夜明けのすべて
2024年09月09日
先週は5本、「フォールガイ」「夜明けのすべて」「インサイドヘッド2」「愛に乱暴」「奈落のマイホーム」
〇(スクリーンで鑑賞)「フォールガイ」
(★★★★☆)(2024年米国)(原題:The Fall Guy)
事故で引退したスタントマンが呼び戻されると、、、そこには罠が待っていた
スタントマンのコルト、だれもが知っているアクション俳優トムの専属スタントマンを務めている、どんなハードなスタントもこなしてきたコルトだが、高所から落ちるシーンで事故が発生、大怪我をして引退、恋人の撮影助手ジュディとも音信不通になる、そんなコルトに旧知のプロデューサーのゲイルから現場復帰の話が飛び込んでくる、元恋人ジュディが初監督を勝ち取った作品だ、コルトは意気揚々とオーストラリアの撮影現場に乗り込むのだが、そこにはとんでもない罠がしかけられていた、、、
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あまり期待せずに鑑賞したら、、、とっても面白かったです、アクションのスタントマンが主人公ですから、全編アクション撮影シーンが満載、これってこういう風に撮影してるんだとか、こういう仕掛けがあるのかとか、そして、やっぱりこれは体を張ってやっているんだと分かるシーンもあり、それが物語の中でもどんどん出て来るもんだから、どう観たら良いものか?少し混乱します、あまり裏ばかり気にしても物語が面白くなくなるしね、
あまり期待せずに鑑賞したら、、、とっても面白かったです、アクションのスタントマンが主人公ですから、全編アクション撮影シーンが満載、これってこういう風に撮影してるんだとか、こういう仕掛けがあるのかとか、そして、やっぱりこれは体を張ってやっているんだと分かるシーンもあり、それが物語の中でもどんどん出て来るもんだから、どう観たら良いものか?少し混乱します、あまり裏ばかり気にしても物語が面白くなくなるしね、
さて、物語は呼び戻されたコルトに辛くあたる元恋人で監督ジュディとのコメディシーン、何度も焼け焦げにされるコルトが可哀そう^^)そして、本題はコルトに用意されていた罠、主役のアクション俳優トムが当然失踪、ゲイルから頼まれたコルトはトムを探しに彼のマンションに忍び込むとそこには死体が!!コルトは警察から追われる羽目に、、、派手なアクションでホントの窮地を脱することができるのか?
ちなみに“フォールガイ”には文字通りの意味とは別に“負け犬”というニュアンスもあるようです、
ちなみに“フォールガイ”には文字通りの意味とは別に“負け犬”というニュアンスもあるようです、
エンドタイトルでアクションシーンのメイキングが流れます、これは物語とは別なので楽しめます、最後まで鑑賞して下さい、
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◆(自宅で鑑賞)「夜明けのすべて」
◆(自宅で鑑賞)「夜明けのすべて」
(★★★★☆)(2024年日本)
パニック症候群と月経前症候群の2人がゆっくり生きていく物語、秀作
本年2月にスクリーンで鑑賞した作品ですが、サブスク解禁になったので再度鑑賞、やはり良い作品です、
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普段は優しくておとなしい印象の藤沢さん、PMS(月経前症候群)の発作で気持が抑えられなくなり、急に怒りっぽくなる、職場で揉め事を繰り返して退職、そんな藤沢さんの疾患を新しい職場の仲間は理解してくれている、そこにやって来た新人の山添くん、職場の空気に馴染めず、元の会社に戻りたがっている、山添くんのやる気のなさにイライラが募る藤沢さんだったが、あることがきっかけで山添くんもまた心の病、パニック障害を抱えていることを知る、2人と会社の同僚たちはそんな心の病を意識しながらゆっくりと前に進んでいく、
普段は優しくておとなしい印象の藤沢さん、PMS(月経前症候群)の発作で気持が抑えられなくなり、急に怒りっぽくなる、職場で揉め事を繰り返して退職、そんな藤沢さんの疾患を新しい職場の仲間は理解してくれている、そこにやって来た新人の山添くん、職場の空気に馴染めず、元の会社に戻りたがっている、山添くんのやる気のなさにイライラが募る藤沢さんだったが、あることがきっかけで山添くんもまた心の病、パニック障害を抱えていることを知る、2人と会社の同僚たちはそんな心の病を意識しながらゆっくりと前に進んでいく、
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主人公の2人はPMSとパニック障害という疾患を抱えています、藤沢さんも山添くんも一旦発作が出ると周りに迷惑をかけ、自分自身への嫌悪感が生まれ、もがき苦しむことになります、普段は優しく振舞っているだけに、発作を起こした藤沢さんと山添くんを観ているとこちらも苦しくなります、パニック障害は知っていたけど、PMSは詳しく知りませんでした、
そんな2人が、ふとした出来事から、お互いの疾患を理解し助け合うことになります、決して恋人関係ではない、ただ、互いの苦しみが理解できるから、互いに助けたいと願う、苦しむ人を助けることで自らも救われたいと願っているかのように、
2人が勤めるのは小さな精密機械会社、ユルい仕事振りに最初は違和感を覚えますが、物語が進むにつれて、それもまた2人に対する会社の理解があればこそであると分かり納得がいきます、この会社の製品の一つにプラネタリウムがあります、物語の終盤、プラネタリウムを見ながら藤沢さんが朗読する一文にこの物語への想いが込められています、泣けます、
大きな事件は起こりませんが、映画的サスペンスはあります、原作と監督の化学反応の産物、ぜひ自宅で鑑賞を!
