ヒットマンズボディガード

2025年10月20日

先週は3本+ドラマ、「チェーンソーマン」「ヒットマンズ ボディガード」「僕を育ててくれたテンダー・バー」「バラード」

〇(スクリーンで鑑賞)「チェンソーマン レゼ編」
(★★★!☆)(2025年日本)
襲いかかる悪魔レゼとチェンソーマン・デンジたちデビルハンターとの闘い

10チェンソーマン

デンジは“悪魔”との契約でチェンソーマンとなり、近年蔓延る“悪魔”と闘うデビルハンターとして公安警察に勤務している、デンジは美少女のレゼと偶然知り合う、自由奔放なレゼに恋心を抱くデンジだったが、レゼこそ最強の“悪魔”だった・・・



話題になっているので、予備知識無しで鑑賞、なるほどこういう物語なんですね、と納得、まずまず楽しめました、

「鬼滅の刃」「呪術廻戦」と同じような特殊能力者と悪モノ=今回は“悪魔”との闘いを描くコミック原作の映画、世界に“悪魔”が蔓延り、日本では公安警察が“悪魔”と対峙するために、“味方の悪魔”デビルハンターも活用しています、

基本は特殊能力合戦ですが、コメディタッチの味付けは「鬼滅の刃」の流れ、前半はデンジとレゼの恋物語の様相で進行しますが、もちろんレゼは最強の“悪魔”、その正体を現してからの残虐非道ぶりはちょっとやり過ぎ!?なくらい怖いです^^)結構、強そうだった公安警察のメンバーもあっという間に殲滅、デンジや他のデビルハンターが束になっても、レゼには敵いそうにありませんが・・・

やはり、原作コミックを知っているほうが楽しめると思いますが、スピーディな展開と、奇天烈なキャラクターとその闘いぶりはそれなりに楽しめました、まあ、話題の1作としてスクリーンを覗いてみるのも良いのでは・・・

(★★★★☆)(2017年米国)(原題:The Hitman's Bodyguard)
宿敵の暗殺者を護送することになった落ちぶれたボディガード、アクションコメディ

10ヒットマン

ボディガードとしてトリプルA評価を得ていたプライスだが、要人警護に失敗、恋人の警官アメリアにも愛想をつかされる、アメリアは独裁国家大統領の犯罪を暴く裁判の証人台に立つ一流暗殺者キンケイドを護送するが、警察内部に裏切り者がおり襲撃を受ける、警察が信用できない状況でアメリアはプライスに護送を依頼するが・・・



軽快なアクションコメディ、プライスが失敗した要人警護の暗殺者がキンケイド、2人は犬猿の仲という設定、さらにプライスはアメリアが情報を流したのではないかと疑っています、そんな不安定な緊張関係の中、キンケイドを狙う組織の執拗な追跡をかわしながら、最強の2人が証人台に近づいていき、さらに要人警護失敗の真相も明かされるという良く出来た物語、犬猿の仲の2人の掛け合いが面白く、テンポよく転がっていくので、ストレスなく楽しめる118分となっています、

シリーズ2作目が2021年に制作されています、

邦題は『ヒットマンとボディガード』というニュアンスですが、原題は『The Hitman's Bodyguard』=ヒットマンのボディガード、皮肉なタイトルからして洒落たコメディです、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、

(★★★☆☆)(2021年米国)(原題:The Tender Bar)
父親から見捨てられた少年を見守る母親や叔父とその仲間たち、自叙伝原作のヒューマンドラマ

10テンダーバー

父親が家を出てゆき、母親ドロシーはJRを連れて実家に身を寄せる、バーを営む叔父のチャーリーは学歴はないが知識人、バーには無数の本が並び、JRに生きるために大切なことを教えてくれる、バーの常連たちもJRを温かく見守る、病魔に襲われた母親の期待に応えてJRは一流大学に進学、初恋、学生生活、そして就職、その都度、チャーリーの薫陶を受けJRは大人になっていく、



