片思い世界
2025年05月12日
GWは8本、うち5本を紹介、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」「新幹線大爆破(2025)」「サンダーボルツ」「片思い世界」「シンシン」
〇(スクリーンで鑑賞)「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」
(★★★!☆)(2025年日本)
冴えない大学生活、そこに現れた彼女、やっと楽しい毎日が訪れたと思いきや・・・

大学生の小西、友達は地元訛りにこだわる悪友のみ、鬱々とした大学生活を送っている、深夜の銭湯清掃のバイト仲間、年下のさっちゃんにもその性格をいじられる始末、そんなある日、授業で桜田花に一目惚れ、勇気を振り絞って声を掛ける小西、花も小西の誘いに応じ2人で会うようになる、やっと小西にも明るい大学生活が訪れたかと思った矢先、花は小西の前から忽然と姿を消す、、、
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小西の生活パターンは昼間の大学キャンパスと、深夜の銭湯でのアルバイト、キャンパスでは花という彼女が出来て浮足立つ小西、そんな小西をバイト仲間のさっちゃんは応援する、という素振りを見せますが、実はさっちゃんも小西の事が好きでした、言い出せない切ない思い、そんな気持ちも知らずに花とのデートを楽しむ小西、さっちゃんはついに小西に気持ちを伝え、その夜を最後にバイトに来なくなります、そして、なぜか同じ日に花も小西の前から姿を消します、
小西の生活パターンは昼間の大学キャンパスと、深夜の銭湯でのアルバイト、キャンパスでは花という彼女が出来て浮足立つ小西、そんな小西をバイト仲間のさっちゃんは応援する、という素振りを見せますが、実はさっちゃんも小西の事が好きでした、言い出せない切ない思い、そんな気持ちも知らずに花とのデートを楽しむ小西、さっちゃんはついに小西に気持ちを伝え、その夜を最後にバイトに来なくなります、そして、なぜか同じ日に花も小西の前から姿を消します、
さっちゃんの苗字さえ知らなかった小西を好きになったさっちゃんが愛おしい、そして、小西を袖にしたのか?花の本心はどうだったのか?花に弄ばれたと小西は邪推、そのはずみで唯一の悪友とも喧嘩別れ、と一気にどん底へ落ちた小西に、思わぬ訃報が舞い込みます、
花:河合優実とさっちゃん:伊藤蒼の長台詞シーンがとっても良いです、2人ともこれからが楽しみ、映画的レトリックはよく効いていますが、ちょっとあざとい感もあり、原作はお笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説、
小西が通うキャンパスは関西大学全面協力のロケ、さっちゃんは同志社大学に通っていました、関西の方はロケ地であれこれ楽しめるかも、
小西が通うキャンパスは関西大学全面協力のロケ、さっちゃんは同志社大学に通っていました、関西の方はロケ地であれこれ楽しめるかも、
◆(自宅で鑑賞)「新幹線大爆破」
(★★★!☆)(2025年日本)
東北新幹線に爆弾が仕掛けられる、時速100km以下で爆発、止められない暴走新幹線、

「新青森」駅発の「はやぶさ」に爆弾を仕掛けたという電話が入る、時速100㎞以下になると爆発する仕組み、貨物列車が同じ仕組みの爆弾で破壊され、事態は一気に深刻化、線路上の列車をすべて排除し「はやぶさ」は東京駅まで時速120㎞走り続けることになる、、、
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1975年に同名の映画が作られていますが、今作はその映画へのオマージュです、JR東日本が全面協力、新幹線が爆破されるシーンもあるのによくぞ協力したものです、そのおかげで運行指令室や運転席、車掌の緊張感にリアリティがあって面白かったです、登場人物が多いので、ともすると切り貼りだらけのパート劇に陥りそうな脚本をそれなりに描ききった感はあります、失踪する「はやぶさ」のCGも迫力があります、鉄道ファンには堪らないかも、パニックを起こした乗客の愛憎劇も、あれやこれやと爆発を回避するためのアイデアも面白い、ただ、真犯人と動機の説明がちょっと弱かったかな、
1975年に同名の映画が作られていますが、今作はその映画へのオマージュです、JR東日本が全面協力、新幹線が爆破されるシーンもあるのによくぞ協力したものです、そのおかげで運行指令室や運転席、車掌の緊張感にリアリティがあって面白かったです、登場人物が多いので、ともすると切り貼りだらけのパート劇に陥りそうな脚本をそれなりに描ききった感はあります、失踪する「はやぶさ」のCGも迫力があります、鉄道ファンには堪らないかも、パニックを起こした乗客の愛憎劇も、あれやこれやと爆発を回避するためのアイデアも面白い、ただ、真犯人と動機の説明がちょっと弱かったかな、
車掌に草彅剛、運行指令に斎藤工、運転手にのん(今回ののんはちょっと物足らない、好きな俳優さんなんですが)、その他乗客もオールスターキャスト、ゴジラ映画のような群像サスペンス劇を楽しんでください、NETFLIXで放送中、
〇(スクリーンで鑑賞)「サンダーボルツ*」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Thunderbolts*)
CIAから見放されたならず者超人軍団が正義のために一致団結!?

