映画
2026年08月10日
先週も4本、「開戦前夜」「隣人たち」「スパイダーマン BND」「ゲットスマート」
〇(スクリーンで鑑賞)「開戦前夜」
(★★★★☆)(2026年日本)
開戦前夜、官民から集められた日本の頭脳たちが出した日米総力戦の結論は・・・『日本必敗』

昭和16年(1941年)、軍部が米国との開戦準備を進める中、日本で最も優秀な頭脳集団が官・民・軍から集められる、彼らに与えられた任務とは・・・日米が総力戦に突入した場合、戦力・経済力・工業力・資源力・外交力など全ての要素を考慮して、その結果を予想すること、そして、彼らが出した結論は・・・『日本必敗』・・・日本は絶対に米国には勝てない!という内容だった・・・
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日米戦争開戦前夜の1941年に実在した「総力戦研究所」の苦悩を描いた人間ドラマです、戦闘シーンは一切ありません。選ばれたエリート集団がなんとか開戦を阻止しようと奮闘します、映画終盤には『開戦前にすでに敗けることが決まっていた日米戦争』に、日本はなぜ突入していったのか、という視点でも描かれています、
日米戦争開戦前夜の1941年に実在した「総力戦研究所」の苦悩を描いた人間ドラマです、戦闘シーンは一切ありません。選ばれたエリート集団がなんとか開戦を阻止しようと奮闘します、映画終盤には『開戦前にすでに敗けることが決まっていた日米戦争』に、日本はなぜ突入していったのか、という視点でも描かれています、
「総力戦研究所」は模擬内閣を作る、というカタチで進められます、総理大臣役に任命された銀行員の宇治田、メンバーの中には開戦賛成派・反対派が混在、激しい議論が交わされるのを冷めた眼で見ています、意外な分析から、『開戦4年目には日本は必ず負ける』という推論が浮上、模擬内閣の陸軍メンバーはこれに猛反発、議論を捻じ曲げようとしますが、宇治田はこの推論を押し通すことを決意します、
模擬内閣が出した『日本必敗』論、議論を進めれば進めるほど『日本必敗』は揺るがないものになり、陸軍参謀もついに『日本必敗』を認めざるを得なくなります、公式報告書にも『日本必敗』と記されたのですが・・・
物語は選ばれたエリートたちの模擬内閣の開戦阻止への奮闘を描くものですが、映画はその後の軍部・内閣・天皇の動きを紹介、日本は負けると分かっていた日米戦争になぜ突入していったのか?までが描かれています、戦争に熱狂していった当時の日本、今の世の中だから観る価値があります、ぜひの鑑賞を・・・
〇(スクリーンで鑑賞)「隣人たち」
(★★★!☆)(2024年米国・ベルギー・フランス・英国合作)(原題:Mothers' Instinct)
良好だった2つの家族の関係が、ある事故をきっかけに崩壊していく、サイコ・サスペンス

1960年代、米国の高級住宅街、セリーヌと隣人アリスは親友で家族ぐるみの付き合い、互いに一人息子の成長を見守っていたが、セリーヌの息子が事故死、悲しみにくれるセリーヌと夫、アリスはなんとか慰めようと努力するが、セリーヌは次第に妄想に捕らわれるようになり、息子の死に責任があるとアリスを責める、2つの家族の関係は完全に壊れてしまい、アリス一家は引越しすることを決断するが、またもや悲劇が発生する・・・
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セリーヌの息子の死は事故、しかしセリーヌはその喪失感から立ち直れず、事故を予見できなかった自分を責めます、情緒不安定になるセリーヌ、アリスとの関係は何度も揺れ動きます、喧嘩をしたり仲直りをしたり、アリス夫婦は心からセリーヌを愛していたのですが・・・
セリーヌの息子の死は事故、しかしセリーヌはその喪失感から立ち直れず、事故を予見できなかった自分を責めます、情緒不安定になるセリーヌ、アリスとの関係は何度も揺れ動きます、喧嘩をしたり仲直りをしたり、アリス夫婦は心からセリーヌを愛していたのですが・・・
終盤、立て続けに更なる事件が勃発、物語は意外な、とっても意外な展開で結末を迎えることになります、アン・ハサウェイが息子を失ったセリーヌを演じています、観後感は・・・あまり良くないです、他にも結末はあったはずなのですが・・・機会があればスクリーンで鑑賞してください、
〇(スクリーンで鑑賞)「スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Spider-Man: Brand New Day)
シリーズ最新作、苦悩を抱える孤独なスパイダーマンに新たな敵が現れる

人々の記憶から自らを消し去ったスパーダーマン、恋人や友人はもういない、孤独が原因の体質変異を起こすが、それでもNYの犯罪者たちと闘っている、ある日、軍の装甲車が乗っ取られ刑務所を襲撃、宿敵スコーピオンが逃げ出してしまう、犯行を行ったのは普通の市民、彼らは何者かに操られていたのだ、謎の敵に操られるスコーピオン、犯人を追うスパイダーマンさえ、謎の敵に操られそうになる!!敵は何者なのか?犯行の目的は?
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シリーズ最新作、副題にもあるようにリセットされた世界で新しいシリーズが始まるのかと思いきや、しっかり過去作を引きずっての展開でした、
シリーズ最新作、副題にもあるようにリセットされた世界で新しいシリーズが始まるのかと思いきや、しっかり過去作を引きずっての展開でした、
冒頭から、暴走装甲車の派手なアクションに引きずり込まれます、人の頭の中に入り込む謎の敵、旧敵フランクや、今は大学教授の超人ハルクまでが操られ流石のスパイダーマンも苦戦の連続、それでもなんとか謎の敵=超能力者ジーンを倒して物語は一段落するのですが・・・
闘いの中で、過去の恋人MJと親友ネッドとの関りが復活、MJに正体を見破られますがピーターにも心の平穏が戻り、と、ほんわかしたシークエンスが訪れるのですが・・・全編145分と長いです、これでは終わりません、
事件の真相に気付いたスパイダーマンは囚われの身になったジーンの救出に向かいます、そこに待ち受ける警護の忍者集団、覚醒したジーンも圧倒的パワーで大暴れ!フランクも参戦してスパイダーマン最大の危機を迎えます・・・と盛りだくさんの1作でした、
分かりやすく結構楽しめます、暑さしのぎのスクリーン鑑賞は如何でしょうか、
◆(自宅で鑑賞)「ゲット スマート」
(★★★!☆)(2008年米国)(原題:Get Smart)
おとぼけスパイのスマートが奇想天外な活躍をする本格スパイコメディ??

米国の秘密諜報機関「コントロール」で情報分析官として働くスマート、現場で活躍するエージェントになりたくて昇進試験を通るが、エージェントへの転属は認められずふてくされて職場放棄、と、その間に悪の組織カオスの攻撃を受け「コントロール」本部は壊滅状態に、さらにエージェントの個人情報が奪われ、各地でエージェント殺害事件が発生、事件解決のためにデータベースに載っていないスマートを急遽新人エージェントとして採用、カオスとの闘いを始める、が・・・
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1930年代の米国TVドラマ『それ行けスマート』のリメイク、オープニングの扉がどんどん開いて行くシーンは懐かしい!!^^)
とぼけたキャラクターのスマートが、同僚やミラクルな偶然に助けられながら、悪の組織を相手にまさかまさかの大活躍!!という、肩の凝らない正真正銘のスパイコメディです、
1930年代の米国TVドラマ『それ行けスマート』のリメイク、オープニングの扉がどんどん開いて行くシーンは懐かしい!!^^)
とぼけたキャラクターのスマートが、同僚やミラクルな偶然に助けられながら、悪の組織を相手にまさかまさかの大活躍!!という、肩の凝らない正真正銘のスパイコメディです、
コンビを組むのは・・・またもや登場!アン・ハサウェイが良きスパイスになっています、「プラダを着た悪魔」1作目(2006年)の後の作品という事になります、おとぼけスパイと美人スパイが、ヒョイヒョイと悪の組織を翻弄、なぜか大手柄を連発、スマートには絶体絶命の危機も訪れますが、それもなんとかしのいで、2人の仲も親密に・・・
と、休日のお気楽鑑賞にピッタリの1作です、夏休みの鑑賞にぜひ、
と、休日のお気楽鑑賞にピッタリの1作です、夏休みの鑑賞にぜひ、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2026年08月03日
先週も4本、「デッドマンズ・ワイヤー」「プライベート・ケース」「ガス人間」「トイストーリー5」
〇(スクリーンで鑑賞)「デッドマンズ・ワイヤー」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Dead Man's Wire)
不動産投資会社に恨みを持つ男が人質を取って自らの主張を世に出そうとするのだが・・・

不動産投資会社を訪れたトニー、副社長と面談を始めるやいなや、ショットガンを取り出し副社長の首にワイヤーを巻き付け、ショットガンの引き金に繋ぐ、駆け付けた警察が包囲する中、堂々と人質を自宅まで連れ帰り、誘拐の理由を告げる、そして、投資会社の不正を暴き、社長の謝罪を求めるためにラジオ局と接触するのだが・・・
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1977年に実際にあった事件をベースにしたクライム・サスペンス、ヒリヒリした誘拐劇の一部始終をリアルに描いています、
1977年に実際にあった事件をベースにしたクライム・サスペンス、ヒリヒリした誘拐劇の一部始終をリアルに描いています、
トニーはなんとか苦しい生活から這い上がろうと、土地を購入、ショッピングセンター建設を予定していました、が、投資会社の不正な裏工作で建設が立ち行かなくなったと思い込んでいます、その憤りの果てが誘拐事件になった訳です、
引き金と人質の首がワイヤーで繋がっている『デッドマンズ・ワイヤー』、警察も迂闊には手を出せません、目の前に犯人と人質がいるのに何もできないもどかしさ、トニーは正気を失っているのか?いや、正気は保っているようにも見えます、ラジオ局DJが警察との連絡窓口になり、最後はTVカメラの前でトニーと人質が記者会見をすることになるのですが、、、
事件の結末、そしてその後の裁判までが描かれます、果たしてトニーの運命は?
リアル感のある映像と効果的な音楽にヒリヒリしながら、ラストでトニーは・・・いやいや、これは書けません、スクリーンでトニーの行く末をご覧ください、
〇(スクリーンで鑑賞)「プライベート・ケース」
(★★★!☆)(2025年フランス)(原題:Vie privée)
患者が急死、その死の真相を巡って遺族や周囲から揺さぶられる精神科医