著名作家の自叙伝の映画化、なるほど、JRの成長を描く物語に大きな起伏はありません、父親に捨てられたJRは父親への憧憬がありますが、父親のだらしなさを知っているチャーリーは父親に容赦ありません、JRに一人で生きていくための知識や考え方、行動を惜しみなく注ぎ込みます、JRもまた素直で真面目な少年、過酷な環境でもまっすぐに成長します、

とても良心的な物語なのですが、自叙伝という事もあり映画としてはちょっと物足らないかも、監督はジョージ・クルーニー、この人もとっても良心を大切にする人のようですね、

主人公の名前JRの由来も重要なキーになっています、呼び名は“ジュニア”ではなく“ジェイアール”、ダメダメな父親のジュニアではないという想いのようでした、

(★★★!☆)(2025年米国)(原題:BALLARD)
未解決事件を専門に扱うチームの活躍と苦悩を描くドラマシリーズ

10バラード

左遷されたカタチで閑職の『未解決事件捜査班』に配属されたバラード、そこには個性的なメンバーが揃っていた、議員の娘が失踪した連続殺人事件捜査から始まり、市警内部の不正捜査も指示される、その過程でメンバーの苦悩やバラード自身が負った心の傷も露わになっていく、さらに捜査情報の漏洩も発覚、市警の腐敗と陰謀に気付いたバラードは・・・



映画ではなくドラマシリーズです、ドラマシリーズは普段はあまり観ません(観だすと映画を観る時間が無くなってしまうので^^)が、予告編を見て、なんか良さげなので、ついつい観出してしまいました、

事件捜査とバラードやメンバーの人間ドラマが上手に絡み合って、観応えのある物語になっています、そしてチームメンバーが個性的で楽しいです、チームの事務所設定やキャラクター設定も含め、日本の『時効警察』を連想する人も多いのではないでしょうか?今作はコメディではなくシリアスですが・・・シーズン2制作も決まっているようです、時間に余裕があればぜひ鑑賞を!




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2022年04月04日

先週は5本、オススメは「ベルファスト」「ナイトメア アリー」、自宅で凸凹コンビ3作「悪人伝」「ヒットマンズ ボディガード」、そしてあの名作も鑑賞。

〇(スクリーンで鑑賞)「ベルファスト」
(★★★★☆)(2021年英国)(原題:Belfast)
少年が見たベルファストでの宗教対立暴動、でも、とってもチャーミングな映画

03ベルファスト

1969年、北アイルランドのベルファスト、9歳のパディは家族の愛に包まれて完璧な少年時代を過ごしていた、が、8月15日に世界は一変、プロテスタントの過激な一団がカソリック信者が住む街を襲撃、ベルファストの街の平和があっという間に失われる、家族でのイングランドへの移住を考える家族、パディは愛しのベルファストを離れたくない、



物語の背景のベルファストでの宗教対立自体はまったく知りませんでした、プロテスタントとカソリックの対立がここまで根深いのは驚き、深刻な事件に発展しますが、、、

映画自体はとってもチャーミング、家族やご近所さんに囲まれて屈託のない少年時代のパディが愛しいです、監督自身の自叙伝的物語、パディの目に映る映画や音楽、TV番組やおもちゃ、モノクロで描かれる当時の生活が懐かしく感じるのはワタシも年齢が近いから、パートカラーの映画「チキチキバンバン」の1シーンも鮮烈、当時最先端のエンターテーメント!驚嘆、

ぜひスクリーンで鑑賞を!オススメです、



〇(スクリーンで鑑賞)「ナイトメア アリー」
(★★★★☆)(2021年米国)(原題:Nightmare Alley)
どん底からショービジネス界を這い上がった男と女の行き着く先は?

