2025年10月14日
先週はサスペンス4本、「ワンバトル アフター アナザー」「ブラックバッグ」「マイボディガード」「国家非常事態」
〇(スクリーンで鑑賞)「ワンバトル アフター アナザー」
(★★★★☆)(2025年米国)(原題:One Battle After Another)
過去の犯罪と、因縁の相手に娘を誘拐された父親の必死の追跡劇

10数年前、米国内での革命を目指していた過激派組織「フレンチ75」、中心的人物パーフィディアに協力するパット、2人は不法移民収容所から移民を救い出し、収容所長のロックジョーは屈辱を味わう、ロックジョーは執拗にパーフィディアらを追跡、パーフィディアはパットと一人娘を置いて海外へ逃亡する、、、そして現在、平穏に暮らしていたパットと娘のシャリーンの前に亡霊の如くロックジョーが現れ、シャリーンを誘拐する・・・
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独特のテイストのアクションサスペンス、執念深い収容所長のロックジョーが怖いです、タランティーノ作品のような乾いた恐怖を感じます、そして意外な展開と結末、
独特のテイストのアクションサスペンス、執念深い収容所長のロックジョーが怖いです、タランティーノ作品のような乾いた恐怖を感じます、そして意外な展開と結末、
物語は10数年前の「フレンチ75」による破壊工作と、それに対峙するロックジョー、そして10数年後のロックジョー執念の誘拐劇、という2つのパートで出来ています、パットはすでに革命の意志は無く、平穏な暮らしを求めていたのですが、ロックジョーには娘シャリーンと再会しなければならない理由がありました、それがとんでもなく悲しい結末を呼び込みます、
革命家の娘として訓練を受けて来たシャリーンの活躍も観どころ、とても悲しい状況に置かれるのですが、結局彼女がいちばん心も身体も強かった、大の大人はパニくるばかリ、
162分と長いですが退屈せずに鑑賞出来ました、ラストの荒野の1本道でのカーアクションにぞくぞくしました、観て損はなし、
〇(スクリーンで鑑賞)「ブラックバッグ」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Black Bag)
英国の情報機関を舞台にしたクールな心理サスペンス、この監督はまたもや難解です

夫婦で英国国家サイバーセキュリティセンターに勤めるジョージとキャスリン、不穏な空気の同僚を自宅に招いての食事会の後、一人が毒殺される、さらに最高機密レベルのプログラムが流出、内部に裏切り者がいる可能性が高いことが判明、ジョージは内部調査に乗り出すが、妻のキャスリンも容疑者の一人、ちょっとして手掛かりからキャスリンの不審な行動が露わになり、ジョージの心が揺れ動く・・・
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とっても難解なスタートです、説明が少なく、どんどん物語は展開、毒殺はあるし、妻の行動は怪しいし、登場人物の顔と名前が一致しないまま中盤まで進みます、でも情報流出事件の中身が分かってからは比較的簡明、組織内の関係者=容疑者とジョージの駆け引きの意味も少しづつ分かってきます、さて、犯人は妻なのか?ここが焦点なのですが・・・
とっても難解なスタートです、説明が少なく、どんどん物語は展開、毒殺はあるし、妻の行動は怪しいし、登場人物の顔と名前が一致しないまま中盤まで進みます、でも情報流出事件の中身が分かってからは比較的簡明、組織内の関係者=容疑者とジョージの駆け引きの意味も少しづつ分かってきます、さて、犯人は妻なのか?ここが焦点なのですが・・・
疑いのある職員をウソ発見器にかけるシーンでの、ジョージの発する質問が辛辣で悪意があるように見えます、ましてや、夫婦で情報機関に勤務し、互いに相手の事が信じられないとなると、いや~、無理だなあ、ああいう生活は、、、と思ってしまうのですが(当たり前か^^)ジョージ以上にキャスリンは鉄のハートを持つ女性でした、
ラストは冒頭と同じジョージ家の大きなテーブルでの大団円、さて真犯人は?それは観てのお楽しみ^^)原題は情報組織での隠語=闇の中、というような意味、
◆(自宅で鑑賞)「マイ ボディガード」
(★★★!☆)(2004年米国)(原題:Man on Fire)
燃え尽きた腕利きスパイがメキシコで幼い娘のボディガードを引き受けるが・・・

