パリタクシー
2025年12月08日
先週は3本、「ナイトフラワー」「TOKYOタクシー」「WEAPONS」
〇(スクリーンで鑑賞)「ナイトフラワー」
(★★★★☆)(2025年日本)
2人の子どもを育てるために堕ちていく母親と親友の友情と闘いの物語

男に逃げられ借金を抱えながら2人の娘を育てている夏希、パートとアルバイトを掛け持ちしながら懸命に働くが追い付かない、ある日、合成麻薬密売の現場を目撃、トラブルから
偶然手元に転がり込んできた合成麻薬を売って稼ぐ夏希、しかし、密売組織の目に留まり痛めつけられる、路上に転がっていた夏希を助けたのは、格闘技で必死にのし上がろうとしている多摩恵だった、2人は力を合わせて生きていく約束をする・・・
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「ミッドナイトスワン」に続く内田監督の“夜シリーズ第2弾”、全編緊張感に溢れた作品は観応えがあります、
「ミッドナイトスワン」に続く内田監督の“夜シリーズ第2弾”、全編緊張感に溢れた作品は観応えがあります、
生活費が足りない夏希、それでも娘には無料のバイオリン教室に通わせています、なんとか娘たちを立派に育て上げたい一心、組織に痛めつけられた夏希を助けた多摩恵も、売春で生計を立てながら、格闘技で世に出たいと必死です、しかし、後が無くなった2人は売人になることを決意、麻薬密売組織に乗り込み、売り子にしてほしいと懇願します、母親の気迫に押されたボスがこれを容認、2人の麻薬密売生活が始まります、順調に動き始めたかのようにみえた2人の生活ですが、常連客の女子学生が死亡したことから、警察の捜査が始まります、そして死亡した女子学生の母親も復讐を企て・・・
北川景子が関西弁でまくしたて、怒鳴り、わめき、泣きじゃくります、まさに熱演、観たことが無い新しい一面を見せて来れました、ダブル主演の森田望智も素晴らしいです、リングでの格闘戦も迫力十分、これまた俳優としてのスケールの大きさを感じさせる熱演、
ぜひスクリーンで観てください、お勧めです、
〇(スクリーンで鑑賞)「TOKYOタクシー」
(★★★!☆)(2025年日本)
乗客の老婦人とタクシー運転手の心温まるヒューマンドラマ、山田洋二監督作品

個人タクシーの運転手浩二、一人娘が私立高校に進むことになり金策に頭を痛めている、知り合いから長距離の予約紹介が入る、予約したのは85歳のすみれ、家を処分し葉山の高級介護施設に入居するための引越しだった、葉山に向かおうとすると、すみれは思い出の場所を巡って行きたいと言い出す、気乗りしない浩二だったが、すみれの要望とおり、思い出の場所巡りに付き合う事にする、その道中、すみれは自身の数奇な人生を語り始める・・・
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良作「パリタクシー」(2022年フランス)のリメイク作品ですが、それと共に、山田洋二監督から倍賞千恵子さんへオマージュを贈った作品です、
良作「パリタクシー」(2022年フランス)のリメイク作品ですが、それと共に、山田洋二監督から倍賞千恵子さんへオマージュを贈った作品です、
金策に困っていた浩二、85歳のすみれとの会話を楽しむ余裕はありません、しかし、すみれが生まれ育った街を巡り、戦争体験や恋人との想い出を聞くうちに徐々に心がほぐれていきます、一緒にランチを摂り2人の距離が縮まると、すみれはポツポツと自身の人生の暗部を語り始めます、それは驚きの人生でした、刑務所に服役もしていたことがあるすみれの悲壮な人生に涙する浩二、しかし、葉山の施設に到着すれば2人の物語もそこまで、悲しむすみれに浩二は『もう一度会いに来る』と約束しますが、それは叶いませんでした・・・
若き日のすみれを蒼井優が演じます、他にも山田組の俳優が多数出演、山田監督にとっても節目の1作なのかもしれません、ただ、浩二役のキムタクが、やはり浩二ではなくキムタクにしか見えないのが残念、それでもしっかりとエンディングまでまとめ上げたのは立派、しっかり最後まで鑑賞しました、
〇(スクリーンで鑑賞)「WEAPONS ウェポンズ」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Weapons)
ある夜、同じクラスの生徒17人が同時に姿を消した!真相を追う教師と父親に襲いかかる恐怖

