星と月は天の穴
2025年12月29日
先週も4本、「佐藤さんと佐藤さん」「星と月は天の穴」「悪魔祓い株式会社」「新解釈・幕末伝」
〇(スクリーンで鑑賞)「佐藤さんと佐藤さん」
(★★★★☆)(2025年日本)
相思相愛の佐藤姓のふたり、交際し、結婚し、そして出産、しかし、ちょっとした運命のいたずらが・・・

大学の同級生の佐藤サチと佐藤タモツ、活発なサチ、真面目なタモツ、社会人になり同棲しながらタモツは司法試験合格を目指しているが5年連続失敗、そんなタモツを励まそうとサチも司法試験の勉強を一緒にすることに、そして2人で受験した司法試験、なんとサチだけが合格してしまう、出産を経てサチは弁護士になり、タモツは家事をこなし、子どもの世話をしながら司法試験合格を目指すが・・・
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サチとタモツ、2人ともとても良き人間、互いを尊重しながら暮らす姿は理想的に観えます、
サチとタモツ、2人ともとても良き人間、互いを尊重しながら暮らす姿は理想的に観えます、
が、サチが司法試験に合格したことで2人の関係に微妙なひずみが生まれます、法律事務所で活躍するサチを横目に、タモツは次第に自信を無くし、自分のアイデンティティを失っていきます、ちょっとしたことで衝突するようになり、離れていく2人の心・・・
皮肉な物語です、女性が活躍することでこじれてしまう夫婦関係、サチが快活で明るい性格だけに、真面目なタモツは苦しかったのかもしれません、それでもタモツはついに司法試験に合格、晴れて順風満帆の生活が始まる事になるのですが・・・
主演の2人、共に素晴らしいです、とくに岸井ゆきのはアタリ役、大きな事件は起こりませんが、揺れ動く心の機微に集中できるとても上質な映画、ぜひ鑑賞を、
〇(スクリーンで鑑賞)「星と月は天の穴」
(★★★★☆)(2025年日本)
吉行淳之介の同名小説を映画化、女性を愛することに臆病な小説家の切なく滑稽な情事

1969年、妻と離婚、独り身で40代を迎えた小説家の矢添、離婚とあるコンプレックスから女性と関係を持つことに臆病になり、一人で暮らしている、そんな自分の生き様を小説にしてみようとする矢添、娼館の千枝子のもとに定期的に通いながら、それ以上深い関係になることを躊躇している、ある日、偶然知り合った大学生の紀子と関係を持つ、紀子は矢添の心の内を見透かすように、執拗に関係を迫って来るが・・・
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この映画には3人の小説家がいます、原作者の吉行淳之介、映画の主人公である矢添、そして劇中で書かれる小説の登場人物A氏、もちろんこの3人とも同一人物であることが前提の私小説の映画化です、
この映画には3人の小説家がいます、原作者の吉行淳之介、映画の主人公である矢添、そして劇中で書かれる小説の登場人物A氏、もちろんこの3人とも同一人物であることが前提の私小説の映画化です、
劇中で矢添が書く小説で、A氏はバーの女B子と精神だけの関係性が成立するかどうか試してみます、『男女の間に友情は存在するのか?』、今では明白なこの命題も、昭和の文豪(吉行)にとっては厄介な問題だったようです、半世紀前の難題、昭和の空気感の中で苦悩する作家を観てみるのも良いのではないでしょうか、
50年前に乱読した吉行淳之介、とくに彼のエッセイには大きな影響を受けました、今読むと滑稽に感じる事も多いと思いますが、ぜひ読んでみてください、人生や男と女の機微がたくさん書かれています、
紀子役の咲耶の体当たり演技がスクリーンを引き締めています、映画の方も鑑賞してみては?56年前の男の物語ですが・・・
〇(スクリーンで鑑賞)「悪魔祓い株式会社」
(★★★☆☆)(2025年韓国)(原題:Holy Night: Demon Hunters)
マ・ドンソクが拳で悪魔を叩きのめす!?拳+エクソシストのアクション活劇

ソウル市内で不可解な事件が連続して発生、悪魔崇拝組織の影がちらつく中、悪魔祓いを専門にしているバウに、悪魔が乗り移った娘を救ってほしいとの依頼が舞い込む、エクソシストのシャロンと共に娘が入院中の病院に乗り込むが、この悪魔は予想以上の大物でバウもシャロンも苦戦、母子の住む豪邸に秘密があると睨んだバウは娘を家に連れて行く・・・
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鉄拳がウリのマ・ドンソクが悪魔と闘う?ま、それはそれなりに理屈が用意されているのですが、基本はいつもの彼と同じ、拳で次々と悪魔の手下(まるでショッカー^^)を倒していきます、しかし、ラスボスとの闘いはシャロンがメイン、このパートがどうしても旧来の悪魔祓い映画と変らないので新味無し、
鉄拳がウリのマ・ドンソクが悪魔と闘う?ま、それはそれなりに理屈が用意されているのですが、基本はいつもの彼と同じ、拳で次々と悪魔の手下(まるでショッカー^^)を倒していきます、しかし、ラスボスとの闘いはシャロンがメイン、このパートがどうしても旧来の悪魔祓い映画と変らないので新味無し、
92分と短いので、休日ののんびり鑑賞で楽しむのが良いと思います、
〇(スクリーンで鑑賞)「新解釈・幕末伝」
(★!☆☆☆)(2025年日本)
龍馬、隆盛はホントはこんな人物だったんじゃないかな~、の思いつきだけの映画

ある歴史学者が、坂本龍馬、西郷隆盛、桂小五郎など幕末に活躍した歴史上の人物の真の姿は「ホントはこうだったんじゃないか?」という体裁で、いくつかの歴史の転換点を描いていく、
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まず、全体を流れる物語はありません、坂本龍馬を軸に黒船来航、京都新選組、薩長同盟、船中八策など、誰もが知っている史実をコント仕立てで笑い飛ばすという内容、
まず、全体を流れる物語はありません、坂本龍馬を軸に黒船来航、京都新選組、薩長同盟、船中八策など、誰もが知っている史実をコント仕立てで笑い飛ばすという内容、
サブスクでの視聴さえ推奨できない陳腐な映画でした、ムロツヨシ、佐藤二朗という名優を迎えながらこの出来栄え、涙さえ出ません、シリーズ前作「新解釈・三国志」も嫌な予感がしたので観ませんでした、が、今回はうっかり鑑賞、残念、
観なくて大丈夫です、怖いもの観たさなら、どうぞ・・・
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)