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〇(スクリーンで鑑賞)「インサイドヘッド2」
〇(スクリーンで鑑賞)「インサイドヘッド2」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Inside Out 2)
少女ライリーの頭の中でひしめき合っているさまざまな感情がライリーの成長を助けます
中学3年生の少女ライリー、アイスホッケーの選手として活躍する夢を持っている、ライリーの頭の中には4つの大きな感情たち、ヨロコビ・カナシミ・イカリ・ムカムカ・ビビリがライリーらしさを形作っていた、ホッケーの合宿に親友同級生2人と参加したライリーは、2人が別の高校に行くことを知りショックを受ける、親友だと思っていたのに、、、するとライリーの頭の中に思春期の新しい感情が登場、シンパイ・ハズカシ・イイナ・ダルイが出現、今までのライリーにはなかった一面がどんどん表に出て、親友とも、チームメイトともうまく付き合えなくなっていく、
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アイデアが面白いよね、脳内にある感情をキャラクター化して、複雑な人の気持ちを操っていきます、ライリーらしさとは何なのか?中学生のライリーは“私ってイイ子”、でも、高校のチームメンバーに選ばれるために、ライリーは強がったり、ダルがったり、先輩に媚びたり、親友を無視したりと、少しずつ大人の感情を持っていきます、純粋なままでは大人になれない、だれもが通る道なのですが、、、
アイデアが面白いよね、脳内にある感情をキャラクター化して、複雑な人の気持ちを操っていきます、ライリーらしさとは何なのか?中学生のライリーは“私ってイイ子”、でも、高校のチームメンバーに選ばれるために、ライリーは強がったり、ダルがったり、先輩に媚びたり、親友を無視したりと、少しずつ大人の感情を持っていきます、純粋なままでは大人になれない、だれもが通る道なのですが、、、
キャラクター設定が秀逸、とっても変わった感情たちなのですが、観ている間に愛おしく見えて来ます、個人的にはヨロコビが長澤まさみさんにしか見えなくなりました^^)声優も豪華、大竹しのぶ、多部未華子は分からんかった、プロの仕事やね、
アニメ映画では過去最高のヒットとなっているようです、たしかに大人が楽しめる作品かも、ぜひスクリーンで鑑賞してください、
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〇(スクリーンで鑑賞)「愛に乱暴」
(★★★☆☆)(2024年日本)
丁寧で健やかな暮らしをし、夫や姑ともうまくやっていっていたはずが、、、
桃子は夫 真守の実家の敷地内にある家で暮らしている、毎日工夫して美味しい料理を作り、姑とも上手に付き合い、カルチャー教室の講師も務める、充実した良き人生を歩んでいるように見える桃子、しかし桃子の心の奥には決して忘れることが出来ない暗闇が潜んでいた、信守のある行動がきっかけでその暗闇が桃子を覆いつくしていく・・・
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なにも欠点が無いように見える夫婦と姑、しかし、なにか乾いたカサブタのような感覚が充満しています、真守は桃子の話を聞いていない、姑は桃子を認めているのだろうが、やはり息子が可愛い、そして桃子と真守の結婚のきっかけとなった出来事が静かに床下に眠っています、それは桃子の心に消えない爪痕をのこしていたのです、
なにも欠点が無いように見える夫婦と姑、しかし、なにか乾いたカサブタのような感覚が充満しています、真守は桃子の話を聞いていない、姑は桃子を認めているのだろうが、やはり息子が可愛い、そして桃子と真守の結婚のきっかけとなった出来事が静かに床下に眠っています、それは桃子の心に消えない爪痕をのこしていたのです、
江口のり子が熱演、ゆっくりと壊れていく桃子の心をトロトロと吐き出すように演じています、夫の小泉考太郎もこれまでと違うキャラを創造、
原作は小説、未読なのでその結末は知りませんが、映画的にもう少しハッキリと決着をつけて欲しかったです、ラストシーンの意味が良く分からず、ちょっと評価下げました、
原作は小説、未読なのでその結末は知りませんが、映画的にもう少しハッキリと決着をつけて欲しかったです、ラストシーンの意味が良く分からず、ちょっと評価下げました、
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◆(自宅で鑑賞)「奈落のマイホーム」
◆(自宅で鑑賞)「奈落のマイホーム」
(★★★☆☆)(2021年韓国)(原題:Sinkhole)
やっと手に入れた夢のマイホームマンションが建物ごと地下数百メートルに落下!?