静かな郊外の高級住宅地、ある夜中の同時刻に同じクラスの17人の小学生が家から飛び出し姿を消す、クラスではたった一人アレックスだけが登校してきた、雲をつかむような事件に警察の捜査は進まない、学校の保護者会では担任教師のジャスティンに疑惑の目が向けられ、ジャスティンは嫌がらせを受け酒浸りの日々を送る、行方不明になった生徒の父親アーチャーはジャスティンの周辺を探り始めるが、事件は意外な方向に展開、ジャスティンは命を狙われ、アーチャーに助けられる・・・
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超常現象を描くサスペンス・スリラーというところでしょうか、ホラー要素も少しありますが、本筋は事件解決に向かって行く教師と父親のリアルなサスペンスです、しかし、やはり17人が同時に姿を消した理由となると、それはもうリアルなお話では解決できません、中盤までのジャスティンの周辺で起こる騒動がシリアスでリアルだっただけに、ネタバレしてからはちょっと緩んだ感じです、核心を書いてしまうと面白くないので、これくらいでご勘弁を、
超常現象を描くサスペンス・スリラーというところでしょうか、ホラー要素も少しありますが、本筋は事件解決に向かって行く教師と父親のリアルなサスペンスです、しかし、やはり17人が同時に姿を消した理由となると、それはもうリアルなお話では解決できません、中盤までのジャスティンの周辺で起こる騒動がシリアスでリアルだっただけに、ネタバレしてからはちょっと緩んだ感じです、核心を書いてしまうと面白くないので、これくらいでご勘弁を、
タランティーノ作品を連想させる、序盤の『何人かの視点で事件の全容を描く』手法は、割りと効果を上げていたように感じます、それだけに核心が・・・惜しい!ラストは滑稽で怖くて悲しいです、
(おまけ)
「TOKYOタクシー」の原作「パリタクシー」の記事を掲載しておきます、★5つを付けていますね、自分でもビックリ^^)
【2023年4月の記事】
〇(スクリーンで鑑賞)「パリタクシー」
(★★★★★)(2022年フランス)(原題:Une belle course)
たまたま乗せた92歳女性とさえないタクシー運転手の一期一会のお話

激務だが儲けが上がらないパリのタクシー運転手シャルル、交通違反で免停まであと2点、兄とも反りが合わずストレスが溜まる毎日、この日乗せたのは92歳の女性マドレーヌ、彼女は目的地へ行く途中であれこれ我が儘な要求を突きつける、長距離客なので渋々付き合うシャルル、話好きのマドレーヌが自分の生涯を語り始めると、、、数奇で波瀾万丈の彼女の人生がシャルルの心を動かす、、、
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久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、
パリの反対側までタクシーで行く92歳のマドレーヌ、彼女自身の回想の形でファーストキスから始まり、出産、家庭内暴力、夫への反撃と、これまでの彼女の人生が語られます、渋々付き合っていたシャルルも徐々に彼女の話にのめり込んでいきます、お互いに敬意を払いながら楽しむタクシーでの小さな旅という感じ、悲惨な回想もありますが観ていて微笑ましい善人の2人、
ラストは想定内、それでも涙がこぼれてきます、あ~、2人の出会いがあってヨカッタ、原題は「素晴らしい旅」とか「素晴らしい軌跡」という感じでしょうか、
ぜひ劇場で鑑賞してください、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2023年04月24日
先週は5本、必見「パリタクシー」秀作「エアー」「聖地には蜘蛛が巣を張る」「マルモイ ことばあつめ」「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」
〇(スクリーンで鑑賞)「パリタクシー」
(★★★★★)(2022年フランス)(原題:Une belle course)
たまたま乗せた92歳女性とさえないタクシー運転手の一期一会のお話

