コールドマウンテン

2024年11月05日

先週も5本、「シングル・イン・ソウル」「室井信次」「コールドマウンテン」「ヒッチャー」「ゼンブ・オブ・トーキョー」

〇(スクリーンで鑑賞)「シングル・イン・ソウル」
(★★★★☆)(2023年韓国)(英題:Single in Seoul)
恋愛下手の編集者とソロ活プロの塾講師が巻き起こす都会派ラブコメディ

11シングルソウル

敏腕編集者のヒョンジン、本作りに情熱を燃やす優秀な編集者だが、妄想癖がありかなりの恋愛下手、2本のエッセイ本を同時に発刊する企画を担当、1本はバルセロナに住む女流作家ホンに、もう1本をソウルに住む“ソロ活のプロ”ヨンホに執筆を依頼する、ホンの原稿は順調に上がってくるが、ヨンホは一向に筆が進まない、ヒョンジンはあの手この手でヨンホにアプローチするも、ことある毎に衝突する2人だった・・・



お察しの通り、恋愛下手の編集者とソロ活=恋人を作らないことを決めた塾講師が恋に落ちるという、“仲が悪い2人が最後は結ばれる”王道のラブコメディです、

ヒョンジンは優秀ですが煙たい上司ではありません、編集チームを上手にまとめ上げます、が、こと恋愛となると妄想癖があり、上手に相手とコミュニケーションが出来ない不器用者です、ヨンホは過去の恋愛で深い傷を負っており、それが元でソロ活=ひとりでの気ままな生活に逃げ込んでいます、ま、こういう2人が科学反応を起こして徐々に親しくなっていくのも道理です、

眼鏡をかけて仕事に励むヒョンジンがキュートで魅力的です、観ていて楽しい、ヨンホもかっこイイ、2冊のエッセイ本同時発行という企画に映画的な仕掛けがあって、終盤は思わぬ展開になりますが、ラブコメディの定型文です、安心して都会の恋物語を楽しんでください、


〇(スクリーンで鑑賞)「室井信次 敗れざる者」
(★★★!☆)(2024年日本)
引退し田舎暮らしの室井、他殺死体を発見したことから身辺が騒がしくなっていく、2部作の1作目

11室井

かつてレインボーブリッジを封鎖した室井信次、定年前に退職し、今は2人の養子と共に田舎暮らしをしている、ある日、自宅近くの地中から他殺死体が見つかる、これを機に室井の身辺が急に騒がしくなっていく、室井の事を心良く思わない村の住人、様々な思惑で接近してくる警察組織、そんな中、凶悪犯の娘杏が室井の家に身を寄せることになる・・・



お馴染み「踊る大捜査線」のスピンオフ後日談、犯罪により親を失った男の子2人を養子に迎え、秋田の山村でひっそりと暮らしていた室井ですが、謎の他殺死体が過去の事件関係者と判明、室井にも捜査協力依頼が来ます、室井を今も慕う警察官と、室井を利用しようとする警察組織、村民との軋轢と緊張感、2人の養子への愛情と過去の因縁、さらに希代の凶悪犯日向の娘杏の不穏な行動、一気に不安定になった室井の生活、

観るまで2部作とは知りませんでした^^)一向に進まない物語に???と思っていたら、、あ、これって2部作の1作目、伏線を張りまくる段なのですね、という感じ、警察がバタバタとする割には死体の件は全く進展なし、杏はとんでもなくヤバそうで怖い、さらに養子の親が出所、というところで1作目は終了、でも、スクリーンには嫌な汗が流れ出るような緊張感がみなぎっています、不安定な展開は成功しているようです、

それもこれも、2作目の出来次第、11月15日公開の2作目に期待します、

青島他の過去映像はちょっと多過ぎるかな?^^)