会社員のドンウォン、必死に働いてソウルのマンションを購入、家族3人で夢のマイホームに入居する、しかし、そのマンションに少しずつ異変が忍び寄る、新築祝いに社員を呼んでホームパーティを楽しんでいる最中、当然マンションがきしみ傾き、地下空洞に落下していく!
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シンクホールという巨大な空洞がマンションの地下にあった!という設定です、そこにマンションが建物の原型を留めたまま落ちていきます、そこからの脱出劇というパニックコメディです、設定に無理があるのでリアリティは無し、とにかくあり得ない状況から這い上がるサラリーマン!?なるほどそういう事か、文字通り這い上がります^^)
シンクホールという巨大な空洞がマンションの地下にあった!という設定です、そこにマンションが建物の原型を留めたまま落ちていきます、そこからの脱出劇というパニックコメディです、設定に無理があるのでリアリティは無し、とにかくあり得ない状況から這い上がるサラリーマン!?なるほどそういう事か、文字通り這い上がります^^)
休日のお気楽鑑賞にどうぞ、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2024年02月26日
先週は4本、「夜明けのすべて」「劇場版ハイキュー!!」「アンダーワールド2」「アンダーワールド/ビギニング」
〇(スクリーンで鑑賞)「夜明けのすべて」
(★★★★☆)(2024年日本)
PMSとパニック障害を持つ2人が普通に生きていくために必要なモノとは
普段は優しくておとなしい印象の藤沢さんが急に怒り出す、イライラを抑えきれなくなり職場で揉め事を起こし退職してしまう、PMS(月経前症候群)の発作で気持が抑えられなくなるのだ、そんな藤沢さんの疾患を新しい職場の仲間は理解してくれている、そこにやって来た新人の山添くん、職場の空気に馴染めず、元の会社に戻りたがっている、山添くんのやる気のなさにイライラが募る藤沢さんだったが、あることがきっかけで山添くんもまた心の病を抱えていることを知る、
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主人公の2人、PMSとパニック障害という疾患を抱えています、一旦発作が出ると周りに迷惑をかけ、自分自身への嫌悪感が生まれ、もがき苦しむことになります、普段は優しく振舞っているだけに、発作を起こした藤沢さんを観ていてこちらも苦しくなります、パニック障害は知っていたけど、PMSは詳しく知りませんでした、
主人公の2人、PMSとパニック障害という疾患を抱えています、一旦発作が出ると周りに迷惑をかけ、自分自身への嫌悪感が生まれ、もがき苦しむことになります、普段は優しく振舞っているだけに、発作を起こした藤沢さんを観ていてこちらも苦しくなります、パニック障害は知っていたけど、PMSは詳しく知りませんでした、
そんな2人が、ふとした出来事から、お互いの疾患を理解し助け合うことになります、決して恋人関係ではない、ただ、互いの苦しみが理解できるから、互いに助けたいと願う、苦しむ人を助けることで自らも救われているのかもしれません、
2人が勤める小さな精密機械会社、ユルい仕事振りに最初は違和感を覚えますが、物語が進むにつれて、それもまた2人に対する会社の理解があればこそであると分かると納得がいきます、この会社の製品の一つにプラネタリウムがあります、物語の終盤、プラネタリウムを見ながら藤沢さんが朗読する一文にこの物語への想いが込められています、泣けた、
大きな事件は起こりませんが、映画的サスペンスはあります、原作と監督の化学反応の産物、ぜひ鑑賞を!