激務だが儲けが上がらないパリのタクシー運転手シャルル、交通違反で免停まであと2点、兄とも反りが合わずストレスが溜まる毎日、この日乗せたのは92歳の女性マドレーヌ、彼女は目的地へ行く途中であれこれ我が儘な要求を突きつける、長距離客なので渋々付き合うシャルル、話好きのマドレーヌが自分の生涯を語り始めると、、、数奇で波瀾万丈の彼女の人生がシャルルの心を動かす、、、
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久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、
久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、
パリの反対側までタクシーで行く92歳のマドレーヌ、彼女自身の回想の形でファーストキスから始まり、出産、家庭内暴力、夫への反撃と、これまでの彼女の人生が語られます、渋々付き合っていたシャルルも徐々に彼女の話にのめり込んでいきます、お互いに敬意を払いながら楽しむタクシーでの小さな旅という感じ、悲惨な回想もありますが観ていて微笑ましい善人の2人、
ラストは想定内、それでも涙がこぼれてきます、あ~、2人の出会いがあってヨカッタ、原題は「素晴らしい旅」とか「素晴らしい軌跡」という感じでしょうか、
ぜひ劇場で鑑賞してください、
ぜひ劇場で鑑賞してください、
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〇(スクリーンで鑑賞)「AIR エアー」
(★★★★☆)(2023年米国)(原題:Air)
伝説のシューズ“エア ジョーダン”を生んだナイキ社員の奮闘物語

1984年、バスケットシューズのシェアでアディダスやコンバースの後塵を拝するナイキ、事業の建て直しを命じられたソニーはドラフトに上がった新人候補から、未だ無名に近いマイケル・ジョーダンを全予算をつぎ込んでも獲得すべきと主張、しかしマイケルはナイキ嫌い、上司も経営者もリスクが高いその計画に首を縦に振らない、ソニーは独断でルール破りのマイケルの母親との直談判に乗り込むが、、、
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事件は何も起こりません、それでも映画的サスペンスが持続する会話劇、英語が理解できればもっと面白いんだろうな、と思わせる軽妙でユーモア溢れる、そして真摯で激しい会話の連続、周りの全員と反りが合わないように見えるソニー、それでも自らの眼力を信じて(ビジネスマンとして)暴れ回るのが痛快、
事件は何も起こりません、それでも映画的サスペンスが持続する会話劇、英語が理解できればもっと面白いんだろうな、と思わせる軽妙でユーモア溢れる、そして真摯で激しい会話の連続、周りの全員と反りが合わないように見えるソニー、それでも自らの眼力を信じて(ビジネスマンとして)暴れ回るのが痛快、
実話を基にしているので、アディダスもコンバースも実名で登場、後にナイキはコンバースを買収しているようなので良しとしても、アディダスのことをこっぴどくこき下ろしています、日本なら実現出来ない表現です、この交渉までスポーツ選手に商品化ロイヤルティが支払われていなかったことにもビックリ、40年前だもんね、そういう時代か、
マット デイモンが太っちょのソニーを好演、お腹に詰め物入れているかな^^)観て損は無し、
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〇(スクリーンで鑑賞)「聖地に蜘蛛が巣を張る」
(★★★!☆)(2022年デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作)
(原題:Holy Spider)
聖地で起こる連続殺人事件の真相に迫るジャーナリストの闘い