パリで精神科医を開業しているアメリカ人リリアン、ある日、友人であり患者だったポーラの自死を知らされる、葬儀に出席するとポーラの夫から罵倒され追い返される、翌日、ポーラの娘がリリアンを訪ねて来る、リリアンにはポーラの死の責任があるのではないかと詰め寄られる、リリアンもポーラが自死するとは思えない、と、リリアンの車に傷がつけられ、部屋が何者かに荒らされる、ポーラは誰かに殺されたと確信したリリアンは単身捜査に乗り出すが・・・
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こちらも息の詰まるようなサイコ・サスペンスです、主演はジョディ・フォスター、「タクシードライバー」が1976年、現在63歳かな、ヒタヒタと追いつめられていく精神科医を好演しています、
こちらも息の詰まるようなサイコ・サスペンスです、主演はジョディ・フォスター、「タクシードライバー」が1976年、現在63歳かな、ヒタヒタと追いつめられていく精神科医を好演しています、
ポーラの死から始まる不可解な事件、患者の話した内容を録音したMD(なぜかリリアンはこれにこだわっています)が盗まれたことから、リリアンはポーラの娘を疑い、次は夫に疑惑の目を向けます、さらにポーラの叔母の不審死と、なにやら犯罪の匂いがするのですが・・・中盤からはリリアンの言動にも怪しいところが出て来ます、元夫と一緒にポーラの夫を執拗につけまわし、証拠を掴もうとするリリアン、ひょっとするとこれはリリアンの妄想劇ではないか、観ているほうは何が真実なのか?分からなくなってきます、
派手なアクションはありません、ラストではリリアンとポーラの夫が直接対決、意外な真実が浮かび上がってきます、なるほど、さて真実は何処に・・・これまたスクリーンで観るしかないですな^^)
◆(自宅で鑑賞)「ガス人間」
(★★★!☆)(2026年日本)
奇怪な連続殺人事件、犯人は自らを『ガス人間』と名乗り、次々と犯行を重ねていく

TV記者京子が担当する番組の生放送中に有名学者が宙に浮かんで爆発するという、とんでもない事件が起こる、捜査一課の岡本が捜査を担当、京子とは因縁がある、この突飛押しもない事件は『ガス人間』と名乗る犯人がSNSに現れたことから、事件の様相が一変、『ガス人間』は過去の政府と警察の不正を暴くために関係者を殺害していくと予告、京子の情報で『ガス人間』を包囲した警察だが、ガス化して飛び回る『ガス人間』に圧倒され全滅してしまう・・・
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Netflix制作、全8話のドラマシリーズです、現在視聴可能です、
Netflix制作、全8話のドラマシリーズです、現在視聴可能です、
東宝が1960年に製作した映画「ガス人間第一号」をリブート、韓国映画界からプロデューサー・脚本を迎えて異例のスケールで撮影を敢行、豪華なキャスト、韓流脚本だけあってビックリの展開がラストまで続く作品となっています、
『ガス人間』はどうやら気体化した人間、服を着ていると人間ですが、ガス状になると無敵です、警察もヤクザも全く歯が立ちません、でも、一応弱点らしきものもあり、暴れた後は寝たりしています、そしてもっとビックリな真相は・・・
『ガス人間』が暴こうとしているのは、日本政府と警視庁が闇に葬った過去の不正、えらい壮大な物語です、過去の凄惨な出来事の描写もなかなかえげつないです、さらに岡本と京子の因縁、京子の素性、警察内部の闇、そして都知事選まで絡んできます、ラスト前は想定内、でもラストは・・・あれやこれやテンコ盛りですが・・・ガス人間はそんなに活躍しません、怖いのは・・・やはり人間でした、
ちょっと長いですが、ガンバって鑑賞してください、蒼井優・小栗旬熱演、広瀬すず新境地!
ちょっと長いですが、ガンバって鑑賞してください、蒼井優・小栗旬熱演、広瀬すず新境地!
ちなみにベースとなった東宝映画「ガス人間第一号」、この時期は「ゴジラ」(1954年)「ゴジラの逆襲」(1955年)がヒットした後、東宝はSF怪奇映画を立て続けに公開していました、「美女と液体人間」「電送人間」「透明人間」「マタンゴ」などなど、流石のワタシも全部は観ていませんが、「妖精ゴラス」(1962年)「海底軍艦」(1963年)はスクリーンで鑑賞、「マタンゴ」(1963年)はたしかTVで鑑賞、これは怖かった、
〇(スクリーンで鑑賞)「トイストーリー5」
(★★★★☆)(2026年米国)(原題:Toy Story 5)
おもちゃたちが楽しく暮らすボニーの家に、そこになんとタブレット端末がやって来た!

友達が出来ないボニー、一人でおもちゃを使った“ごっこ遊び”に夢中になっている、近所の子どもはタブレットを使ったチャットやゲームに夢中、見かねた両親は子供用タブレット『リリーパッド』を買い与える、おもちゃの事なんかすっかり忘れて、リリーパッドに夢中になるボニー、おもちゃたちは押し入れの隅に追いやられる、おもちゃ絶滅の危機!?カウガールのおもちゃジェシーはボニーを取り戻すべく立ち上がる!!??のだが・・・
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シリーズ5作目にして、初めてスクリーンで「トイストーリー」を鑑賞しました(ちょうど時間が余ったので^^)、で、結論から書くと・・・とっても良い作品、面白かった、いや~~、観てよかった、と言うのが正直な感想、これは子供向け作品じゃないですね、
シリーズ5作目にして、初めてスクリーンで「トイストーリー」を鑑賞しました(ちょうど時間が余ったので^^)、で、結論から書くと・・・とっても良い作品、面白かった、いや~~、観てよかった、と言うのが正直な感想、これは子供向け作品じゃないですね、

ボニーが愛する伝統的なおもちゃたち、このおもちゃを駆逐するのが最新技術の粋を集めたタブレットです、チャットも出来るリリーパッド、ボニーにもすぐにチャット友達が出来ます、喜ぶ両親、なんとかボニーの気持ちを取り戻そうとするジェシーやウッディ、バズといったお馴染みのおもちゃたちですが、形成は圧倒的に不利、このまま伝統的おもちゃたちはお払い箱に入れられてしまうのか???
子供たちのスマホやタブレット、SNSとの付き合い方が社会問題になっていますが、本作はそれへのひとつの答えを映画物語というカタチで見事に表現しています、劇中ではボニーがチャット友達にディスられてしまい悲しい思いをします、一方、ボニー同様、タブレットよりも“ごっこ遊び”が好きな友達も登場、伝統的おもちゃたちの奮闘が最新のリリーパッドの気持ちさえ動かしていきます、
上手だなと思ったのは、デジタル以前に生まれた、「アナログ通信が出来るおもちゃ」や「アナログカメラおもちゃ」など、彼らもまた時代遅れになっている訳ですが、ジェシー達との見事な連係プレイでボニーを救うのに一役買います、
じっと画面を見つめて遊んでいる子供たちよ、たまには外に出て遊んでみよう!“ごっこ遊び”をしてみよう!と、大人たちに呼びかけている、そんな物語でした、
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2026年07月27日
先週も4本、「キングダム魂の決戦」「新凱旋門物語」「Mr.ノボカイン」八ヶ岳登山報告「小屋番」
〇(スクリーンで鑑賞)「キングダム 魂の決戦」
(★★★!☆)(2026年日本)
秦国最大の危機、5つの国の合従軍が同時に秦に攻め込んでくる「函谷関」の闘いを描く

「秦」の大将軍・王騎を失って3年、信は千人衆を率いるようになっていた、信は前線での偵察中に「秦」と同盟を結んでいる「趙」の宰相李牧が敵国「楚」の総大将と密会している現場に出くわす、数か月後、「趙」が裏切り、「楚」も突然攻め込んでくる、さらに「燕」「魏」「韓」の軍も動き出す、5つの国が同盟を結び「秦」を滅ぼすために「合従軍」を結成したのだ、圧倒的戦力の「合従軍」、「秦」は難攻不落の城がある「函谷関」(かんこくかん)に全軍を投入、合従軍に決戦を挑む、信の飛信隊も最前線に出撃する、、、
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シリーズ5作目、函谷関での「秦」vs5国「合従軍」の開戦1日目と2日目を描きます、2作目以降同様の平原での大軍同士の戦いがメインコンテンツです、今回は総力戦という事で「秦」軍、「合従軍」とも将軍クラスのキャラクターが戦場に総出、キャラクターが多すぎるので何が何だか?みたいな時間帯もありますが、戦いが始まると割と分かり易く、敵味方ともそれなりの被害を出しながらの攻防が続きます、その中で飛信隊は今回も活躍、1日目の功労者になりますが・・・
シリーズ5作目、函谷関での「秦」vs5国「合従軍」の開戦1日目と2日目を描きます、2作目以降同様の平原での大軍同士の戦いがメインコンテンツです、今回は総力戦という事で「秦」軍、「合従軍」とも将軍クラスのキャラクターが戦場に総出、キャラクターが多すぎるので何が何だか?みたいな時間帯もありますが、戦いが始まると割と分かり易く、敵味方ともそれなりの被害を出しながらの攻防が続きます、その中で飛信隊は今回も活躍、1日目の功労者になりますが・・・
シリーズ5作目となると、大軍同士の戦い、飛信隊の活躍だけではどうしても既視感が先行してしまう、そこで今作は政治ドラマも結構しっかり描こうとしています、3年前に王騎を倒した「趙」の宰相李牧が「秦」滅亡を狙って暗躍します、「秦」も唯一動かない「斉」を調略するなど政治的駆け引きで対抗、さらに「秦」国王の跡継ぎ誕生や、官僚の終戦裏工作など、平原での戦闘シーン以外の見どころをあれこれ仕掛けて来ているので、まずまず退屈せずに最後まで楽しめます、が・・・
本作は結局「函谷関」の戦い2日目で終了しています、この調子で行けば「函谷関」編だけであと2作か3作は作らないといけないという隘路にも直面しています、大河映画として延々と続けていくのもあるでしょうが・・・さて、どこら辺りで折り合いをつけるのか?心配になってきました、コミックも未だ連載中だそうなので・・・こりゃ大変だ^^)
と言っても、将軍キャラクター総出なので、この戦いを中途半端に終わらせる訳にもいきません、なんだか、次回作が今後の展開を占うターニングポイント的な作品になりそうです、
ということで、とにかく観ないと次に行けない、ここはしっかり鑑賞しておきましょう、
〇(スクリーンで鑑賞)「新凱旋門物語」
(★★★!☆)(2025年フランス・デンマーク合作)
(原題::L'inconnu de la grande Arche)
パリに建てる『新凱旋門』の設計コンペを獲得したのは、無名のデンマーク人だった