(★★★★☆)(2003年米国)(原題:Cold Mountain)
南北戦争時、悲惨な戦争の実態と被害を受ける市民と女性の物語

11コールドマウンテン

1861年南北戦争時、ノースカロライナ州の山村コールドマウンテンに牧師の父親と共に赴任してきたエイダ、村の大工インマンと知り合い互いに好意を持つようになるが、インマンは南軍兵士として出征、ピーターズバーグの戦闘で重傷を負う、インマンの帰りを待つエイダだが父親が急死、実生活に役立つことは何もできないエイダ、村娘のルビーがそんなエイダと一緒に暮らし始める、エイダからの手紙で彼女が帰りを待っていると知ったインマンは脱走、独りコールドマウンテンを目指して歩き始め・・・



一見恋物語が縦糸に見えますが、実際には戦争の犠牲になった市民の物語が主眼の映画です、米国の歴史上唯一の内戦“南北戦争”、英名The Civil War(シビル・ウォー)、米国人が南北に分かれて戦った戦争です、どんな大義があっても戦争は何も生み出さない、そんなメッセージと読み取れる描写が続きます、南北双方の戦死者はどんどん増え、略奪や私刑は当たり前、村では無法者が横行、市民の生活は破壊されていきます、

今こうして観直してみると、大きな犠牲を払うのはやはり女性です、まだまだ地位が低くく、甚大な被害と恐怖を甘受しなければならなかった女性たち、その苦しさは想像をはるかに超えています、

ニコール・キッドマンが美しい、男たちの横暴を許さないルビーもカッコ良い、終盤の銃撃対決シーンはその結末を瞬時に悟らされる名シーンでした、ラストの勇ましいエイダの姿にホッとします、悲惨な物語ですが観後感良し、155分とちょっと長いですがぜひ鑑賞してみてください、


◆(自宅で鑑賞) 「ヒッチャー」
(★★★!☆)(1986年米国)(原題:The Hitcher)
ヒッチハイカーを乗せたことから始まるノンストップ・アクションスリラー

11ヒッチャー

サンディエゴまで車を陸送中のジム、長い一人旅に退屈していた彼は1人のヒッチハイカーを拾う、これが恐ろしい物語の始まり、拾ったヒッチハイカーは殺人鬼だった、ジムは機転を利かせてなんとか奴から逃れるが、殺人鬼は執拗にジムを追ってくる・・・



殺人鬼の名前や犯行動機などは分かりませんが、ひたすらジムを追ってくる奴があまりにも怖いです、スピルバーグの「激突!」を思い出させるしつこさです、何台もの車が奴の犠牲になっていきますが、ジムは恐怖におののきながらも奮闘、奴を振り払い、保安官事務所に駆け込み一息つきます、が、その保安官事務所も奴の襲撃を受け全滅、警察も総動員でジムを追い始めます、奴と警察双方から追われることになったジムははたして逃げ切れるのか?

97分と小品です、ハラハラドキドキを楽しんでください、


〇(スクリーンで鑑賞)「ゼンブ・オブ・トーキョー」
(★★★!☆)(2024年日本)
修学旅行で東京にやって来た女子高生、東京の全部を楽しむはずが・・・

11ゼンブトウキョウ

5人1組の自由行動の日、班長の優里香は1日で東京の全部を見て回れるように超過密スケジュールを組む、が、ランチ人気店が長蛇の列で早々にスケジュールは崩壊、各自バラバラにランチを摂ることになる、しかし、実は他のメンバー4人にはそれぞれの思惑があり、そのまま5人は各自の東京を楽しむ事になる、



予備知識なしに空いた時間に合ったので鑑賞、この記事を書くまで「日向坂46」の映画だっとことも知りませんでした^^爆)

生真面目な班長、クールな東京生まれを演じる綾乃、同級生男子を追いかける美緒、オシ活に励む詩央里、そして修学旅行の日程が偶然重なったことからひとり目標に突っ走る智沙、バラバラになった5人に起こるちょっとしたドタバタに罪はありません、ドタバタが1つに収束していく過程の面白さが肝だったのでしょうが、そこまでの効果は上がっていないか、でも、まあ日向坂のみなさん、結構芸達者ですね、普通に最後まで鑑賞出来ました、智沙だけがちょっと役者不足でしたか、

日向坂のファンなら堪らない2時間でしょうね、ま、サブスクでも良いかな、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)