レベルリッジ
2024年09月30日
先週は4本、「生きとし生けるもの」「僕が生きている、ふたつの世界」「レベル・リッジ」「シュリ」
〇(スクリーンで鑑賞)「僕が生きている、ふたつの世界」
(★★★★☆)(2024年日本)
コーダとして生まれた若者の苦悩をていねいに描く、家族愛と成長の物語
東北の田舎町、両親とも耳が不自由な息子の大(だい)、小さい頃から手話と口話を使いながら両親と社会の通訳をして暮らす“コーダ”である、大にとっては当たり前だったそんな世界も、成長するにつれ、自分の家族は“普通の家族”ではないことを思い知らされていく、高校受験に失敗した大は東京に出て、自分の世界を作ろうともがき苦しむのだが、そこにある世界もまた“普通の幸せ”な世界ではない・・・
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耳が聞こえなく言葉が話せない親のもとで暮らす、耳が聞こえる子供の事を“コーダ”というそうです、数年前のオスカー作品「コーダ あいのうた」で知った言葉です、今作も“コーダ”である息子大の成長物語です、
耳が聞こえなく言葉が話せない親のもとで暮らす、耳が聞こえる子供の事を“コーダ”というそうです、数年前のオスカー作品「コーダ あいのうた」で知った言葉です、今作も“コーダ”である息子大の成長物語です、
大の誕生から東京へ出ていくまでを淡々と時系列で追っていきます、無垢な赤ん坊、可愛い幼少期、活発な小学生に成長した大、耳が聴こえない両親は我が身を嘆くこともなく、明るく前向きに、惜しみなく愛情を注いで大を育てていきます、が、成長するにつれて手話と口話を操る自分が、そして自分の家族が普通ではないことを思い知らされる大、中学生になると母親に反発するようになり、母親と衝突するやるせないシーンが続きます、そして、東京で待ち受けていた世界もまた大が求めていたものとは違うのです、
母親役の演技(ゴメンナサイ、知らない俳優さんです)が素晴しいです、もちろん言葉は話せない役柄ですが、大への愛情がぶれることはない、その感情表現が心に迫ってきます、観後感も良いので、まずは鑑賞してみてください、とっても良心的な映画です、
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◆(自宅で鑑賞)「生きとし生けるもの」
(★★★★☆)(2024年日本)
余命宣告を受けた患者とその主治医の2人が、どう生きてどう死んでいくのかを確かめる
余命数か月の宣告を受けた成瀬、苦痛に耐えながら自らの最期を迎えようとしている、主治医の佐倉は成瀬に“死ぬまでにやりたい10の事”を書き出せと言うが、成瀬は一つも書くことが出来無い、もう死にたいと漏らす成瀬だったが、ふと成瀬が漏らした言葉から、佐倉は成瀬をオートバイの後ろに乗せてキャンプ場へ向かう、そこから2人の“生きる”という事の意味を探す旅が始まる・・・
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余りの苦痛に死にたいと嘆願する成瀬に、佐倉は死ぬことはできると告げます、ある薬を使えば簡単に死ねると、その薬を持って2人は旅に出掛けます、キャンプ場で風を感じ、焚火の炎を見て、BBQのウインナーソーセージを食べる、病室から出た成瀬は久しぶりに生きていることを実感するのですが、痛みもますます酷くなってきます、
余りの苦痛に死にたいと嘆願する成瀬に、佐倉は死ぬことはできると告げます、ある薬を使えば簡単に死ねると、その薬を持って2人は旅に出掛けます、キャンプ場で風を感じ、焚火の炎を見て、BBQのウインナーソーセージを食べる、病室から出た成瀬は久しぶりに生きていることを実感するのですが、痛みもますます酷くなってきます、
佐倉も過去の医療行為で心に傷を負っています、持ち出した薬は2人分、この旅は佐倉にとっても、自分の人生に区切りをつける旅だったのですが・・・
劇場公開作品ではなくテレ東制作のTVドラマですが、良く出来た作品です、余命宣告を受けた成瀬を渡辺謙が、主治医佐倉を妻夫木聡が演じています、もちろんどうあがこうと死から逃れることは出来ないのですが、どう生き、どう死んでいくの、観後感は良いです、生きている事に感謝できるようになる作品でした、鑑賞をお勧めします、
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◆(自宅で鑑賞)「レベル・リッジ」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Rebel Ridge)
田舎町の警察の理不尽な仕打ちを受けた男が正義を貫くための闘いに挑む
麻薬事件で逮捕された従弟の保釈金を持って自転車で街へ向かっていたテリー、パトカーに停められ、大金を持っていたことから嫌疑をかけられ、現金は没収される、街へ行き警察署長に金を返すように掛け合うが相手にされず、恫喝され街を出ていくよう命じられる、街の判事の元で働くサマーは経緯を聞きテリーの力になろうとする、サマーによるとこの街の警察には不審なところがあるという・・・
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アクション映画によくある、実は腕利き特殊部隊員でした、という設定ですが、テリーは珍しく銃火器を使用しません、接近戦格闘技のスペシャリストという役柄、地元警察の横暴と謎の行動にじっと我慢の対応で粘りますが、従弟は釈放されずに、麻薬組織の手に掛かり死亡、傷心のテリーは一旦街を去りますが、手助けをしたサマーにも闇の手が及び、再び街に舞い戻り、悪徳警官たちとついに一戦を交えることになります、
アクション映画によくある、実は腕利き特殊部隊員でした、という設定ですが、テリーは珍しく銃火器を使用しません、接近戦格闘技のスペシャリストという役柄、地元警察の横暴と謎の行動にじっと我慢の対応で粘りますが、従弟は釈放されずに、麻薬組織の手に掛かり死亡、傷心のテリーは一旦街を去りますが、手助けをしたサマーにも闇の手が及び、再び街に舞い戻り、悪徳警官たちとついに一戦を交えることになります、
田舎町の腐敗した警察ほど質(たち)の悪い組織はありません、次から次へと悪事を働き、警察権力で制圧し、隠蔽していく、日本ではちょっと考えられない事ですが、、、それでも、警察ですから、少しの良心がテリーとサマーを救う事になります、シンプルで観やすいアクションムービー、休日のお気楽鑑賞にどうぞ、
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(★★★!☆)(1999年韓国)(原題:Swiri)
1999年制作の韓国スパイアクション映画、北のスパイが韓国で首脳暗殺を目論む
北朝鮮で厳しい訓練を生き延びた精鋭スパイが韓国に潜入、韓国情報組織にも入り込み、最新兵器の液体爆弾を略奪する、韓国情報組織も必死にスパイたちを追うが、情報が漏れているので後手後手を踏む、おりしもサッカー2002年日韓ワールドカップの開催が近づいており、南北合同チーム編成の機運が高まっているが、北朝鮮組織はこれを嫌い、南北両首脳が同席するサッカー会場でのテロ計画を実行する・・・
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25年前、韓国アクション映画ブームのきっかけとなった1本、今観てもたしかに面白いです、
25年前、韓国アクション映画ブームのきっかけとなった1本、今観てもたしかに面白いです、
とにかく北朝鮮の工作員が強い、韓国の兵隊がどんどん倒れ、情報部員も手玉に取られます、スパイが韓国情報部の中枢に入り込んでいるという設定がちょっと無理っぽいですが、それでも、やっぱり北朝鮮の工作員はこれくらい優秀なんだろうな、という気にさせる恐さです、「シュリ」は韓国の魚の名前、劇中ではスナイパーのコードネームとなっています、ま、シュリの正体は最初から分かっていますから、スパイ探しのサスペンスはありませんが、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)