1983年パリ、ミッテラン大統領はフランス革命200周年を祝うモニュメント『新凱旋門』の建築を発表、国際設計コンペで選ばれたのはデンマークのほぼ無名の建築家ヨハンだった、ヨハンの設計は立方体(キューブ)をテーマにしたシンプルながら奇抜な『アーク』、ヨハンはミッテラン大統領と直談判、自らのキューブと羽根からなる構造物の建築を承認させる、予算や納期、素材や建築方法など、問題山積みの中でヨハンはけっして妥協せず、自らのイメージを具現化しようとするのだが・・・
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今もパリに実在する『グランダルシュ』と呼ばれる建物の建設を巡る物語です、劇中ではミッテラン大統領が巨額の予算を投入して、自身のレガシーを創り出そうとしたように見えます、ヨハンはひたすら、自身のイメージの具現化にこだわります、設計建築補佐として建築家ポールも参加、ポールは『シャルル・ドゴール国際空港』も設計・建築した実務派、予算・納期を度外視するヨハンとたびたび衝突します、
今もパリに実在する『グランダルシュ』と呼ばれる建物の建設を巡る物語です、劇中ではミッテラン大統領が巨額の予算を投入して、自身のレガシーを創り出そうとしたように見えます、ヨハンはひたすら、自身のイメージの具現化にこだわります、設計建築補佐として建築家ポールも参加、ポールは『シャルル・ドゴール国際空港』も設計・建築した実務派、予算・納期を度外視するヨハンとたびたび衝突します、
そんな時、ミッテラン率いる政党が議会選挙で敗北、大統領と議会のねじれ現象が起こってしまいます、議会は『新凱旋門』への予算を差し止めると宣言、ヨハンは窮地に追い込まれます、国と闘おうとするヨハンですが・・・
現在、この建物の意義がどう評価されているのか知りません、しかし、21世紀では考えられないくらいの税金を投じて作られたようです、政局の変化で現実路線に引き戻されたため、ヨハンの夢は叶わなかったのか・・・建築家の敗北なのか?市民の良識の勝利なのか?
「サグラダファミリア」のように、多くの賛同と共感を得られて建築が進んでいる例は稀なんでしょうね・・・支配者はレガシーを造りたがる?たしかに・・・権力に振り回された建築家の物語でした、
◆(自宅で鑑賞)「Mr.ノボカイン」
(★★★☆☆)(2025年)(原題:Novocaine)
痛みを感じない男が強盗事件に巻き込まれる!?アクションコメディ

冴えない銀行副支店長のネイトには先天的な病気がある、神経障害でまったく痛みを感じないのだ、恋も出来ないネイト、でも同僚のシェリーとイイ感じになり始めた頃・・・銀行強盗が押し入って来る、支店長は殺害され、シェリーが人質に取られる、ネイトは金庫開錠の番号を教えるが酷い暴行を受ける、犯人はシェリーを人質に取ったまま逃走、ネイトは単独で犯人を追跡することになるが・・・
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ネイトは痛みを感じない、というか、痛みだけでなくすべての触覚=食感や温度、かゆみなど全ての感触を感じないのです、喉を通る感覚も分からないから固形物が食べられない、スムージーだけで生きています、接触感がないからキスの甘美さも分からない、という結構厳しい人生を送っています、そこに現れたシェリーと初めてのキスを交わし人生が開けたと思った矢先に・・・
ネイトは痛みを感じない、というか、痛みだけでなくすべての触覚=食感や温度、かゆみなど全ての感触を感じないのです、喉を通る感覚も分からないから固形物が食べられない、スムージーだけで生きています、接触感がないからキスの甘美さも分からない、という結構厳しい人生を送っています、そこに現れたシェリーと初めてのキスを交わし人生が開けたと思った矢先に・・・
ネイトはシェリーを救うためにひたすら犯人を追跡します、殴られようが、釘を刺されようが、煮立った油に手を入れようが、なにも感じないネイト、ひるまずに犯人に向かって行きます・・・が、いくらなんでも痛々しい、コメディとはいえ少し引きます^^)正直、痛すぎて観るに堪えない場面もあります、
物語はこのネイトの異常なまで追跡劇だけでは終わりません、警察もネイトを追います、窮地に追い込まれるネイト、犯人の計画は杜撰(ずさん)ですが、とっておきの裏技があり、ネイトの追跡もここまでか・・・という展開に、
さて、ネイトの追跡劇と恋の行方は?これはこれで結構楽しめますが、コメディとはいえ、ワタシには無痛男のズタズタの姿が痛すぎました、観るか観ないか・・・お任せします^^)
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私事で恐縮ですが、7月18日~20日の3連休で北八ヶ岳を歩いてきました、アルプスとは違う八ヶ岳の魅力が少し分かったような気がします、

個性的で素敵な山小屋が点在する八ヶ岳、今回3日間で2つの小屋に宿泊、3つの小屋を訪れました、

う~ん、八ヶ岳の魅力、ちょっとだけ分かったような気がしています、次回は雪の八ヶ岳へ行ってみたい、

ということで、再掲で恐縮ですが、この映画を紹介しておきます、山好きならぜひ一度観てください、
〇(スクリーンで鑑賞)「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」
(★★★★☆)(2026年日本)
多くの山小屋が点在する八ヶ岳で働く人々の姿と、山が抱える課題をあぶりだすドキュメンタリー

別名“コヤガタケ”と呼ばれるほど八ヶ岳連峰には多くの山小屋がある、過酷な環境の山小屋で働く人たちは“小屋番”と呼ばれている、なぜ山小屋で働くのか?山小屋の魅力とは?さらには今の山が抱える問題、食害や遭難、後継者問題、広い視点で山小屋を捉えた秀逸のドキュメンタリー、
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タイトルから山小屋で働く人にフォーカスした映画かな?と思って鑑賞、出だしはやはり山小屋で働く人にフォーカスされます、不便で過酷な(とくに冬期の山小屋はとっても過酷)山小屋を職場に選んだ人たち、『下界の生活に疲れた』『山には都会にない魅力が溢れている』という言葉が湧いてきます、きっとそうなんだろうなあ、不便で過酷だけど満天の星を見上げる生活、ちょっとだけやってみたい気になります、
タイトルから山小屋で働く人にフォーカスした映画かな?と思って鑑賞、出だしはやはり山小屋で働く人にフォーカスされます、不便で過酷な(とくに冬期の山小屋はとっても過酷)山小屋を職場に選んだ人たち、『下界の生活に疲れた』『山には都会にない魅力が溢れている』という言葉が湧いてきます、きっとそうなんだろうなあ、不便で過酷だけど満天の星を見上げる生活、ちょっとだけやってみたい気になります、
映画はそんな人々や山の魅力の紹介だけにとどまらず、鹿の食害による林野の崩壊、子どもたちの自然科学への興味喚起教室、登山道の整備、小屋番経営や後継者の育成という経済問題まで、小屋番周辺の現状を冷静に伝えてくれます、
山を登る人はもちろん、登らない人も素晴らしい景色と過酷な自然を体感することが出来る自然ドキュメンタリーです、せひ鑑賞してください、
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2026年07月21日
先週も4本、「大統領のケーキ」「幸せカナコの殺し屋生活」「ヌーヴェルヴァーグ」「勝手にしやがれ」
〇(スクリーンで鑑賞)「大統領のケーキ」
(★★★!☆)(2025年イラク・アメリカ・カタール合作)(原題:The President's Cake)
理不尽な要求になんとか応えようと奮闘するイラクの小学生の物語

1990年代の独裁政権下イラク、小学生にはフセイン大統領の誕生日を祝う役割が与えられる、くじ引きで“ケーキを作る”担当にあたってしまった少女ラミア、貧しい暮らしの中でケーキの材料を買うお金はない、翌日、祖母と一緒に街に行き、なんとか卵・小麦粉・砂糖を手に入れようと頑張るのだが、街の大人たちはけっして優しくはない、ラミアに押し寄せる世間の荒波、さらに祖母には別の思惑もあり、事態は意外な方向へ動き出す・・・
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2003年まで20年以上続いたイラクのフセイン独裁政権、貧困に苦しむ市民をよそに、学校ではフセイン大統領の誕生日にケーキや果物の提供を生徒に強要します、ケーキを食べるのは学校の先生、それでも大統領への忠誠を唱和する小学生、独裁の恐ろしさを小学生の日常を通して知らされる事になります、
2003年まで20年以上続いたイラクのフセイン独裁政権、貧困に苦しむ市民をよそに、学校ではフセイン大統領の誕生日にケーキや果物の提供を生徒に強要します、ケーキを食べるのは学校の先生、それでも大統領への忠誠を唱和する小学生、独裁の恐ろしさを小学生の日常を通して知らされる事になります、
さて、ケーキを作らないと罰を受けることになるラミア、父親の形見の懐中時計を手に、祖母と、友達の雄鶏ヒンディと一緒に街へ出ます、しかし、なかなか砂糖が手に入りません、果物係になった同級生男子のサイードと一緒に街中を走り回りますが、懐中時計はだまし取られ、祖母とははぐれ、雄鶏ヒンディが盗まれ、優しい大人だと信用したら騙され・・・
果たしてケーキを作ることは出来るのか?
街を駆け巡るラミアの頭上にはジェット戦闘機が飛び交います、おそらくは米国の攻撃、独裁政権崩壊の予兆です、そしてラスト、『大統領のケーキ』作りがなんの意味も意義もないことが明らかにされます、
イラク出身の監督が、オール“イラク”ロケにこだわって撮った渾身の1作、小学生とケーキという素材を上手に使った反体制映画です、必ずしも米国のプロパガンダだけではないように感じました、『がんばれ!ラミア!!』と声を掛けたくなる作品、ぜひの鑑賞を、
◆(自宅で鑑賞)「幸せカナコの殺し屋生活」
(★★★★☆)(2025年日本)
ブラック企業を辞めて、ホワイトな殺し屋会社に再就職!?全6話のコメディドラマ

広告代理店で働くカナコ、そのブラックさに心身ともに疲れ果て退職、再就職がままならない中、やっと面接のチャンスが訪れる、が、その会社は・・・殺し屋会社だった・・・しかし、高給・有給あり・厚生年金・健康保険もしっかり有り!と手厚いホワイト企業!?ついウッカリ入社したカナコの最初の研修は、にっくき広告代理店元上司の暗殺だった・・・
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若い女性の殺し屋稼業というと『ベイビーわるきゅーれ』シリーズが浮かびます、本作は“のん”主演の二番煎じ的な企画と思えたのですが・・・たしかに二番煎じだけど、面白かった!殺し屋“のん”が嵌っています、
若い女性の殺し屋稼業というと『ベイビーわるきゅーれ』シリーズが浮かびます、本作は“のん”主演の二番煎じ的な企画と思えたのですが・・・たしかに二番煎じだけど、面白かった!殺し屋“のん”が嵌っています、
まず、ブラック広告代理店 ⇒ ホワイト殺し屋会社へ転職、というレトリックが笑えます、劇中では代理店アルアル小ネタが度々登場、『飯は5秒で食え!』と教えられたカナコ、5秒で丼完食!^^)『やれと言われたらすぐに仕事に取りかかる』クセがあるので瞬時に狙撃完了、ヤバい状況になると気配を消す代理店時代の習性が殺し屋稼業でも生きて来る、とまあ、肩の凝らない展開が続きます、
さて、そんなカナコは意外と殺し屋に向いていることを見抜いた社長、カナコに次から次へとミッションを課します、先輩殺し屋の桜井とコンビを組んで、次々と仕事をこなしていき、殺しのテクニックもメキメキと上達、さらに絶体絶命のピンチでは生存本能が覚醒した『無敵スーパーカナコ』が登場、バッタバッタと敵を倒す大活躍(マリオか^^)、殺し屋業界では“K”と呼ばれ、恐れられる存在になりますが、警察にマークされはじめ、“K”を狙う殺し屋も現れて・・・
全6話3時間ほどありますが、退屈せずにあっという間に鑑了できます、休日のお気楽鑑賞にどうぞ、
〇(スクリーンで鑑賞)「ヌーヴェルヴァーグ」
(★★★!☆)(2025年フランス)(原題:Nouvelle Vague)
映画界に新風を吹き込んだゴダールの映画作りの現場を忠実に再現するフィクション

