リーミラー
2025年05月19日
先週は3本、「リー・ミラー」「花まんま」「駅Station」
〇(スクリーンで鑑賞)「リー・ミラー」彼女の瞳が映す世界
(★★★★☆)(2023年英国)(原題:Lee)
奔放な生活を楽しんでいた主人公が戦場カメラマンに転身、ナチスとの戦いの前線へ赴く

第2次世界大戦線前夜の1938年、南仏で仲間たちと奔放なあ生活を楽しむトップモデルだったリー、そこで出会った芸術家ローランドと恋におち、英国で暮らすようになる、写真を撮るのが得意だったリーはヴォーグ誌のカメラマンとしての職を得る、ナチスドイツによる侵攻が始まり、リーは戦争の実態を報道すべきという信念の元、戦場カメラマンに志願するが英国は女性カメラマンを前線に送らない、リーは一計を案じ前線を目指す、、、
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リーは実在の戦場カメラマン、数々の戦場写真を撮影、ヒトラーの自宅浴室を撮影したことでも有名だそうです、知りませんでした、昨年公開された女性戦場カメラマンが主人公の映画「シビルウォー」でも言及されていたそうです、気付きませんでしたが^^)
リーは実在の戦場カメラマン、数々の戦場写真を撮影、ヒトラーの自宅浴室を撮影したことでも有名だそうです、知りませんでした、昨年公開された女性戦場カメラマンが主人公の映画「シビルウォー」でも言及されていたそうです、気付きませんでしたが^^)
物語は戦前の南仏で仲間たちと愉快に暮らすリーから始まります、奔放で気の強いところもあり、一夜で恋に落ち結婚もします、そして撮りためていた写真を雑誌社に持ち込み写真家としてスタートします、モデルから写真家、それだけならありそうな話ですが、戦争がはじまるとリーは戦場カメラマンを目指します、アメリカ国籍だったことが幸いし、開放後のパリへ向かいます、そこで知った悲惨な戦場の実態、周囲の反対も押し切ってリーは最前線のベルリンを目指します、
リーはナチスによる大量虐殺の事実を最初に伝えたうちの一人、カメラマンとして戦場に立つ恐怖と、それを乗り越えて真実を切り取りたいというカメラマン魂、見応えのある1本でした、ぜひ鑑賞してください、
あ、副題は不要です、
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〇(スクリーンで鑑賞)「花まんま」
〇(スクリーンで鑑賞)「花まんま」
(★★★★☆)(2025年日本)
早くに両親を失った兄妹、妹の結婚を機に奇妙な物語が動き始める、泣ける映画

父親を事故で、そのあと必死に働いた母親も病気で失った俊樹は、兄として妹フミ子を守るという父親との約束を果たすために懸命に働いてきた、そのフミ子が結婚することになる、相手はカラスと会話が出来るという学者肌の太郎、フミ子を思うあまり太郎にきつくあたる俊樹だが、ついに2人の結婚を認める、結婚式の2日前、フミ子は俊樹にウソをついてある家を訪ねる、ウソに気付いた俊樹は、この12年間フミ子が抱えていた秘密に気づいてしまう、、、
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フミ子が抱えていた秘密、これがこの物語の太い縦軸ではありますが、そのアイデアを乗り越える数々の映画的レトリックが機能して、とても良い映画に仕上がっています、
フミ子が抱えていた秘密、これがこの物語の太い縦軸ではありますが、そのアイデアを乗り越える数々の映画的レトリックが機能して、とても良い映画に仕上がっています、
フミ子を兄の手ひとつで育て上げてきたことを自慢する俊樹が表の筋立て、とても優等生に見えるフミ子、が、なぜか見ず知らずの家族と談笑しているフミ子もいる、その秘密はなかなか明かされません、ひ弱に見える婚約者の特技が役立つのも面白い、ラストの展開はある程度読めるのですが、それでも大泣きしてしまいました、
ちょっとしたギャグがよく効いています、大阪の下町人情も良し、久しぶりにエエ関西弁をたくさん聞かせてもらいました、オール阪神さん好演(阪神さんは何故かさん付け^^)、ファーストサマーウイカ当たり役、若返ったキムラ緑子にビックリ!!鈴木亮平、お茶目で不器用な兄を好演、何度も笑って大いに泣ける映画です、
大いに泣いてストレス発散して気持ち良く映画館からお帰りください、
大いに泣いてストレス発散して気持ち良く映画館からお帰りください、
◆(自宅で鑑賞)「駅/STATION」
(★★★!☆)(1981年日本)
北海道警刑事の人生を描くヒューマンドラマ、事件の節目で駅に立つ健さん

北海道警刑事の三上、射撃の名手でオリンピック出場も決まっている、そんな時、妻と子供と離別、捜査中に上司が目の前で射殺されるなど難事が相次ぐ、10年後、三上は増毛で起こった連続殺人事件の犯人吉松を追っていた、吉松の妹すず子に翻弄されながらも逮捕にこぎつける、さらに人質立てこもり事件も見事に解決する三上だが、警察官としての仕事に限界を感じるようになっていた、久しぶりの里帰りで増毛に戻った三上、そこには運命の出会いが待っていた・・・
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「駅」というタイトルから、柔なヒューマンドラマの展開を想像しますが、主人公は寡黙な刑事、事件も次から次へと起こります、主演は高倉健、一線級の相手役ラインナップ(いしだあゆみ・烏丸せつこ・倍賞千恵子)、脇役もオールスターキャストと何とも絶妙なバランスを狙った企画ですが、タイトロープを渡り切ってなんとか成功しています、脚本:倉本聰、
「駅」というタイトルから、柔なヒューマンドラマの展開を想像しますが、主人公は寡黙な刑事、事件も次から次へと起こります、主演は高倉健、一線級の相手役ラインナップ(いしだあゆみ・烏丸せつこ・倍賞千恵子)、脇役もオールスターキャストと何とも絶妙なバランスを狙った企画ですが、タイトロープを渡り切ってなんとか成功しています、脚本:倉本聰、
冒頭の妻との別れの原因が終盤で解き明かされるのかと思いきや寸止めで不明のまま、数々の手柄を立てる三上には苦悩がつきまといます、増毛駅前の酒場の女将と心を通わした三上は、警官を辞めて穏やかな生活に入るのか?と思いきや、12年前の上司殺害犯の登場で物語は急展開、と盛りだくさん過ぎるエピソードを上手な脚本でエンディングまで引っ張りました、
なにやら大河ドラマでも観たような気分になる不思議な傑作です、観て損は無し、
なにやら大河ドラマでも観たような気分になる不思議な傑作です、観て損は無し、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)