ドリームホース

2025年01月14日

2025年正月は秀作5本、「ドリームホース」「6888郵便大隊」「孤独のグルメ」「セキュリティチェック」「白頭山大噴火」

◆(自宅で鑑賞)「ドリーム・ホース」
(★★★★☆)(2020年英国)(原題:Dream Horse)
素人の農園主が夢を見て育て上げた競走馬ドリームアライアンス号の活躍

01ドリームホース

英国ウエールズの田舎町、動物好きで鳩レースでも優勝したことがあるジャンだが、パートの仕事と親の介護で疲れ切っていた、そんな時、競走馬を育てることに夢を見出す、未勝利の安価な牝馬を買い付け、町で共同馬主会を立ち上げる、意外にもメンバーが集まりオーナークラブが発足、仔馬も生まれて夢の1勝に向けての素人チャレンジが始まる、、、



実話ベースだそうです、ジャンの夫はTVに釘付け、ストレスいっぱいのジャンが競走馬を育てると言っても取り合わいません、しかし、生まれた仔馬ドリームは見事なファイターでした、調教師も最初は期待していませんでしたが、その才能を見抜き初の1勝をあげます、驚喜するオーナーたち、文字通り町民に夢を与え続けるドリームは連戦連勝、

しかし、賞金を稼ぐようになるとオーナークラブ内ではお金を巡っての不協和音が生まれ、さらに競走馬には避けて通れない事故と故障、再起不能と思われたドリームですが、最後にそのファイター魂を見せつけてくれます、ドリームの活躍でオーナーたちの人生も良い方向に変わっていきます、

悪役がいない物語、観後感も良し、家族で楽しめる作品です、


◆(自宅で鑑賞)「6888郵便大隊」
(★★★★☆)(2024年米国)(原題:The Six Triple Eight)
有色人種だけで編成された部隊が欧州戦線の郵便物の配送仕分けを担当することに

01郵便大隊

欧州戦線へ出征した夫へ手紙を書き続けるレナ、夫からの手紙を待ちわびるが、一向に手紙は来ない、戦争激化に伴いレナも入隊、有色人種だけの6888大隊に入隊、看護師として勤務する、ひとりの母親が戦地の息子からの手紙が届かないことを大統領夫人に直訴、大統領は戦意高揚のために郵便配送の正常化を将軍に命じる、郵便配送に消極的な将軍は6888大隊を欧州に派遣、2年以上溜まっていた郵便物の整理を命じる、



これも実話ベース、祖国のために入隊した有色人種の女性たちですが、米国でもまだ女性差別・人種差別がまかり通る当時の軍隊、有色人種女性への露骨な嫌がらせぶりはホントに厳しい、部隊を率いるチャリティはそんな軍の偏見を見返そうと、厳しい訓練と厳格な統率のもと、悪条件の中で郵便物の整理に着手しますが、2年以上放置されていた郵便物です、そう簡単には進みません、将軍はチャリティを無能呼ばわりし解任しようとします、それに激しく胸を張って反発するチャリティの姿を見て女性隊員たちが奮起します、

戦時中の物語ですが、戦闘シーンはわずか、郵便配達という後方支援でも必死に祖国のために戦った女性たちの素晴らしい物語です、指揮官のプライドと、それに応える隊員たちの信念に涙がこぼれます、必見の1作、


〇(スクリーンで鑑賞)劇映画「孤独のグルメ」
(★★★!☆)(2025年日本)
幻のスープを求めてさまよう井之頭五郎が、スープ作りを通じて人の絆を紡ぎます

01孤独のグルメ

パリ在住の松尾から子供の頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと懇願された五郎、松尾の故郷五島列島に向かう、スープの素材を求めて島に渡ろうとして遭難、韓国の島へ漂着とスープの素材探しの旅は苦難の旅となるが、そこには人の心を温かくする料理があった、



ご存じ、人気TV番組の映画化ですが、内容は副題にある通り、食を通じた人情物語です、幻のスープの素材は案外簡単に見つかりますが、韓国まで漂流するわ、野宿で貝とキノコを食べて中毒になるわと、まあマンガのような展開(あ、マンガか^^)、後半は幻のラーメンスープも掛け合わさって、なかなか面白い展開になりました、

パリで食べるオニオンスープはたしかに美味しそう、島での食事も、韓国のランチも食べてみたい、エンケン演じる劇中番組『孤独のグルメ』のシークエンスも面白い、4人が無言で麺をすするシーンは伊丹十三監督作品以来の秀逸な食事シーンでした、

TV番組とは別物です、ま、気楽に鑑賞できる娯楽作品、お腹が減りました!!松重監督にエール!


(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Carry-On)
妻を人質に取られた空港手荷物検査係を襲う脅迫指令は、爆弾を見逃すこと

01セキュリティ

LAXロスアンジェルス国際空港のX線手荷物検査係のイーサン、担当ラインに着くなり謎のメッセージを受信、イヤホンからは脅迫者の声が、同じ空港で働く妻を人質に取ったので、もうすぐ検査ラインを通る爆弾を見逃せと言う、身動きできない中で、あの手この手で抵抗するイーサンだが脅迫者は先手先手を取ってイーサンを追い込んでいく、ついに爆弾が検査ラインを素通りしてしまう瞬間に、イーサンの反撃が始まる、果たしてテロを未然に防ぐことは出来るのか?



リアルタイムに近いタイムラインで進行するノンストップムービー、犯人グループはあらゆる監視カメラに侵入、イーサンが異常事態を仲間に告げたり、爆弾通過を阻止しようとするのを的確にとがめてきます、身動きが取れないイーサンですが、X線で爆弾を確認するとついに暴発、犯人グループとの一か八かの対決に挑みます、仲間や妻がピンチに陥りますが、なんとか救出、しかし、犯人グループも最後のトラップを仕掛けていたことから、絶体絶命に!!

とまあ、「ダイハード2」のような大空港内だけで展開するシチュエーション・アクションサスペンス、ハラハラドキドキ、休日のお気楽鑑賞にピッタリです、


◆(自宅で鑑賞)「白頭山大噴火」
(★★★!☆)(2019年韓国)(原題:Ashfall)
融和ムードの朝鮮半島で北の火山白頭山が大噴火、半島全体が壊滅の危機に

01白頭山

北朝鮮が核解除、米軍が核弾頭を回収予定のその日、北の白頭山が突然噴火、南北両国に大被害をもたらす、さらに大きな噴火が予想され、それが起こると半島全体が壊滅することになる、最後の噴火を防ぐには白頭山地下深くで核爆発を起こして、マグマの圧力を下げるしかない、韓国政府は北の核弾頭を使う作戦を立案、戦闘部隊と技術部隊を北に送り込むが、、、



タイトルはパニック映画ですが、物語は北に侵入した技術部隊の奮戦記です、核弾頭を北のミサイルから外す技術部隊と、それを白頭山近くの地下坑道に仕掛ける戦闘部隊が空路で派遣されますが、火山活動で予定地点に辿り着けず、戦闘部隊は全滅、戦闘に不慣れな技術部隊が敵地を突破して任務を遂行します、まずは核弾頭奪取に必要な基地侵入コードを所持している北のスパイを何とか確保しますが、中国工作部隊や米軍も絡んで来て難問続出、はたして最後の噴火までにミッションを完了することが出来るのか?

技術部隊長と北のスパイとの友情物語が裏線、韓国映画らしく何度も危機を乗り越えながら、徐々に2人の距離は縮まっていきます、

これまた休日のお気楽鑑賞にピッタリの娯楽作品です、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)