1959年、映画評論家のジャン=リュック・ゴダールは初めての長編映画「勝手にしやがれ」制作のチャンスを得る、が、ゴダールの映画制作手法はそれまでの映画界の常識をひっくり返す奇天烈なモノ、脚本なし、撮影予定なし、その日・その場でのひらめきを頼りに撮影を進めていく、アイデアが出て来ない日は撮影なし、失敗の予感がするプロデューサーと衝突、主演女優も降りたいと言い出すのだが、ゴダールは最後まで自身の信念を貫いた結果は・・・
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事実に基づいたフィクションですが、とてもリアリティがあり、これはドキュメンタリーなのか?と勘違いするような世界に引きずり込まれます、
事実に基づいたフィクションですが、とてもリアリティがあり、これはドキュメンタリーなのか?と勘違いするような世界に引きずり込まれます、
「ヌーヴェルヴァーグ」とは、1958年頃からフランス若手映画制作者の中で起こったムーブメント、ストーリー性の否定、新手法の開発など、既存作品を否定し新しい映画を生み出そうという試み、
劇中で制作される映画は「勝手にしやがれ」(1960年)、ジャン=ポール・ベルモントの出世作、女優ジーン・セバーグの代表作となる作品です、原案はフランソワ・トリュフォー、アドバイザーでクロード・シャブロルと、キラ星の如きの当時のクリエイターも参加した名作です、
劇中で制作される映画は「勝手にしやがれ」(1960年)、ジャン=ポール・ベルモントの出世作、女優ジーン・セバーグの代表作となる作品です、原案はフランソワ・トリュフォー、アドバイザーでクロード・シャブロルと、キラ星の如きの当時のクリエイターも参加した名作です、
ゴダールは次々と新しい撮影アイデアを実践していきます、街頭での即興撮影と隠し撮り、その場での台詞指導、画のつながりや矛盾発生もお構いなし、フィルムにその場の空気感を映し込むことに専念します、
主演の2人が本物かと見間違うほど似ています、全編モノクロ、フランス語、無名役者と、今作の監督もゴダール並みのこだわりを見せています、20世紀フランス映画ファンでなくても観たらその世界に没入すること請け合い、劇中で撮った「(シン)勝手にしやがれ」を観てみたいと思いましたが、それは叶わず・・・
「ボイスメールで恋をして」のゾーイ・ドゥイッチがジーン・セバーグ役で出演、
◆(自宅で鑑賞)「勝手にしやがれ」
(★★★!☆)(1960年フランス)(原題:À bout de souffle)
ゴダール初の長編映画、野放図なフラン人男性と米国女性の恋と犯罪の物語

その日その日を野放図に暮らしているミシェル、車を盗んで逃走中に警官を射殺してしまう、パリに潜伏したパトリシアは米国人記者パトリシアと再会、気ままな関係を楽しむ、しかし、警察の捜査が進み、警官殺しの犯人としてミシェルの顔写真が新聞に掲載される、警察はパトリシアに接近、密告を勧めるが・・・
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はい、映画「ヌーヴェルヴァーグ」内で作られた「勝手にしやがれ」の本編を鑑賞しました、この2本を続けて観ると・・・とっても面白いです、まるで鏡のような2作品です、2人のパトリシアはとっても似ています、そして、「ヌーヴェルヴァーグ」での撮影シーンの再現度が如何に高いかを確認することが出来ます、笑うくらい忠実な再現、「勝手にしやがれ」を観て「ヌーヴェルヴァーグ」を評価するという、珍しい体験をすることが出来ました、
はい、映画「ヌーヴェルヴァーグ」内で作られた「勝手にしやがれ」の本編を鑑賞しました、この2本を続けて観ると・・・とっても面白いです、まるで鏡のような2作品です、2人のパトリシアはとっても似ています、そして、「ヌーヴェルヴァーグ」での撮影シーンの再現度が如何に高いかを確認することが出来ます、笑うくらい忠実な再現、「勝手にしやがれ」を観て「ヌーヴェルヴァーグ」を評価するという、珍しい体験をすることが出来ました、
今となっては当たり前の手法、展開ですが、当時の型に嵌った物語映画から解き放たれた前衛的な「勝手にしやがれ」、とても斬新だったのでしょうね、短いカット割り、小さな部屋での2人の延々と続く会話、長い長いインタビューシーン、群衆の中での撮影、最後の部屋での長回しカメラワーク、こんなの、それまでなかったんだろうな、
物語は思いの外、わりとまともにまとまっていました、こういう先人がいるから映画は発展し続けた、と言う事でしょうか?66年前の1作、たまにはこういう映画も鑑賞してみては如何でしょうか?
一つだけ、主人公がほぼ100%煙草をくわえています、車の中でもエレベーターの中でも、これはやはり今となっては違和感ありました^^)
一つだけ、主人公がほぼ100%煙草をくわえています、車の中でもエレベーターの中でも、これはやはり今となっては違和感ありました^^)
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2026年07月13日
先週も4本、「四月の余白」「ラブ≠コメディ」「エノーラホームズ3」「ボイスメールで恋をして」
〇(スクリーンで鑑賞)「四月の余白」
(★★★★☆)(2026年日本)
道を踏み外しそうな中学生を更生させようとする元半グレ男の奮闘とその結末

元半グレで刑務所に服役していた西、自分と同じように道を踏み外しそうな子どもたちを救おうと更生施設「みらいの里」を運営している、中学教師冬子、すぐにキレて暴れる海斗に手を焼いている、海斗は母親にも暴力をふるい、半グレと付き合うようになる、冬子は体罰も辞さない西の更生施設に一縷(いちる)の望みを託して、海斗を預けるが、海斗は脱走、半グレ同士の喧嘩で相手に重傷を負わせてしまう、それでも西は海斗を見捨てない・・・
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海斗は他人の痛みが全く分かりません、イジメを通り越して暴行のレベル、西はそんな海斗でもきっと変われるはずだと、親身になって更生させようとします、施設での生活で徐々に変わっていくように見えた海斗ですが、事はそう簡単には運びません、
海斗は他人の痛みが全く分かりません、イジメを通り越して暴行のレベル、西はそんな海斗でもきっと変われるはずだと、親身になって更生させようとします、施設での生活で徐々に変わっていくように見えた海斗ですが、事はそう簡単には運びません、
西は時に体罰も辞さない、体を張って子供たちと心と体の痛みを共有します、そんな西の方針に当然反対する人も出て来ます、マスコミで取り上げられ、その姿勢が広まっていくと、週刊誌が西の過去犯罪履歴だけでなく、発言内容にも嘘があると切り込まれ、施設は閉鎖、西は窮地に陥ります、
物語は『体罰の是非』を問うてはいますが、それがこの映画のテーマではなさそうです、是非では解決できない根深い問題、教師としての無力感に捕らわれる冬子、海斗を恐れる両親、海斗の暴行の被害者の心情、無責任な同僚教師、西を襲撃する半グレ、高校進学を控えて海斗から離れていく悪グループ、施設を卒業してもまた堕ちる少女、頑張る少女、安直なマスコミの取材、そして正義感に溢れた週刊紙記者の暴露記事の真偽、さまざまな視点からこの問題の根深さをあぶり出していきます、そこには・・・解決策はないのかも・・・
正直、救われない物語です、解決できぬままエンディングを迎えますが、それでも監督は最後にほんの少しだけの光をスクリーンに入れ込んだような気がします、週刊紙記者の最後の取材シーン、そして海斗が少しだけ心を開いたように見えるシーン、
海斗の心の余白がこれからどんな色に染まっていくのか?・・・それは分かりませんが・・・観て損はなし、ぜひの鑑賞を、
〇(スクリーンで鑑賞)「ラブ≠コメディ」
(★★★!☆)(2006年日本)
ラブコメのオファーばかりが来るラブコメ嫌いの俳優の憂鬱と覚醒

人気の若手俳優・神崎の憂鬱はラブコメ作品しかオファーが来ないこと、同期の俳優に本格TVドラマで先を越され苛立っている、次の作品も低予算のTVラブコメ、さらに相手役はアイドルグループ歌手の美里、どうせ片手間で役者をやっているのだろうと高をくくっていたのだが、美里は本気でドラマ制作に向き合ってくる、スタッフや脚本家も美里を評価、うろたえる神崎の役者根性が燃え出し、美里の演技にガチで応えていくことになる・・・
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映画ドラマ制作の裏側がモチーフの映画、最近では「カメ止め」「タイムスリップ侍」などがありますが(昔なら「蒲田行進曲」ですね)、本作もそれに劣らない楽しい出来映えになっています、
映画ドラマ制作の裏側がモチーフの映画、最近では「カメ止め」「タイムスリップ侍」などがありますが(昔なら「蒲田行進曲」ですね)、本作もそれに劣らない楽しい出来映えになっています、
『ラブコメ』というとどうも軽く扱われている、というコンプレックスが、映画企画でも物語でも出発点になっています、神崎出演のラブコメは低予算火曜日のドラマ、同期のライバルは日曜ドラマで予算タップリ、そこに相手役がアイドル、そこそこのキャリアがある神崎、そろそろ映画賞が取れるような重厚な作品に出たくてイライラしている訳です、
一方の美里、可愛いアイドル歌手なのですが、これが演技力も充分、気が入り過ぎて監督・スタッフもあきれるくらい空回りしてしまいます、この2人がラブコメ制作過程を通して役者として覚醒していくという、ある意味、裏も表もラブコメディの王道というシチュエーションです、
脚本家・プロデューサー・監督・スタッフ陣が絡む撮影風景は制作現場アルアルの小ネタ満載、退屈することなく観ていると、いつのまにかこの制作チームを応援したくなっているから不思議、よく出来た展開です、そして・・・結構泣かされます、
さらに最後のシークエンスにとっておきの映画的レトリックが用意されていました、これにはすっかりやられてしまいました、監督?脚本?どちらも?上手ですね、軽い小品ですが観たほうが良いかも、中島健人ファン以外でも楽しめるハートフルコメディです、映画コムの評価★はちょっと高すぎますけど、
◆(自宅で鑑賞)「エノーラ・ホームズの事件簿3」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Enola Holmes 3)
エノーラの結婚式当日、兄ホームズとフィアンセの母親が誘拐される!

