先週も4本、「あんのこと」「グランドイリュージョン3」「グランドイリュージョン」「グランドイリュージョン2」先週も4本、「マイケル」「シラート」「勇敢な市民」「レディファースト」

2026年06月14日

先週も4本、「ヴィヴァルディと私」「箱の中の羊」「キャッチ ア キラー」「アイリッシュマン」

〇(スクリーンで鑑賞)「ヴィヴァルディと私」
(★★★!☆)(2025年イタリア・フランス合作)(原題:Primavera)
音楽教師ヴィヴァルディと、才能あふれる少女が運命を切り拓く物語

06ヴィヴァルディ

1716年ベネチア、孤児院で育つ少女たちは楽器演奏やコーラスを支援者に聴かせて寄付を募る役目を課せられていた、そんな孤児院にヴィヴァルディが音楽教師として赴任してくる、ヴィヴァルディが来たことで孤児院の演奏能力は向上、支援者からも熱い期待を寄せられる、バイオリン演奏で高い才能を発揮するチェチリア、彼女の才能を見抜いたヴィヴァルディはチェチリアに高価なバイオリンを与え、より高度な曲つくりに挑もうとするが、チェチリアの夫となる軍人が戦地から凱旋したことで、チェチリアの音楽人生は閉ざされてしまう・・・



曲冒頭のメロディくらいは誰でも知っている作品『四季』で有名なヴィヴァルディと、音楽教師として赴任した孤児院で出会った才気あふれる少女との交流を描いた物語です、

当時の孤児の少女たちは軍人や貴族との結婚こそが、孤児院から抜け出せる唯一の手段だったようです、チェチリアも軍人に見初められ結婚することが決まっていました、ところがバイオリンの才能が開花、ヴィヴァルディもチェチリアに演奏を続けさせようとしますが、軍人が戦地から戻ってきたことで、それも叶わなくなりますが、チェチリアは思わぬ行動に出ます・・・

ヴィヴァルディは病弱ですが、誠実で音楽をこよなく愛する人物として描かれています、そして音楽家としての出世欲もあります、暗い孤児院の中での閉塞感ありありの物語で、ヴィヴァルディもパッとしませんが、演奏シーン・合唱シーンは聴いていて気持ち良いです、ヴィヴァルディ独特の軽快で情緒一杯の曲が聴けます、クラシック好きならぜひ鑑賞してください、

ヴィヴァルディらしい曲が劇中で何曲も演奏されますが、誰もが知っている『四季』が演奏されることは残念ながらありません、その理由はエンドタイトルで明らかにされます、なるほど・・・


〇(自宅で鑑賞)「箱の中の羊」
(★★★☆☆)(2026年日本)
我が子そっくりのヒューマノイドを迎え入れた夫婦の物語、、、のはずが・・・

06箱の中の

近未来の日本、2年前に事故で我が子を失った音々と健介夫婦、音々は建築デザイナーとして忙しく働いているが、我が子を失った喪失感から完全には抜け出せていない、ある日、先進IT企業から我が子そっくりのヒューマノイドを提供するという提案が来る、音々と健介は悩んだ末にヒューマノイドを受け入れることにする、やって来たのは息子にそっくり、一目では人と見分けがつかない完璧なヒューマノイドだった、ここから3人の新しい生活が始まるのだが・・・



是枝裕和監督最新作、カンヌ国際映画祭コンペ出品作品、

音々と健介、互いを認め合いながらも、息子を失った事件以降はどうも心の奥底ではぎくしゃくしているようです、音々は徐々に疑似息子との生活にのめり込んでいきます、健介は少しヒューマノイドに懐疑的な様子、ヒューマノイドが予想以上に人間らしく成長していくことが良くも悪くも2人の関係に強い影響をもたらしていきます、ここら辺りの夫婦の心の動きと2人の葛藤は結構面白かったです、健介役の大吾が奮闘しました、

が後半、物語は意外な方向へ展開していきます、それは人間社会に放り込まれたヒューマノイドの視点から描かれることになります、人と同じような感情を持ち始める人ではないヒューマノイドたち、という反面世界が描かれることになります、この人視点とヒューマノイド視点の2つのテーマはそれぞれ興味深いものではありますが、、、

どうも監督は欲張り過ぎたような気がします、人視点の夫婦の愛情物語だけで充分に作り込めたはずなのに、第2の視点が入ってきたことで、物語の焦点がぼけてしまいました、それを『箱の中の羊』というキーワードだけで成形するには、ちょっと無理があると感じます、焦点がぼやけた分、後半、音々役の綾瀬はるかも活力を失ってしまった感じ、惜しい、、、★はこれで精いっぱい、


(★★★!☆)(2023年米国)(原題:To Catch a Killer)
新年を祝う人たちを狙ったライフル乱射事件の犯人を追う女性警官の奮闘

06キャッチアキラー

大晦日のボルティモア、新年を祝い大騒ぎする人たちが次々とライフルで射殺され大量の犠牲者が出る、現場に駆け付けた警官エレノアは一人犯人に迫るがあと一歩で逃げられてしまう、FBIのラマークが捜査の指揮を執る、ラマークはエレノアの行動力と洞察力を買いチームに加える、犯人は正確無比な射撃術を持っており、証拠も残さない、やっと犯人を追い詰めた捜査陣だが反撃に会い全滅する事態に、ラマークとエレノアもチームから外されてしまう・・・



拾い物の1作!!

冒頭からテンポが良いです、いきなり始まる乱射事件、警察の手をするりとすり抜ける犯人、FBIの捜査も的確に進んでいくのですが、幽霊のような犯人の姿を掴むことが出来ません、銃撃ポイント割り出す捜査手法が分かりやすい、誤情報から起こってしまう警官隊との乱射劇も迫力がありました、

捜査は行き詰りますが、それでもエレノアの閃きから犯人の正体が明らかになります、そしてラスト前、突然の1発、これは衝撃でした、果たしてエレノアは犯人を逮捕できるのか?

全編にサスペンスが溢れています、超人がいない地道な捜査過程の描写も好みです、休日のお気楽鑑賞にぜひ、面白いですよ、


◆(自宅で鑑賞)「アイリッシュマン」
(★★★!☆)(2019年米国)(原題:The Irishman)
1950年代、一介のトラック運転手からマフィアのヒットマンになった男の半生記

06アイリッシュマン

トラック運転手のシーラン、不正を働いて起訴されるが弁護士のお陰でなんとか罪を逃れる、弁護士からマフィアの大物ラッセルを紹介され下働きをするようになり、ついには組織の邪魔者を葬り去る仕事さえも請け負うようになる、さらに当時強大な権力を持っていた全米トラック運転手組合長のジミーを紹介される、何事も手際よく片付けるシーランを気に入ったジミーは、シーランをボディガードに登用、厄介事が起こるとシーランがその「解決」にあたることになる・・・



事実に基づく物語のようです、上映時間209分の長尺、劇中の出て来る多くの人物に『何年何月に射殺される』というテロップが付きます、すべてシーランの仕事なのか?デニーロ演じるシーランは淡々と仕事をこなして行きます、そしてついには長年仕えたジミーが次のターゲットになります、さすがに躊躇するシーラン、なんとかこの隘路を回避しようとするのですが・・・

ケネディや弟のロバート、ニクソンなどの政治家も絡んでくる政治的混乱の中、裏社会を生き切ったシーランの半生記です、重厚な演技と映像、いかにも本格マフィア映画ですが、209分は長すぎました、「ゴッドファーザー」のようなヒットを狙ったのでしょうが、、、残念ながら興行的には失敗したようです、三分割くらいで観るのが良いようです・・・




syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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