03ナイトメアアリー

宿無しのスタンは旅のカーニバル一座に拾われ下働きを始める、そこで利発な才気を発揮したスタンは芸人ジーナと駆け落ち、読心術ショーを始めた2人は一躍ショービジネスの世界で成功を収める、そんなスタンに謎の美女リッター博士が近づいてくる、、、



スタンの猟奇的な旅立ち、獣人や不気味な出し物で人を呼ぶカーニバル一座、前半はおどろおどろしい世界の物語、2人が駆け落ちしてからは一転見事なトリックで観客を驚かせるショービジネスの世界へ、そしてそこから始まる悲劇的な結末、150分の濃密な物語、小説が原作、さもありなんという感じの見応えのあるフィルムでした、

リッター博士の復讐だったのか?スタンが罠に気付いた一言の意味は?ジーナのその後は?いろいろと疑問は残るものの、前半のくどいほどの伏線をしっかり回収、いかにも小説的な結末にニヤリ、

スタンのコンプレックスがテーマ?その辺りは難解すぎて、、、



◆(自宅で鑑賞)「悪人伝」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:The Gangster, the Cop, the Devil)
殺人鬼、マフィアのボス、問題児刑事、三つ巴の消耗戦

03悪人伝

管内で殺人事件が頻発、同一犯による連続殺人であることを見抜くチョン刑事だが上司は取り合わない、そんな時、マフィアのボス ドンスが襲われるがなんとか殺人鬼を撃退、唯一の生きた被害者となったドンスは復讐を決意、チョン刑事もドンスに接触、殺人鬼の情報提供を迫る、マフィアと刑事は裏取引、共同で殺人鬼を追うことになるが、、、



マフィアと警察、複雑な利害関係にマフィアの内部抗争、警察の権力争いと腐敗が絡んで事態がこんがらがりなかなか捜査が進まない間に、殺人鬼はのうのうと犯行を続けるのがなんとももどかしい、やっとこさ殺人鬼を追い詰めるのだが、その先にも厄介な問題が、、、最後は如何にも東洋的な解決となります、

主演のマ・ドンソクは迫力満点、ハリウッド進出も頷けます、



〇(スクリーンで鑑賞)「ヒットマンズ ボディガード」
(★★★★☆)(2017年米国)(原題:The Hitman's Bodyguard)
宿敵の殺し屋を護ることになったボディガード、ストレス無く楽しめます

03ヒットマンズボディガード

任務に失敗した一流ボディガードのプライス、今は三流ボディガードに落ちぶれている、一方、独裁国家の悪行を暴く国際司法裁判の証人に殺し屋キンケードが召喚されるが、護送中に襲撃を受けキンケードは負傷しながら逃げ延びる、そして、キンケードのボディガードとしてプライスが呼び出される、最悪の凸凹コンビは法廷にたどり着けるのか?



理屈抜きで楽しめるコメディアクション、犬猿の仲の2人のやりとりが笑えます、飄々としたライアン レイノルズ、「レッド ノーティス」と同じキャラ、サミュエルLジャクソンの減らず口も止まりません、休日ののんびり鑑賞に、

続編「ヒットマンズ ワイフズ ボディガード」が公開待ち、この2人には強~い奥さんがいるのです、恐いよ~^^)



◆(自宅で鑑賞)「隠し砦の三悪人」
(★★★★☆)(1958年日本)
黒澤明・三船敏郎コンビの大型娯楽時代劇、

03、隠し砦の三悪人

戦で立身を企てた農民凸凹コンビの2人、味方は敗れ落ち延びる途中の山中で隠し砦に隠れ住む姫と護衛の武将と遭遇、軍資金の黄金の存在を知り欲に駆られる2人、姫と共に同盟国へ向かうことにするが、、、



海外で評価の高い黒澤作品、本作の農民2人がスピルバーグ監督「STAR WARS」シリーズの凸凹コンビ「C-3PO」「R2D2」のネタ元ではないか?というのは有名なエピソード、最後まで口喧嘩しながら抱き合う2人はまさしくネタ元でしょう、

一体、何年ぶりに観たのか?圧巻の「城攻めシーン」や「火祭りシーン」よりも、「秋月藩」という藩名や、何気ない「三叉路でのドタバタ」シーンや「同盟国へ逃げる経路を地面に書く」シーンなどを鮮明に憶えていました、ヒトの記憶って不思議なものです、



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