貴族テュークスベリーと結婚することになったエノーラ、馬車で式場へ向かう途中でワトソンが現れ、ホームズが誘拐されたことを知らされる、式を放り出して調査に乗り出すエノーラ、結婚式をすっぽかされたフィアンセのテュークスベリーとの仲も破局寸前、そんな時、
テュークスベリーの母親も誘拐されてしまう、必死に手掛かりを追うエノーラの前にあの宿敵の影がちらつく・・・
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名探偵ホームズにキュートな妹がいて、その妹も名探偵、という設定自体がかなり魅力的なのですが、さすがに3作目となるとキュートなエノーラだけでは少し役者不足、今作もホームズ、ワトソン、そしてあの宿敵も登場、地中海に浮かぶマルタ島を舞台に推理とアクションで楽しませてくれます、
名探偵ホームズにキュートな妹がいて、その妹も名探偵、という設定自体がかなり魅力的なのですが、さすがに3作目となるとキュートなエノーラだけでは少し役者不足、今作もホームズ、ワトソン、そしてあの宿敵も登場、地中海に浮かぶマルタ島を舞台に推理とアクションで楽しませてくれます、
007シリーズ同様、脇役の人物設定がすべて今風に変えられているのが、21世紀の映画界の見識、宿敵が女性だったり、ワトソンがインド人だったりするので、1作目から順に鑑賞すると分かり易いかもしれません、肩の凝らないエンターテーメントです、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、
◆(自宅で鑑賞)「ボイスメールで恋をして」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Voicemails for Isabelle)
忙しく働く合間に亡き妹へボイスメールを送り続けていたのだが、そのボイスメールを聞いていたのは・・・

サンフランシスコの有名菓子店で修行しているジル、唯一の楽しみは大の仲良しの妹とのボイスメールでのやりとり、しかし、妹は難病で亡くなってしまう、菓子店での下働きはストレスの毎日、ジルは妹の死後もボイスメールを送り続け、妹との絆を感じながらなんとかガンバっていた、しかし、そのボイスメールは新しいスマホを手にしたオースティンの元に届いていた、初めは気にも留めていなかったオースティンだが、見知らぬジルの心の声を聞き続けているうちに恋らしき気持ちを抱いてしまう、そしてサンフランシスコへ行くことにする・・・
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これまた王道のラブコメディです、新しく手に入れたスマホに見知らぬ女性からのボイスメールが度々入ります、それは伝言とかメッセージではなく、日々の悲しみや苦しみ、うっぷんを晴らすような生の声、徐々にジルの置かれている立場の輪郭が分かってきます、オースティンははるばるサンフランシスコまでやってきて、偶然を装ってジルに接近し、デートに誘う事に成功します、が・・・位置情報でジルの場所を特定したりするので、これはある意味ヤバい行動、ま、今作ではダークな面は出て来ませんが^^)
これまた王道のラブコメディです、新しく手に入れたスマホに見知らぬ女性からのボイスメールが度々入ります、それは伝言とかメッセージではなく、日々の悲しみや苦しみ、うっぷんを晴らすような生の声、徐々にジルの置かれている立場の輪郭が分かってきます、オースティンははるばるサンフランシスコまでやってきて、偶然を装ってジルに接近し、デートに誘う事に成功します、が・・・位置情報でジルの場所を特定したりするので、これはある意味ヤバい行動、ま、今作ではダークな面は出て来ませんが^^)
無事知り合った2人ですが、もちろん紆余曲折、出会いが偶然出ないことが分かり憤慨するジル、もちろん別れたりする訳です、ジルは菓子店では理不尽な処遇を受けて退職、キッチンカーでの商売をはじめますが、これも上手くいかない、そんな時に再び現れるオースティン、とまあ、とても分かり易い展開です、
ジル役のゾーイ・ドゥイッチがとても上手です、物語がシンプル過ぎるかもしれませんが、彼女を観ているだけで元気が出るかも、こちらも休日のお気楽鑑賞にピッタリ!
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syougai1pon at 06:54|Permalink│Comments(0)
2026年07月06日
先週も4本、「アイ ワズ ア ストレンジャー」「イン ハー シューズ」「黒牢城」「ノータイム トゥ ダイ」
〇(スクリーンで鑑賞)「アイ ワズ ア ストレンジャー」
(★★★★☆)(2024年アメリカ・ヨルダン・パレスチナ合作)
(原題:I Was a Stranger)
内戦状態のシリアから脱出する難民の過酷な運命をリアルに描いた傑作

内戦が激化しているシリア、家族で誕生日を祝っていた医師アミラの家をミサイルが直撃、アミラと娘だけが瓦礫の下から救出される、国外脱出を決めたアミラと娘、軍の友人の手引きでなんとか国境までたどり着くが、そこには秘密警察が待ち構えていた・・・トルコの密航業者マルワンはアメリカ移住を夢見ている、法外な値段で難民を勧誘、粗末なゴムボートと少しの救命胴衣だけを用意して難民を嵐の海の送り出す・・・ギリシャの沿岸警備隊のスタヴロスは一人でも多くの難民を救おうと命を投げ出して懸命に救助にあたるのだが・・・
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2011年から始まったシリア内戦、2024年にアサド政権が倒されるまでに1400万人が難民として国外に逃げ出したそうです、本作はフィクションですが、シリア国民の国外脱出の様子をとてもリアルに描いています、出だしから映画的サスペンスの連続、息をするのも忘れてしまいそうな現実の悲劇を見せつけられる104分間です、
2011年から始まったシリア内戦、2024年にアサド政権が倒されるまでに1400万人が難民として国外に逃げ出したそうです、本作はフィクションですが、シリア国民の国外脱出の様子をとてもリアルに描いています、出だしから映画的サスペンスの連続、息をするのも忘れてしまいそうな現実の悲劇を見せつけられる104分間です、
何人かの登場人物の視点で描かれた5章に分かれていますが、物語はしっかり絡み合いながら的確にスピーディーに進んでいきます、そして、、、何人もの命が次々と奪われていきます、とても悲しい映画ですが、その出来栄えを称賛するのを躊躇することはありません、
映画冒頭で医師アミラはアメリカ国内の病院で働いています、少なくとも彼女はアメリカへ無事辿り着いたんだ、と思って観ていると、ラストに見事な映画的レトリックが待ち受けていました、やられました、、、物語が悲惨なので拍手喝采とはなりませんが、とても良く出来たラストシーンでした、監督・脚本の実力、本物です、
各国映画祭で40以上の賞を受賞しているようです、こういう映画こそ観て欲しいと思いました、ぜひスクリーンで鑑賞を!!
◆(自宅で鑑賞)「イン ハー シューズ」
(★★★!☆)(2005年米国)(原題:In Her Shoes)
性格真反対の姉妹が巻き起こす騒動の顛末、よく出来たハートフルコメディ

弁護士事務所でキャリアを積んでいる姉ローズの元に、奔放で野放図な妹マギーが転がり込んでくる、会うと喧嘩になる2人だが、ローズは妹マギーの我儘をつい許してしまう、ローズの車を傷つけ、大事な靴を壊し、夜な夜な遊び回るマギー、ある夜、ローズの家を訪ねて来たローズの恋人までマギーは寝取ってしまう、流石にブチ切れたローズはマギーを放り出す、行く当てのないマギー、もう死んだと思っていた祖母が生きていることを知り、祖母がいる老人ホームを目指すと、、、
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真面目一徹、なかなか恋も上手に出来ない姉、かたや、美貌を武器に調子よく生きている妹というステレオタイプの設定ですが、実は2人とも心の闇を抱えています、とくにマギーは学校もしっかり行っていないようで、字を読むのが苦手、真面目に働こうとしても、そういうハンディキャップが彼女の道を阻んで来たようです、
真面目一徹、なかなか恋も上手に出来ない姉、かたや、美貌を武器に調子よく生きている妹というステレオタイプの設定ですが、実は2人とも心の闇を抱えています、とくにマギーは学校もしっかり行っていないようで、字を読むのが苦手、真面目に働こうとしても、そういうハンディキャップが彼女の道を阻んで来たようです、
物語はマギーが祖母と再会したところからが本番、祖母もまた事情があり2人の孫娘を手放していましたが、マギーの置かれている状況をしっかり見極めて、マギーに老人ホームで真面目に働くことを勧めます、懸命に立ち直ろうとするマギー、老人たちに囲まれて少しずつ人生の本当の意味を理解するようになっていきます、一方、姉ローズもやっと生涯のパートナーとめぐり逢います、
ラストはローズとフィアンセが祖母の老人ホームを訪れ、マギーと突然の再会、またもや一悶着起こるのですが・・・
20年以上の前の作品、キャメロン・ディアスがセクシーで無知で、でも憎めないマギーを演じています、観後感良し、休日のお気楽鑑賞にピッタリです、
〇(スクリーンで鑑賞)「黒牢城」
(★★★☆☆)(2026年日本)
城内で起こる奇怪な事件を囚われの身の探偵・黒田官兵衛が解決する??

戦国時代、織田を裏切り有岡城に籠城中の荒木村重、秀吉の使者として来た黒田官兵衛を地下牢に閉じ込めてしまう、籠城が長引く中、城内で奇怪な事件が次々に起こる、解決の糸口が見えないことに苛立つ村重は、地下牢の官兵衛に事件を解決するように迫る、官兵衛は持ち前の洞察力で事件の真相に迫っていくのだが・・・
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戦国武将の中でも、際立って奇異な行動が目立つ荒木村重、冷静沈着で常に先を見据えた戦略を練る黒田官兵衛、この2人の物語なのですが、、、
戦国武将の中でも、際立って奇異な行動が目立つ荒木村重、冷静沈着で常に先を見据えた戦略を練る黒田官兵衛、この2人の物語なのですが、、、
時代劇には間違いないのですが、大きな合戦シーンがある訳でもなく、物語は城内で起こる奇怪な事件と、それを解決する探偵・官兵衛というお話、時代劇なのに推理モノ・・・これがどうもしっくり来ていません、というか、どっちつかずの中途半端な出来上がりになってしまいました、
各事件とも、家臣からの事件の報告⇒村重視点での事件解明過程⇒官兵衛の最終解釈(時にはそれさえも端折られています)の対話のみで物語は進みます、戦国時代設定とはいえ、推理劇にするならばもっと事件の謎に迫るヒントや、暗躍する人物の動きなど、村重視点以外の映画的レトリックが必要なはずなのですが、それがまったくない、同じような時代劇推理モノの「木挽町のあだ討ち」とは、全く違う出来栄えになったのは、この単調な対話劇のみの脚本にあると思います、一般論として監督と脚本は別の人が担当した方が良いのでしょうね、
事件の首謀者は推理小説のルールに則って序盤からしっかり登場しています、それが誰なのか?重厚な時代劇ロケセットと出演者の丁寧な演技に、犯人当てクイズはかき消されてしまい、それほど劇的ではありませんでした、残念、
有岡城は現在のJR「伊丹」駅西側一帯にあった大きなお城、たしかに摂津の国の要衝です、織田方には頭の痛い謀反だったでしょう、それを再認識できたのが収穫、サブスク解禁になったらご覧ください、
〇(スクリーンで鑑賞)「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」
(★★★!☆)(2021年米国)(原題:No Time to Die)
007シリーズ25作目、ボンド最期の事件!?久しぶりの鑑賞ですが、やはり面白かった、