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〇(スクリーンで鑑賞)「劇場版ハイキュー‼ゴミ捨て場の決戦」
(★★★!☆)(2024年日本)(原題:Dumb Money)
人気コミックの映画化、春の高校バレー「烏野高校」vs「音駒高校」の一戦
春高バレー3回戦、超攻撃的な烏野高校と繋ぐバレーの音駒高校の闘い、両チームの要、翔陽と研磨はバレーボールを通して互いに高め合う間柄、研磨はその深い洞察力でチームをけん引、翔陽のチカラを封じ込めることに成功、第1セット奪う、瀬戸際に追い込まれた烏野高校だが、ここから壮絶で爽快な両校の闘いが始まる、
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もちろん原作コミックは読んでいません、最近のコミックからの映画化作品はそれなりに映画鑑賞者への配慮があり、映画単体でも楽しめる工夫が施されていますが、本作品は・・・細かな所はよく分からな~い!!主人公同士の闘いではなく、両リーム全員の闘いな訳ですが、そのチーム全員にしっかりキャラが割り振られています、そして映画の中でも各人のキャラは全開、一言のセリフにもなにやらギャグや伏線が練り込まれています、おそらく、ここが原作コミックの面白いところ、ここを説明的にしたり端折ったりするとアイデンティティを失ってしまうのでしょう、
もちろん原作コミックは読んでいません、最近のコミックからの映画化作品はそれなりに映画鑑賞者への配慮があり、映画単体でも楽しめる工夫が施されていますが、本作品は・・・細かな所はよく分からな~い!!主人公同士の闘いではなく、両リーム全員の闘いな訳ですが、そのチーム全員にしっかりキャラが割り振られています、そして映画の中でも各人のキャラは全開、一言のセリフにもなにやらギャグや伏線が練り込まれています、おそらく、ここが原作コミックの面白いところ、ここを説明的にしたり端折ったりするとアイデンティティを失ってしまうのでしょう、
そんな映画鑑賞者お構いなしの展開も、慣れてくると楽しめます、第2セット以降はスクリーンに集中しました^^)あのキャラクターはどう?あのセリフの意味は?と、深く考え追及するつもりはありません、そのままを楽しむ、観たままを受け入れる、で、それなりに楽しい映画、これで良し!
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◆(自宅で鑑賞)「アンダーワールド/エボリューション」
(★★★!☆)(2006年米国)(原題:Underworld: Evolution)
シリーズ2作目、吸血鬼族と狼男族の闘い、混血種が初登場?
ヴァンパイア族最強の戦士セリーンは反逆行為で一族から追われる羽目に、狼男族(ライカン)との混血種マイケルと行動を共にする、バンパイア族の復興を目指す兄弟や一族の最強長老ビクターも復活、闘いの中でマイケルは命を落とし、セリーンは一人ビクターとの対決に挑む、
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シリーズ5作目から4作目、そして2作目へと遡っています、物語は一応繋がっていますが、シチュエーションは様々、今作は主にパンパイア族の内紛がテーマになっています、本編ほぼ全部がアクションシーンなので休日のお気楽視聴にピッタリ、今回のライカンは単純獣系で弱っちいです、
シリーズ5作目から4作目、そして2作目へと遡っています、物語は一応繋がっていますが、シチュエーションは様々、今作は主にパンパイア族の内紛がテーマになっています、本編ほぼ全部がアクションシーンなので休日のお気楽視聴にピッタリ、今回のライカンは単純獣系で弱っちいです、
セリーン役のケイト・ベッキンセイルがどんどん若返っていきます、当たり前か^^)
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◆(自宅で鑑賞)「アンダーワールド/ビギンズ」
(★★★!☆)(2009年米国)(原題:Underworld: Rise of the Lycans)
吸血鬼族と狼男族の闘いを描くシリーズ第3作ですが、物語は一番古い話
世界を支配していたヴァンパイア族、外の世界には獣姿のライカン族が徘徊、襲撃を繰り返していた、ヴァンパイア族の女戦士ソーニャは先頭に立って戦うが、奴隷となった新種ライカンの男ルシアンと愛を交わす、ヴァンパイア族の圧政に立ち向かうためルシアンは脱獄、両族の壮絶な戦いが始まる、
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ヴァンパイア族とライカン族の闘いの因縁の発端を時代を遡って描きます、この時代、ライカンはまだ獣に変身したら人間に戻れない原始的な狼男、しかし新種のルシアンは強くて理性も持っています、その進化を恐れたヴァンパイア族がライカンを虐待します、今作ではヴァンパイア族の闇の部分が描かれています、
ま、吸血鬼なんで闇は当たり前か^^)
ヴァンパイア族とライカン族の闘いの因縁の発端を時代を遡って描きます、この時代、ライカンはまだ獣に変身したら人間に戻れない原始的な狼男、しかし新種のルシアンは強くて理性も持っています、その進化を恐れたヴァンパイア族がライカンを虐待します、今作ではヴァンパイア族の闇の部分が描かれています、
ま、吸血鬼なんで闇は当たり前か^^)
今作にはケイト・ベッキンセイルのセリーンは登場しません、彼女が生まれる前の物語、残念^^)
で、最後のシリーズ第1作「アンダーワールド」(2003年)が残ったのですが・・・残念ながら、この作品は現在サブスク・有料でも視聴できないようです、視聴可能になったら観ます、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)