木曜殺人クラブ

2025年09月08日

先週は4本、「木曜殺人クラブ」「8番出口」「海辺へ行く道」「鬼滅の刃 無限城」

◆(自宅で鑑賞)「木曜殺人クラブ」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:The Thursday Murder Club)
高級高齢者施設で起こる連続殺人を解明するのは4人の老人、その名も『木曜殺人クラブ』

09木曜殺人クラブ

英国の高級高齢者施設で優雅な老後を送る知性派エリザベスと行動派のロン、論理派のイブラヒムの3人は『木曜殺人クラブ』で過去の未解決事件の推理を楽しんでいる、事件を解くには医学的知識が必要になり、新しく施設に入居してきた元看護士のジョイスを仲間に引き入れる、そんな時、施設売却の噂が飛び交い、施設のオーナーが死体で発見される、4人は現実の殺人事件の解決に乗り出すのだが、、、



元は貴族の館だったであろう高級施設で余生を過ごすのにどれほどお金がかかるのだろう?これって普通の英国人ではどういう風に映るんだろう?と思って観ていたら、製作は米国でした、米国の旧領主国への憧憬みたいなことなのかな?

余暇に推理を巡らす4人が現実の殺人事件を解決するというコメディ、リーダー格のエリザベスが昔“MI6”に勤務していたというのはジョークなのか?本当なのか?ま、そんなことは気にせずに、のんびり安心して観ていられる仕上がりです、

事件は施設の取り壊し再開発への疑惑、影のオーナーが凶悪犯だったり、過去の殺人事件の影が忍び寄ってくるなど、賑やかに進行、伏線シーンが上手に回収されるので、なるほどと納得、4人に協力してくれる婦人警官もエエ感じです、

気楽に楽しめる1本です、ロン役はP・ブロスナンだったんですね、気がつかなかった、


〇(スクリーンで鑑賞)「8番出口」
(★★★!☆)(2025年日本)
恋人との関係がこじれかけた男が地下通路から抜け出せなくなってしまう

098番出口

地下鉄の車内、赤ん坊の泣き声に怒るオヤジ、そんな光景を尻目に男は降車、改札を通って出口を目指して地下通路を歩いて行くが・・・いつまでたっても出口に辿り着かない、同じ通路、すれ違う同じおじさん、ここから抜け出すルールは「8番出口から出ろ」「異変があれば引き返す」「異変が無ければそのまま進む」、訳の分からないまま男は8番出口を目指す・・・



ゲームが原作のようです、なるほど、

際物かなと思いながら、時間が合ったので鑑賞、期待していなかった分最後まで鑑賞出来ました、迷い込んだ地下通路は3回角を曲がるとまた元の通路に戻ってしまうという、現実にあったら絶対に大声を出してしまうような狭い世界、95分間、ほぼ全編がこの世界で物語が進行します、

ゲームの少しずつルールが分かって来ます、成功すると案内表示が0番出口から1番、2番と増えていきます、でも8番出口にはなかなかたどり着かない、この繰り返しなのですが、少しずつ異変の内容が変化していくのが面白い、映画の中ではいくつもの異変がさりげなく挿入されています、でもスルーされていくので、無意識に異変を探すようになりました、これはこれで監督の狙いに嵌っているのでしょうね、

でも、こんな映画を作る意味がどこにあるんだろう?と、100回くらいに及ぶ同じ地下通路の歩行シーンを観ていたのですが・・・

ラストシーンはちょっとやられた感ありました、なるほどね、この物語は迷い込んだ男の心のうちのお話だったのかもしれません、人生の迷路に迷い込んだ男、なんとなくラストシーンは腑に落ちました、これが監督のやりたかったことかな、ま、サブスクで観ても良いかも、


〇(スクリーンで鑑賞)「海辺へ行く道」
(★★★!☆)(2025年日本)
アートで溢れる海辺の町で起こるささやかな出来事を綴る一編

09海辺へ行く道

瀬戸内の海辺の町、アーティスト移住を推進しているこの町には妙な人間がそこかしこにいる、中学の美術部員奏介は怪しげなアート作品を作ったり、演劇部の書割を書いたり、新聞部の手伝いをしたりと忙しい、少年に人魚の人形制作を依頼する美術愛好家、キレない包丁を売り歩く詐欺師カップル、不動産会社の理沙子の家に転がり込む売れない芸術家、理沙子の友人はその芸術家を追う闇金、理沙子は芸術家を逃がすために、少年たちに部屋の中に穴を掘って欲しいと依頼する・・・



摩訶不思議で、妙に爽快感もある不思議な1本です、小さな海辺の町でいくつかの物語が脈絡なく、あちこちに転がって行きます、原作はコミックで、シリーズの何作かを1本の映画にまとめたようです、なるほどね、だからいろんなエピソードが混ざっているんですね、

そういう成りたちなので、物語の細部についてあれこれ気にしても仕方がない、小豆島オールロケの海と空、闊歩疾走するする少年たちの姿をそのまま受け入れるしかないようです、こういう映画は正直苦手で、140分と少々長いのですが、まあ退屈せずに最後まで鑑賞出来たので、人を惹き付けるなにかがあるのでしょうね、

麻生久美子、高良健吾、剛力彩芽(最近、役者に復帰したようですね)、宮藤官九郎、坂井真紀など、キャストも豪華と言えば豪華、興味があればご鑑賞を、


(★★★!☆)(2025年日本)
「鬼滅の刃」最終決戦の3部作第一章、という事のようです

09鬼滅無限城

鬼殺隊の首領が襲われ重傷に、炭治郎やすべての“柱”たちは総力戦で鬼の根城・無限城に攻め込む、そこには最強の鬼である6体の“上弦の鬼”が待ち構えていた、バラバラにされた柱たちは無限城を駆け巡り、各所で鬼の上弦vs鬼殺隊の柱の壮絶な戦いが始まる、2体の上弦を倒すも、柱も次々と死んでいく、炭次郎も上弦の鬼に立ち向かうが・・・



って、スイマセン、コミックを読んでいないので、細かな展開はよく分かりません、物語は病床に横たわる鬼殺隊首領で始まり、そこからいきなり無限城を疾走する柱たちに、ここまでに至る様々なエピソードが挿入される形で進行、ファンにはたまらないシーンや描写があるようです、、、

155分と長いです、炭次郎が戦う上弦の鬼にまつわるエピソードがこれでもかというくらい続き、ちょっと退屈になりましたが、なんとか鑑賞完走、

ファンの方は必見ですよね、そうでない方も、ま、おそらく今年度邦画興行収益No.1になる映画(8月末時点、国内299億円)、歴代でもおそらくトップになるのでは?という1作です、ちらっと観てみるのも良いかも、、、






syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)