MI6(英国諜報部)を引退したボンド、恋人マドレーヌに裏切られ傷心の日々、CIAの旧友フィリックスから助けを求められ現役復帰、誘拐された世界の脅威となる遺伝子レベル兵器を発明した科学者を保護する任務に就く、同時にMI6も動き出す、世界を飛び回りながら、ボンドは黒幕組織の秘密基地に潜入するのだが・・・
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ご存じD・クレイグの007最後の作品、劇中では引退したボンドに代わり新しい007が登場!?ボンドと張り合うのですが、やはり007はボンドじゃないと的な折り合いが付いて2人は協力することになります、MやQ、マネー・ペニーも健在です、キャストはずいぶん今風ですが^^)キューバでのアクションシーンの女性CIA捜査官がセクシーでメチャ有能でした^^)
ご存じD・クレイグの007最後の作品、劇中では引退したボンドに代わり新しい007が登場!?ボンドと張り合うのですが、やはり007はボンドじゃないと的な折り合いが付いて2人は協力することになります、MやQ、マネー・ペニーも健在です、キャストはずいぶん今風ですが^^)キューバでのアクションシーンの女性CIA捜査官がセクシーでメチャ有能でした^^)
冒頭で出て来る能面をかぶった殺人者が印象的、2回目鑑賞でも結構怖い、このアイデア、監督が出したのでしょうか?(監督は日系アメリカ人)、
今作ではレギュラー陣・盟友が死んでいきます、ちょっと悲しい、そしてラストではついに、、、う~ん、ボンドは本当にこれで最期なのでしょうか?次回作はどうなるのか?だれが007を演じるのか?ま、気長に待ちましょう、
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2026年06月29日
先週も4本、「さよなら、僕の英雄」「ラブ・アゲイン」「マジカル・シークレット・ツアー」「免許返納?!」
〇(スクリーンで鑑賞)「さよなら、僕の英雄」
(★★★!☆)(2025年デンマーク・スウェーデン合作)
(原題:Den sidste viking)
(原題:Den sidste viking)
難解!アクション?ヒューマンドラマ?ミステリー?ホラー?展開予測不能!!

強盗事件で15年間服役していたアンカーが出所、奪った金の半分は兄のマンフレルに託し実家近くの森に隠していた、しかし、マンフレルは幼いころから精神障害がある、アンカーはマンフレルに金の隠し場所を訊くが要領を得ない、マンフレルの治療のためにバンド活動を行わせる精神科医、謎の童話作家、さらにアンカーの母親と15年前の強盗の相棒が実家に集まると、とんでもないことが起こってしまう・・・
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先週鑑賞の「シラート」同様、展開予測不能の物凄い映画です、基本は隠した強奪金探しのお話ですが、物語はそう簡単には進みません、
マンフレルはすぐに身を投げ出して自殺しようとします、さらに自分の事をジョン・レノンだと思い込んでおり、精神科医が連れて来た仲間とバンドを組みますが、このバンドが案外イケてる!?から訳が分からない、
先週鑑賞の「シラート」同様、展開予測不能の物凄い映画です、基本は隠した強奪金探しのお話ですが、物語はそう簡単には進みません、
マンフレルはすぐに身を投げ出して自殺しようとします、さらに自分の事をジョン・レノンだと思い込んでおり、精神科医が連れて来た仲間とバンドを組みますが、このバンドが案外イケてる!?から訳が分からない、
金が埋められていることを察知した童話作家の妻が動き出した辺りから事態は急変、強盗の相棒が強奪金目当てで現れ、凄惨なホラー状態に突入、さらにアンカー兄弟が隠し続けていた過去の秘密までもが露わになってきます、
冒頭とエンディングに出て来る『ヴァイキングの童話』も恐ろしい、正常と異常の境目は?普通の幸せとは?人間性の喪失とかがテーマのようですが、難し過ぎました、原題は『最後のヴァイキング』という意味、これまた理解できませんでした、でも、観入ってしまう、何か惹かれるものがあるのもたしかです・・・興味があれば観てください、
邦題は・・・これまた、意味難解・・・
邦題は・・・これまた、意味難解・・・
◆(自宅で鑑賞)「ラブ・アゲイン」
(★★★!☆)(2011年米国)(原題:Crazy, Stupid, Love.)
突然、離婚宣言された冴えない中年男性が新しい自分探しを始めるが・・・

なんとも冴えない中年男性キャル、妻エミリーから突然離婚を言い渡される、親友夫妻からも縁を切られBarで独り嘆いていると、見知らぬジェイコブから声を掛けられる、ジェイコブはキャルに『新しい自分に生まれ変わるべきだ』と諭される、生きる目標を失ったキャルは渋々ジェイコブのアドバイスに従い、イケてる男に生まれ変わるのだが・・・
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良く出来たラブコメディです、高校の同級生と若くして結婚したキャル、妻一筋だったキャルは自らの結婚が破綻するとは想像もしていませんでした、それだけにショックは大きい、でも、ジェイコブのアドバイスで生まれ変わったキャル、多くの女性と付き合えるようになっていきます、でも、なにか寂しさも付きまといます・・・
良く出来たラブコメディです、高校の同級生と若くして結婚したキャル、妻一筋だったキャルは自らの結婚が破綻するとは想像もしていませんでした、それだけにショックは大きい、でも、ジェイコブのアドバイスで生まれ変わったキャル、多くの女性と付き合えるようになっていきます、でも、なにか寂しさも付きまといます・・・
親友の娘から告白されたり、ナンパした相手が娘の担任の先生だったり、果てはジェイコブの恋人が実はキャルの??だったりと、キャルを取り巻く面白いエピソードがあれこれ満載、妻エミリーとヨリを戻しそうになったり、また喧嘩したりと、王道のラブコメディです、
ジェイコブ役は今や売れっ子スターのライアン・ゴズリング、娘役でエマ・ストーンも出演しています、休日ののんびり鑑賞にピッタリ、
〇(スクリーンで鑑賞)「マジカル・シークレット・ツアー」
(★★★!☆)(2026年日本)
生活苦に陥った崖っぷち主婦が金塊密輸に嵌り込む!?

2児の母として子育てに忙しい和歌子、夫が病気で倒れ、さらに会社で横領していたことが発覚、入院費さえ支払う事が出来ない和歌子だが、夫の母親からはなじられ、実の母親に助けを求めるも相手にされない、万事休す、必死に職を探す和歌子に割りの良いアルバイト話が舞い込む、それは・・・シンガポールからの金塊密輸の運び屋の仕事だった・・・
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これまた、なんとも息の詰まる話です、どう観てもコメディにならない、2人の子どもを育てるだけでも大変なのに、夫は知らぬ間に会社を解雇されており、借金まである、さらに無保険、周りに助けを求めても手を差し伸べる友人も親族もいない、そんな和歌子が割りの良いアルバイトに飛びついたのも無理はありません、
これまた、なんとも息の詰まる話です、どう観てもコメディにならない、2人の子どもを育てるだけでも大変なのに、夫は知らぬ間に会社を解雇されており、借金まである、さらに無保険、周りに助けを求めても手を差し伸べる友人も親族もいない、そんな和歌子が割りの良いアルバイトに飛びついたのも無理はありません、
最初の密輸仕事は案外簡単に成功します、なんとか入院費を稼いだ和歌子、この時、シンガポールで知り合いになった密輸仲間2人も、それぞれの事情で行き詰っています、意気投合した3人は金塊密輸リピーターとなり、さらに自分たちで独自の密輸ルートを開拓していくことになります、見事に密輸組織を出し抜くのですが、そこは犯罪素人、なんともガードが甘いので観ていてハラハラします、観後感は複雑、単純に崖っぷち主婦の頑張りに拍手喝采!とはいきません、結局、彼女たちは・・・
今から10年以上前の時代設定です、頻繁に金塊密輸が行われたことから、税関の検査体制も罰則も強化されています、今ではこう簡単に密輸は出来ません、滅多なことは考えないほうが良いですよ^^)
〇(スクリーンで鑑賞)「免許返納?!」
(★★★☆☆)(2026年日本)
往年のアクションスターが70歳を迎えて「免許返納」CMに出演することに・・・

往年のアクションスター南条弘、最近は演技派俳優としても評価されている、気分をよくしてインタビューで何気なく答えた一言から、ネットで『南条弘、免許返納か?!』の噂が拡がる、実は南条は大のスポーツカー好きで免許を返納する気などさらさらない、しかし、『免許返納』の政府広報CMにまで出演することになり、南条はついに免許返納を覚悟するのだが・・・
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主演:舘ひろしと来れば、もうだいたいお話の内容は見当がつくというものです、バイクにまたがりショットガンを撃ちまくる舘ひろし・・・その通りに展開するコメディなのですが・・・
主演:舘ひろしと来れば、もうだいたいお話の内容は見当がつくというものです、バイクにまたがりショットガンを撃ちまくる舘ひろし・・・その通りに展開するコメディなのですが・・・
残念ながら前半のテンポが良くない、せっかく『舘ひろし』と『免許返納』という分かり易い、魅力的なカードの組み合せがあるのに、、、そこかしこに舘ひろしのコメディアンとしての才能が発揮されているのに、、、どうもテンポが悪かったです、状況説明過多、言わなくてもだいたい分かりますから、もったいなかったです、
物語は後半、南条の過去代表作をなぞっていくロードムービーになってから息を吹き返します、盟友俳優との絆、愛すべき南条の人と成り、彼をとりまく友人たち、ファンとの思わぬ出会い、ここらは大いに楽しめました、★はちょっと辛いですが、期待過剰になると困るので、まあこんなところで、、、ま、観て損はなしです、
一番楽しかったのは舘ひろしと南野陽子のデュエットシーン♬ヨカッタ、南野陽子ガンバッた、八嶋智人流石^^)
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2026年06月22日
先週も4本、「マイケル」「シラート」「勇敢な市民」「レディファースト」
〇(スクリーンで鑑賞)「Michael マイケル」
(★★★★!)(2026年米国)(原題:Michael)
“キング オブ ポップ” マイケル・ジャクソンの半生記、素晴らしい出来栄えの1作


1960年代、野心家の父親は兄弟5人でバンド「ジャクソン5」を結成、末っ子のマイケルの天から授かった美声とダンスがレコード会社の目に留まりメジャーデビューを果たす、順調にヒット曲を連発する「ジャクソン5」、1970年にはビートルズに代わりヒットチャートトップに躍り出る、しかし、マイケルがソロ活動を望み始めた頃から父親との関係はぎくしゃくしだす、それでもマイケルの溢れるアイデアは留まるところを知らない・・・
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「人類史上最も成功したエンターテイナー」としてギネス世界記録に認定されているマイケル・ジャクソンの半生記です、素晴らしい出来栄えの1本に仕上がっています、
ドラマ部分では例によって父親との葛藤が横糸として絡んできますが、それよりなにより、「ジャクソン5」とマイケルのステージが素晴しい!!マイケルそっくり(マイケルの実の甥っ子)の主役が演じるダンスパフォーマンスとその美声、本物のステージを観ているのではないかと、錯覚に陥るようなステージ映像がテンポ良く続きます、もう、これを観るだけで元は取れます、
父親は兄弟5人にハードな練習を課します、時にはマイケルに対して暴力も振るいます、この辺りはミュージシャン物語アルアル、厄介な父親ですが、それでも、それを上回るマイケルの才能の開花が凄い、ソロ活動になってからの詞と曲には彼自身によるものも多いようです、素晴らしい、アルバムコンセプト作り、プロモーション手法、そして「ムーンウォーク」に代表されるダンステクニックと、MV「スリラー」での決定的な成功、マイケルの頭からあふれ出したアイデア満載です、
かたや、動物好きで、子供たちへの愛も惜しまないマイケルも描かれています、とにかく素晴らしい作品です、マイケルファンでなくても楽しめます、必見、ぜひスクリーンで鑑賞してください、
〇(スクリーンで鑑賞)「シラート」
(★★★!☆)(2025年スペイン・フランス合作)(原題:Sirāt)
家を出て行った娘を追って砂漠と山岳地帯へ車を乗り入れた父親と息子だが・・・

