドラマパートがやはり日本的に観えてしまうのは致し方なしか、
これだけ荒唐無稽なお話なのに、おもわず息を吞んでしまう展開は主演兼プロデューサーを務める大沢たかおの手腕でしょう、米艦隊や潜水艦同士の戦闘シーンはしっかりできているし、政治ドラマパートも観応えがあります、米国側のドラマパートがやはり日本的に観えてしまうのは致し方なしか、
相手が見えない潜水艦同士の戦闘はもどかしいというか怖いです、一発当たれば撃沈、どう考えても絶体絶命のピンチを何度も迎える「やまと」ですが(とくに終盤の米艦隊との戦闘、あれは絶対に負けると思いますが)、これがまた粘るんです、はい、最後の必殺ジャンプはちょっとやり過ぎなような気がしますけどね^^笑)
政治パートの物語も政治家キャラも面白かった、保守系政党にこんなに多くの気骨のある政治家がいたら、日本にも希望はある、
風吹ジュン、夏川結衣好演、津田健次郎当たり役を得ました、観て損はなし、
風吹ジュン、夏川結衣好演、津田健次郎当たり役を得ました、観て損はなし、
◆(自宅で鑑賞)「366日」
(★★★☆☆)(2024年日本)
20年の時を越えて育まれた様々な愛のカタチを描く人間ドラマ

2003年沖縄、女子高校生の美海(みう)は2年先輩の湊(みなと)と知り合う、趣味の音楽が共通点のふたり、落ち込んでいた湊に美海はMD(ミニディスク)に元気が出る曲を入れて手渡す、湊も美海にMDで返答し、ふたりは付き合う事になる、音楽業界を目指す湊は東京の大学に進学、2年後美海も東京の大学に進学し同棲するようになる、このまま幸せな未来が訪れると信じていた美海だが、ある日突然、湊は別れを切り出す・・・
、
沖縄と東京、2003年から2024年までの時間が交錯しながら美海と湊、そして高校時代から美海を慕う同級生、美海の娘などが恋物語を紡いでいきます、が、難病あり、それも2度までも、そこからのすれ違い、でも狂った物語の歯車を修正することは出来ず、美海は同級生と結婚し、美海の娘が単身東京にいる湊を訪ねたりと、物語やふたりの心情に入れ込むどころか、なんで??マーク連続の展開で終盤を迎えます、ふたりを繋ぐキーツールのMDもそんなに上手には機能していません、残念、
沖縄と東京、2003年から2024年までの時間が交錯しながら美海と湊、そして高校時代から美海を慕う同級生、美海の娘などが恋物語を紡いでいきます、が、難病あり、それも2度までも、そこからのすれ違い、でも狂った物語の歯車を修正することは出来ず、美海は同級生と結婚し、美海の娘が単身東京にいる湊を訪ねたりと、物語やふたりの心情に入れ込むどころか、なんで??マーク連続の展開で終盤を迎えます、ふたりを繋ぐキーツールのMDもそんなに上手には機能していません、残念、
主演ふたりは清々しい、沖縄の澄み切った海と空は美しい、それを観て、ふんわりとした恋物語だと割り切って観るしかないのかな、、、タイトルは閏年2月29日生まれの美海にちなんで、、、サブスクでご鑑賞を、
、
、
syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画