2000年頃のイラン、聖地マシュハドで娼婦連続殺人事件が発生、10数人の被害者が出ても一向に犯人が捕まらない、“スパイダーキラー”と名乗る犯人は「聖地の浄化」を目的に犯行声明を重ねる、ジャーナリストのラヒミは長引く事件の真相に迫るが、警察は重い腰を上げようとしない、取材を続けるラヒミの周辺でも被害に遭う娼婦が出るに至り、ラヒミは自らが囮になって犯人をおびき寄せることにする、、、
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犯人捜しがテーマではありません、劇中では早々に犯人の目星は付きます、だが、なぜか何度も同じパターンで犯行を繰り返す犯人は捕まらない、「聖地の浄化」という大義に犯人を支持する者さえ現れる、警察も本気で捜査していないのか?とも思える、正義感溢れる女性ジャーナリストの行動が事件解決の糸口になるが、、、犯人逮捕後にこの映画のテーマとサスペンスが溢れ出てきます、いったい結末はどうなるのか?不安定な終盤にハラハラ、
犯人捜しがテーマではありません、劇中では早々に犯人の目星は付きます、だが、なぜか何度も同じパターンで犯行を繰り返す犯人は捕まらない、「聖地の浄化」という大義に犯人を支持する者さえ現れる、警察も本気で捜査していないのか?とも思える、正義感溢れる女性ジャーナリストの行動が事件解決の糸口になるが、、、犯人逮捕後にこの映画のテーマとサスペンスが溢れ出てきます、いったい結末はどうなるのか?不安定な終盤にハラハラ、
正義はどこにあるのか? 原題は『聖なる蜘蛛』、
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◆(自宅で鑑賞)「マルモイ ことばさがし」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:Malmoe: The Secret Mission)
日本統治下の朝鮮半島、朝鮮語辞典を編纂しようと奮闘する人たち

1940年代、日本の統治下にある朝鮮半島、日本国は朝鮮国民に日本語の使用、日本名への改名、そして皇軍の一員としての出兵を命じていた、母国語を残したいジョンファンは密かに朝鮮語辞典の編纂を企て朝鮮語を集めていた、そんなジョンファンの鞄を盗んだパンスは盗みの常習犯、パンスはひょんな縁から辞書編纂を手伝うことになるが、日本軍の取り締まりは辞書編纂チームにもジワジワと迫ってくる、
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物語自体はフィクションです、しかし、日本国の統治下で行われた同化政策は朝鮮民族にとっては極めて屈辱的であったことは想像に難くありません、
物語自体はフィクションです、しかし、日本国の統治下で行われた同化政策は朝鮮民族にとっては極めて屈辱的であったことは想像に難くありません、
物語は母国を愛する者たちの辞書編纂への熱意と、満足に読み書きできないパンスと学者肌のジョンファンの友情物語、この縦糸と横糸で上手に物語が織り上げられていきます、とくに無教養でがさつ、読み書きもできないパンスが徐々に向上心と愛国心に目覚め、身を以て辞書編纂資料を護る、という映画的レトリックがよく効いています、
秀作、Amazonプライムで配信中、
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◆(自宅で鑑賞)「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」
(★★★☆☆)(2008年米国)
(原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)
シリーズ4作目、南米の謎の王国に眠るクリスタルの頭蓋骨を巡る冒険

ソ連の諜報組織に拉致された考古学者インディはクリスタルの頭蓋骨(スカル)を見つける、命からがら追っ手から逃れたインディの元に若者マットが訪ねてくる、母親のマリーからの言付けをインディに伝えるためだ、その内容に好奇心をかきたてられたインディはマットと共に南米へ向かう、そこには想像を絶する古代文明国家が存在した、
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大好きなシリーズ、毎度の危機一髪の連続のアクションは楽しめますが、シリーズのコアである古代文明の摩訶不思議なパワーといったエッセンスは正直ちょっと弱い、ラストの謎解きも、ま、なんでもありという感じ、
大好きなシリーズ、毎度の危機一髪の連続のアクションは楽しめますが、シリーズのコアである古代文明の摩訶不思議なパワーといったエッセンスは正直ちょっと弱い、ラストの謎解きも、ま、なんでもありという感じ、
シリーズ1作目(1981年)は名作、スクリーンでワクワクドキドキしたものです、シリーズ3作目「最後の聖戦」(1989年)も父親役ショーン コネリーが嵌り役で上々の仕上がり、これでシリーズ完結かと思いきや19年振りに本作が作られました、出来映えは???
5作目の前に1作目から復習しておきましょう^^)
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)