ある日、娘が『レイブ』と呼ばれる屋外音楽イベントに参加したまま行方不明になる、父親のルイスは幼い息子エステバンと2人で娘の足跡を追うが、レイブ会場に娘の姿はない、次のレイブ会場に向かうジャド達の車を追って、砂漠と山岳地帯へ入るルイス、危険で過酷なルートを必死で走るルイス、いつしかジャド達とも心を通わすようになるが・・・悲劇は突然訪れる、
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いやはや、なんとも強烈な1本です、カンヌ正式出品作品で4冠を獲得、アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされました、
いやはや、なんとも強烈な1本です、カンヌ正式出品作品で4冠を獲得、アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされました、
舞台はモロッコのようです、『レイブ』はシンプルなリズムを大音量で流し、心の赴くままに体を動かし、陶酔状態になる音楽イベント、劇中でもシンプルで強烈な音楽が多用され、不安定な世界観の醸成に成功しています、
次の『レイブ』会場へ向かうロードムービー、その道のりは厳しく、山岳越えでは崖っぷちの狭い道を車で越えることになるのですが・・・これ以上は書けません、アッと驚く事件、予想外の展開でルイスの道のりはどんどん過酷になっていきます、
タイトルの「シラート」は、宗教用語で『地獄と天国を結ぶ道』の意味、それは『髪の毛ほど細く、剣ほど鋭い』と言われているそうです、この道を無事に通り抜けるのはホントに難しい・・・
◆(自宅で鑑賞)「勇敢な市民」
(★★★!☆)(2023年韓国)(原題:Brave Citizen)
高校で横行するいじめ、見て見ぬふりをする教師、新任教師はそれに立ち向かう

ソ・シミンはやっとの思いで高校の非正規雇用教員として採用される、その高校では学校経営に大きな力を持つ財閥の息子ハンがやりたい放題の悪行を重ねていた、しかし、教師たちは見て見ぬふり、ソも先輩教師から『正規雇用になるまでは見て見ぬふりを』とアドバイスを受ける、しかし、いじめの現場に偶然居合わせたソは、ハンのいじめを見過ごせなかった・・・
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韓国のWebコミックが原作のアクションコメディです、実はソの格闘技の腕前は相当なもので、ボクシングでオリンピック出場が確実視されていましたが、ある事情でそれもフイに、何度もハンを見逃すように自分に言い聞かせますが、ガマンにも限界があります、集中的にイジメられている生徒を救い出すために、ソは猫の仮面を被ってハンと対決することになります、
韓国のWebコミックが原作のアクションコメディです、実はソの格闘技の腕前は相当なもので、ボクシングでオリンピック出場が確実視されていましたが、ある事情でそれもフイに、何度もハンを見逃すように自分に言い聞かせますが、ガマンにも限界があります、集中的にイジメられている生徒を救い出すために、ソは猫の仮面を被ってハンと対決することになります、
ハンが悪者過ぎてずっとストレスが掛かりますが、最後はそれを吹き飛ばすソの反撃、という分かり易い物語です、大丈夫、最後に愛は勝つ!?^^)休日のお気楽鑑賞にピッタリです、
◆(自宅で鑑賞)「レディファースト?!」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Ladies First)
男尊女卑の塊のような男が、男女のチカラ関係が逆転した世界へ迷い込んでしまう!?
広告会社重役のダミアン、富と権力と恋を思いのままにしている、あるクライアントから女性役員がいないことを指摘されたダミアンは、口から出まかせで『先週、一人昇進させたところです』と嘘をつく、会社に戻ったダミアンは誰でも良いので、女性を一人昇進させろと秘書に命令、それで昇進したアレックス、ついに実力が認められたと張り切るのだが、ダミアンから『お飾りの女性重役』だと言われ憤慨、会社を辞めると宣言してビルを出ていく、ダミアンはアレックスを追う途中でつまずいて転倒・・・目が覚めるとダミアンは男女の関係が反転した世界に紛れ込んでいた・・・
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基本、風刺コメディなのですが、如何に女性が虐げられているかを反転した世界で見せつけられると、気楽に笑ってばかりではいられません、男女のチカラ関係が反転した世界では、働くのは女性、男性は女性を支える存在で、性の興味の対象でもあります、街にはセミヌードの男性モデルの広告が溢れ、男性向け化粧品も隆盛、そんな世界になっている訳です、
基本、風刺コメディなのですが、如何に女性が虐げられているかを反転した世界で見せつけられると、気楽に笑ってばかりではいられません、男女のチカラ関係が反転した世界では、働くのは女性、男性は女性を支える存在で、性の興味の対象でもあります、街にはセミヌードの男性モデルの広告が溢れ、男性向け化粧品も隆盛、そんな世界になっている訳です、
男尊女卑、身勝手で女性差別主義者のダミアン、反転世界では女性重役のアレックスに鼻で使われることになります、この反転世界から抜け出すにはビジネスで成功するしかない、という設定で、ダミアンは必死に働きますが、男性がビジネスで成功するチャンスはほとんどありません、逆にセクハラ・パワハラ・モラハラを受ける羽目になるダミアン、
性差別が如何に理不尽であるかがコメディタッチで描かれます、露骨な反転世界をどう観るか?反転させて初めて実感できる男女格差の実態です、アレックス役は『グランドイリュージョン3』のロザムンド・パイク、ラストはちょっと救われる感じなので、観てみては如何でしょうか?
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2026年06月14日
先週も4本、「ヴィヴァルディと私」「箱の中の羊」「キャッチ ア キラー」「アイリッシュマン」
〇(スクリーンで鑑賞)「ヴィヴァルディと私」
(★★★!☆)(2025年イタリア・フランス合作)(原題:Primavera)
音楽教師ヴィヴァルディと、才能あふれる少女が運命を切り拓く物語

1716年ベネチア、孤児院で育つ少女たちは楽器演奏やコーラスを支援者に聴かせて寄付を募る役目を課せられていた、そんな孤児院にヴィヴァルディが音楽教師として赴任してくる、ヴィヴァルディが来たことで孤児院の演奏能力は向上、支援者からも熱い期待を寄せられる、バイオリン演奏で高い才能を発揮するチェチリア、彼女の才能を見抜いたヴィヴァルディはチェチリアに高価なバイオリンを与え、より高度な曲つくりに挑もうとするが、チェチリアの夫となる軍人が戦地から凱旋したことで、チェチリアの音楽人生は閉ざされてしまう・・・
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曲冒頭のメロディくらいは誰でも知っている作品『四季』で有名なヴィヴァルディと、音楽教師として赴任した孤児院で出会った才気あふれる少女との交流を描いた物語です、
曲冒頭のメロディくらいは誰でも知っている作品『四季』で有名なヴィヴァルディと、音楽教師として赴任した孤児院で出会った才気あふれる少女との交流を描いた物語です、
当時の孤児の少女たちは軍人や貴族との結婚こそが、孤児院から抜け出せる唯一の手段だったようです、チェチリアも軍人に見初められ結婚することが決まっていました、ところがバイオリンの才能が開花、ヴィヴァルディもチェチリアに演奏を続けさせようとしますが、軍人が戦地から戻ってきたことで、それも叶わなくなりますが、チェチリアは思わぬ行動に出ます・・・
ヴィヴァルディは病弱ですが、誠実で音楽をこよなく愛する人物として描かれています、そして音楽家としての出世欲もあります、暗い孤児院の中での閉塞感ありありの物語で、ヴィヴァルディもパッとしませんが、演奏シーン・合唱シーンは聴いていて気持ち良いです、ヴィヴァルディ独特の軽快で情緒一杯の曲が聴けます、クラシック好きならぜひ鑑賞してください、
ヴィヴァルディらしい曲が劇中で何曲も演奏されますが、誰もが知っている『四季』が演奏されることは残念ながらありません、その理由はエンドタイトルで明らかにされます、なるほど・・・
〇(自宅で鑑賞)「箱の中の羊」
(★★★☆☆)(2026年日本)
我が子そっくりのヒューマノイドを迎え入れた夫婦の物語、、、のはずが・・・

近未来の日本、2年前に事故で我が子を失った音々と健介夫婦、音々は建築デザイナーとして忙しく働いているが、我が子を失った喪失感から完全には抜け出せていない、ある日、先進IT企業から我が子そっくりのヒューマノイドを提供するという提案が来る、音々と健介は悩んだ末にヒューマノイドを受け入れることにする、やって来たのは息子にそっくり、一目では人と見分けがつかない完璧なヒューマノイドだった、ここから3人の新しい生活が始まるのだが・・・
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是枝裕和監督最新作、カンヌ国際映画祭コンペ出品作品、
是枝裕和監督最新作、カンヌ国際映画祭コンペ出品作品、
音々と健介、互いを認め合いながらも、息子を失った事件以降はどうも心の奥底ではぎくしゃくしているようです、音々は徐々に疑似息子との生活にのめり込んでいきます、健介は少しヒューマノイドに懐疑的な様子、ヒューマノイドが予想以上に人間らしく成長していくことが良くも悪くも2人の関係に強い影響をもたらしていきます、ここら辺りの夫婦の心の動きと2人の葛藤は結構面白かったです、健介役の大吾が奮闘しました、
が後半、物語は意外な方向へ展開していきます、それは人間社会に放り込まれたヒューマノイドの視点から描かれることになります、人と同じような感情を持ち始める人ではないヒューマノイドたち、という反面世界が描かれることになります、この人視点とヒューマノイド視点の2つのテーマはそれぞれ興味深いものではありますが、、、
どうも監督は欲張り過ぎたような気がします、人視点の夫婦の愛情物語だけで充分に作り込めたはずなのに、第2の視点が入ってきたことで、物語の焦点がぼけてしまいました、それを『箱の中の羊』というキーワードだけで成形するには、ちょっと無理があると感じます、焦点がぼやけた分、後半、音々役の綾瀬はるかも活力を失ってしまった感じ、惜しい、、、★はこれで精いっぱい、
◆(自宅で鑑賞)「キャッチ ア キラー」
(★★★!☆)(2023年米国)(原題:To Catch a Killer)
新年を祝う人たちを狙ったライフル乱射事件の犯人を追う女性警官の奮闘