CIAで暗殺任務に従事していたクリーシー、暗殺者としての生活に疲弊、引退しようとしていた、上司の勧めでメキシコの実業家の娘ピタのボディガードを引き受ける、生意気盛りのピタの反抗に手を焼きながらも、2人の間には友情らしきものも芽生え、クリーシーの乾いた心にも潤いが戻って来た矢先、ピタが誘拐されクリーシーも銃撃戦で被弾、なんとか命を取り留めたクリーシーの鬼気迫る追跡が始まる、
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メキシコの治安は非常に悪く、誘拐がビジネスとして成立しているような有様、富裕層は子供のボディガードを雇うのが当たり前のようです、ピタは利発で口が良く動く、最初は距離をとろうとしたクリーシーですが、穢れなきピタに魅せられます、と、警察車両が集まって来たかと思うと、誘拐犯が登場、銃撃戦の末、クリーシーは重症に、ピタは連れ去られます、警察が誘拐組織と手を組んでいるのです、なんとまあ、誘拐がビジネスになるはずです、
メキシコの治安は非常に悪く、誘拐がビジネスとして成立しているような有様、富裕層は子供のボディガードを雇うのが当たり前のようです、ピタは利発で口が良く動く、最初は距離をとろうとしたクリーシーですが、穢れなきピタに魅せられます、と、警察車両が集まって来たかと思うと、誘拐犯が登場、銃撃戦の末、クリーシーは重症に、ピタは連れ去られます、警察が誘拐組織と手を組んでいるのです、なんとまあ、誘拐がビジネスになるはずです、
クリーシーの情緒不安定さを象徴しているのでしょうが、テクニカルな映像エフェクトが少々過剰、それが無ければ、もっと星を付けたかもしれません、そして、意外な黒幕の登場と、もの悲しい結末、ちょっと鬱屈したアメリカ映画、でも21年前の作品としては秀逸、146分と少々長いですが自宅でゆっくり鑑賞してみては?
◆(自宅で鑑賞)「国家非常事態 首都爆破テロを阻止せよ」
(★★★!☆)(2023年マレーシア)(原題:War on Terror: KL Anarchy)
謎の集団が爆薬を強奪、爆破テロ計画を阻止する対テロ特殊部隊の活躍、

列車で輸送中の武器・爆薬が謎の集団に強奪される、首都クアラルンプールでの爆破テロの情報を得た対テロ特殊部隊は即応、デジタル捜査で犯人グループのアジトを突き止め急襲、激戦の末、テロリストは全滅、ボスを生け捕りすることに成功する、しかし、ボスの弟が爆破チームを率いてクアランプール市内に展開、対テロ特殊部隊もこれを追うが、ついに大爆発が起き、犠牲者が出てしまう・・・
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マレーシア制作の映画を観るのは初めてかもしれません、テロリストと特殊部隊の対決という分かりやすい物語ですが、これがなかなか面白かったです、アクション・銃撃戦シーンは迫力満点、日本映画界もウカウカしておられません、走る列車の屋根を走る強奪シーン、混み入ったアパートメントでの銃撃シーン、さらには市内の渋滞した車列での大激戦と観ていて楽しかったです、
マレーシア制作の映画を観るのは初めてかもしれません、テロリストと特殊部隊の対決という分かりやすい物語ですが、これがなかなか面白かったです、アクション・銃撃戦シーンは迫力満点、日本映画界もウカウカしておられません、走る列車の屋根を走る強奪シーン、混み入ったアパートメントでの銃撃シーン、さらには市内の渋滞した車列での大激戦と観ていて楽しかったです、
マレーシアの国民性は知りませんが、人物描写は韓国映画に似ているかもしれません、みんな血気盛んです、リーダーはバランスの取れた勇敢な女性、ついはみ出してしまう若い隊員、皆をサポートする分析係、そしてチームをまとめる隊長、
ラストに意外な事件が勃発、いきなり続編を思わせる展開に!エンドタイトルが始まっても視聴は止めないでください、
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syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画