大晦日のボルティモア、新年を祝い大騒ぎする人たちが次々とライフルで射殺され大量の犠牲者が出る、現場に駆け付けた警官エレノアは一人犯人に迫るがあと一歩で逃げられてしまう、FBIのラマークが捜査の指揮を執る、ラマークはエレノアの行動力と洞察力を買いチームに加える、犯人は正確無比な射撃術を持っており、証拠も残さない、やっと犯人を追い詰めた捜査陣だが反撃に会い全滅する事態に、ラマークとエレノアもチームから外されてしまう・・・
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拾い物の1作!!
冒頭からテンポが良いです、いきなり始まる乱射事件、警察の手をするりとすり抜ける犯人、FBIの捜査も的確に進んでいくのですが、幽霊のような犯人の姿を掴むことが出来ません、銃撃ポイント割り出す捜査手法が分かりやすい、誤情報から起こってしまう警官隊との乱射劇も迫力がありました、
拾い物の1作!!
冒頭からテンポが良いです、いきなり始まる乱射事件、警察の手をするりとすり抜ける犯人、FBIの捜査も的確に進んでいくのですが、幽霊のような犯人の姿を掴むことが出来ません、銃撃ポイント割り出す捜査手法が分かりやすい、誤情報から起こってしまう警官隊との乱射劇も迫力がありました、
捜査は行き詰りますが、それでもエレノアの閃きから犯人の正体が明らかになります、そしてラスト前、突然の1発、これは衝撃でした、果たしてエレノアは犯人を逮捕できるのか?
全編にサスペンスが溢れています、超人がいない地道な捜査過程の描写も好みです、休日のお気楽鑑賞にぜひ、面白いですよ、
◆(自宅で鑑賞)「アイリッシュマン」
(★★★!☆)(2019年米国)(原題:The Irishman)
1950年代、一介のトラック運転手からマフィアのヒットマンになった男の半生記

トラック運転手のシーラン、不正を働いて起訴されるが弁護士のお陰でなんとか罪を逃れる、弁護士からマフィアの大物ラッセルを紹介され下働きをするようになり、ついには組織の邪魔者を葬り去る仕事さえも請け負うようになる、さらに当時強大な権力を持っていた全米トラック運転手組合長のジミーを紹介される、何事も手際よく片付けるシーランを気に入ったジミーは、シーランをボディガードに登用、厄介事が起こるとシーランがその「解決」にあたることになる・・・
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事実に基づく物語のようです、上映時間209分の長尺、劇中の出て来る多くの人物に『何年何月に射殺される』というテロップが付きます、すべてシーランの仕事なのか?デニーロ演じるシーランは淡々と仕事をこなして行きます、そしてついには長年仕えたジミーが次のターゲットになります、さすがに躊躇するシーラン、なんとかこの隘路を回避しようとするのですが・・・
事実に基づく物語のようです、上映時間209分の長尺、劇中の出て来る多くの人物に『何年何月に射殺される』というテロップが付きます、すべてシーランの仕事なのか?デニーロ演じるシーランは淡々と仕事をこなして行きます、そしてついには長年仕えたジミーが次のターゲットになります、さすがに躊躇するシーラン、なんとかこの隘路を回避しようとするのですが・・・
ケネディや弟のロバート、ニクソンなどの政治家も絡んでくる政治的混乱の中、裏社会を生き切ったシーランの半生記です、重厚な演技と映像、いかにも本格マフィア映画ですが、209分は長すぎました、「ゴッドファーザー」のようなヒットを狙ったのでしょうが、、、残念ながら興行的には失敗したようです、三分割くらいで観るのが良いようです・・・
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2026年06月07日
先週も4本、「あんのこと」「グランドイリュージョン3」「グランドイリュージョン」「グランドイリュージョン2」
◆(自宅で鑑賞)「あんのこと」
(★★★!☆)(2024年日本)
毒母との最低の生活から抜け出そうとする21歳の杏の奮闘とその結末

21歳の杏、麻薬常習者として逮捕される、取り調べをする刑事・多田羅は麻薬中毒者を救い出すための施設を支援している、杏の母親は水商売で働いているが自堕落な性格、生活費が足らなくなると杏に売春を強要していた、そんな母親の束縛支配から逃れられない杏、多田羅は案を救い出すために手を差し伸べるのだが・・・
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なんとも悲壮な物語です、杏は毒母と祖母の3人暮らし、母親は家事を一切せず、杏の事をママと呼んで家事一切を任せ、さらに少女の頃から杏に売春を強要しています、刑事の多田羅は麻薬中毒者への更生プログラムに協力、一人でも多くの麻薬中毒患者を救おうとしているのですが、、、もう一人、重要な登場人物がいます、新聞記者の桐野、かれは多田羅の更生プログラムに密着取材中なのですが、、、
なんとも悲壮な物語です、杏は毒母と祖母の3人暮らし、母親は家事を一切せず、杏の事をママと呼んで家事一切を任せ、さらに少女の頃から杏に売春を強要しています、刑事の多田羅は麻薬中毒者への更生プログラムに協力、一人でも多くの麻薬中毒患者を救おうとしているのですが、、、もう一人、重要な登場人物がいます、新聞記者の桐野、かれは多田羅の更生プログラムに密着取材中なのですが、、、
必死の思いで母親から逃げ出した杏、多田羅と桐野の支援で福祉施設で働きだします、中学も卒業していないので漢字も読めない杏は一から勉強し直すなど、普通の生活を取り戻すことが出来そうになるのですが・・・突然のコロナ禍、執拗に杏を追い続ける母親、多田羅にも裏の顔が、桐野にも秘密が・・・ちょっとした歪から、うまくいきそうだった杏の更生計画は根元から崩れてしまいます、
観るなら覚悟して鑑賞して下さい、望む結末にはなりません、河合優実熱演、今作で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞、
〇(スクリーンで鑑賞)「グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション」
(★★★!☆)(2025年米国)
(原題:Now You See Me: Now You Don't)
シリーズ3作目、奇想天外なイリュージョンで敵を出し抜くマジシャン集団の活躍

イリュージョントリックを駆使して、巨悪を懲らしめるマジシャン集団『フォー・ホースメン』、今回のターゲットは武器商人の資金洗浄を行っているダイヤモンド販売会社、これまで門外不出だった巨大なダイヤモンド原石“ハート”を使った大掛かりな犯罪を企んでいる、『フォー・ホースメン』はこのダイヤモンド強奪を目指すのだが、トリックの先を読まれてメンバー全員が窮地に陥る・・・
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このシリーズは初めて鑑賞、大掛かりなイリュージョントリックで不可能を可能にしてしまう『フォー・ホースメン』、イリュージョンを可能にする準備周到な下拵えを見せられるとなんとなく納得してしまいますが、現実にはあり得ないかも!?レベルの壮大なイリュージョンです^^)
このシリーズは初めて鑑賞、大掛かりなイリュージョントリックで不可能を可能にしてしまう『フォー・ホースメン』、イリュージョンを可能にする準備周到な下拵えを見せられるとなんとなく納得してしまいますが、現実にはあり得ないかも!?レベルの壮大なイリュージョンです^^)
大掛かりなイリュージョン以外にも、すり替え・変装・思い込ませなどの小技もなかなか冴えていて面白いです、最後は巨悪がイリュージョンに嵌められてスッカラカンになるというお約束も痛快、今作の悪役は「プライベート・ウォー」のロザムンド・パイク、元ボンドガールも完璧なイリュージョンにとことん騙されます^^)
シリーズ3作目の今作は、前2作を踏まえたメンバーの結束やら因縁、新メンバー登場や元メンバーの復帰などなど、過去2作の流れを踏まえた展開になっています、出来れば1作目・2作目を予習してから観たほうが良いかもしれません、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、
◆(自宅で鑑賞)「グランド・イリュージョン」
(★★★☆☆)(2013年米国)(原題:Now You See Me)
シリーズ1作目、「フォー・ホースメン」とFBI、インターポールの攻防

大掛かりなトリックで不可能と思える犯罪を可能にするイリュージョン集団「フォー・ホースメン」、ラスベガスにいながらパリの銀行の金庫から大金を盗み出す、FBI捜査官のディランはインターポールから派遣されたアルマとコンビを組んで「フォー・ホースメン」を追う、さらにイリュージョンのトリックを暴いて金儲けをするサディアスも絡み、三つ巴の戦いが始まる・・・
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シリーズ1作目、3作目をスクリーンで鑑賞したので、1作目から観直しました^^)
シリーズ1作目、3作目をスクリーンで鑑賞したので、1作目から観直しました^^)
謎の指令を受けたイリュージョン集団「フォー・ホースメン」が巨悪に挑戦するという奇想天外な物語ですが、冒頭のラスベガスでのショーの最中にパリの銀行から大金を奪うというイリュージョンにはたしかに驚かされます、
しかし、物語にはもっと大きなトリックが仕掛けられています、「フォー・ホースメン」を追うFBIとインターポール、そしてトリック破りで大金を稼ぐ曲者、このうちの誰かが嘘をついています、イリュージョンの楽しさもさることながら、物語に仕掛けられている大きなトリックには最後まで騙されました、良く出来たアクション映画です、
◆(自宅で鑑賞)「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」
(★★★☆☆)(2016年米国)(原題:Now You See Me 2)
「フォー・ホースメン」が仕掛けたトリックの先を行く強敵が出現

今回のターゲットは不正に巨額を稼ぐIT企業オクタ社、オクタ社主催のイベントを乗っ取り、その悪事を暴こうとした「フォー・ホースメン」だったが、彼らの仕掛けたトリックは見破られる、窮地に陥った「フォー・ホースメン」はイベント会場から逃走するが、その逃走ルートさえ敵の罠だった・・・
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シリーズ2作目、今作も巨悪に挑む「フォー・ホースメン」ですが、彼らの前に立ちはだかる敵もイリュージョンを駆使、「フォー・ホースメン」はまんまとそのトリックに嵌められてしまいます、前作で対立したFBI捜査官ディランとトリック破りのサディアスが手を組み、次なる犯罪を防ごうと動き出しますが、、、
シリーズ2作目、今作も巨悪に挑む「フォー・ホースメン」ですが、彼らの前に立ちはだかる敵もイリュージョンを駆使、「フォー・ホースメン」はまんまとそのトリックに嵌められてしまいます、前作で対立したFBI捜査官ディランとトリック破りのサディアスが手を組み、次なる犯罪を防ごうと動き出しますが、、、
2作目の宿命、もっと派手な、もっと奇想天外なイリュージョンが求められるだけに、物語は少々荒っぽい展開になりました、イリュージョンに騙される楽しみも慣れてしまうかも、
「フォー・ホースメン」メンバーも1作目とは少し入れ替わりがあります、物語にはメンバー変更の必然性は無いように思えるので、製作上のなにかの都合でしょうね、でも3作目ではフルメンバーが復帰しています、なので2作目も観ておいた方が良い、、、かも、、、
ま、3作通しで観るしかないかな^^)・・・
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