CIAの裏稼業を引き受けていたエレーナ、長官の命令で秘密倉庫に向かうと、そこにならず者の超人が次々と姿を現す、互いの任務と怨念を晴らすために闘う超人たち、しかし、ここに集められた超人たちは“破棄”される運命だった、議会の不正追及を受けてCIA長官は過去の不法行為の証拠をすべて消し去ろうとしていた、裏稼業を引き受けていた超人たちをまとめて抹殺しようと集められたのだ、超人たちは一時休戦、脱出のために力を合わせることになる、
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マーベルコミックのキャラクターをよく知らないのですが、ま、127分が短く感じられたので、エンタメ作品としては合格点なんでしょう、煤けたキャプテンアメリカとか、ロシアの超人父娘、姿を消せるゴーストなど、そのキャラクターを知っていればもっと楽しめるんでしょうね、
マーベルコミックのキャラクターをよく知らないのですが、ま、127分が短く感じられたので、エンタメ作品としては合格点なんでしょう、煤けたキャプテンアメリカとか、ロシアの超人父娘、姿を消せるゴーストなど、そのキャラクターを知っていればもっと楽しめるんでしょうね、
物語のキーになるのは超人たちに交じって倉庫に現れたボブ、弱々しい青年なのですが、彼こそがCIA長官が極秘に進めていた超人化計画に組み込まれた最終兵器、能力に目覚めたボブはダークサイドに堕ち、超人たちと闘う事になります、
ダークサイドの話になると、途端に悩み始めるヒーローたちはバットマンの世界観かな、この辺りはいつも???な感じですが、アメリカ人はこんな苦悩する超人が好きなんですね、
ダークサイドの話になると、途端に悩み始めるヒーローたちはバットマンの世界観かな、この辺りはいつも???な感じですが、アメリカ人はこんな苦悩する超人が好きなんですね、
〇(スクリーンで鑑賞)「片思い世界」
(★★★!☆)(2025年日本)
ひとつ屋根の下に暮らす3人、楽しく暮らしている彼女たちには秘密があった

一緒に暮らす美咲、優花、さくらの3人、仲良く夕食を食べ、映画を観て夜を過ごし、昼間はそれぞれ仕事や学校生活を楽しんでいるように見える、美咲は心を寄せる青年に話し掛けることさえできないでいるがそれには理由がある、ある日、優花は母親を見つける、この12年間あっていない母親、優花は母親が働く花屋まで行くが話し掛けることが出来ない、さくらも大学ではだれとも会話が噛み合わない、そんな3人が持っている秘密とは、、、
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3人のこの生活がもう12年も続いているという設定、嚙み合わない会話、叫んでも無関心な街の人、無視される3人、あれこれと不自然なシーンはこの映画最大のレトリックへの伏線ですが、案外早くにその謎は明かされます、そこから向かう到達点の説得力がちょっと足らない感じ、
3人のこの生活がもう12年も続いているという設定、嚙み合わない会話、叫んでも無関心な街の人、無視される3人、あれこれと不自然なシーンはこの映画最大のレトリックへの伏線ですが、案外早くにその謎は明かされます、そこから向かう到達点の説得力がちょっと足らない感じ、
3人の売れっ子俳優をキャスティングすることから始まった作品だそうです、その分、物語自体の熱量不足というか、迫真の気合が感じられない作品となりました、観終わった後になにか残るかと言うと、、、ま、俳優3人の無駄遣いという訳ではなく、なんとかまとまってはいるので観ても大丈夫です、
灯台の近くで、近所のおじさんに話し掛けられるシーンにはやられました^^)一瞬、願いは叶ったのか!!と思いました^^)
〇(スクリーンで鑑賞)「シンシン」
(★★★☆☆)(2023年米国)(原題:Sing Sing)
無実の罪で服役している男が希望を見出した更生プログラムは舞台演劇

無実の罪でNYシンシン刑務所に服役しているディヴァインG、刑務所内での構成プログラムにあった「舞台演劇」グループに参加、仲間の受刑者たちと一緒に演劇に取り組むことで、なんとか生きる希望を繋いでいた、ディヴァインGは刑務所内でも恐れられる犯罪者クラレンスも演劇に誘い、クラレンスもまた演劇にのめり込む、仮出所申請の対策もクラレンスに伝授、クラレンスは仮出所することになるが、ディヴァインGの申請は却下される、絶望したディヴァインGは演劇の練習からも遠ざかっていく・・・
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実話をもとにした物語、NYシンシン刑務所は厳しい管理で有名らしいですが、、、日本の刑務所のイメージとはずいぶん違うアメリカの刑務所、受刑者たちは独房に入っていますが、刑務所内での行動は比較的自由に見えます(日本の刑務所に比べてね)、受刑者の更生のための様々なプログラムも用意されており、再犯防止に高い成果を上げているそうです、
実話をもとにした物語、NYシンシン刑務所は厳しい管理で有名らしいですが、、、日本の刑務所のイメージとはずいぶん違うアメリカの刑務所、受刑者たちは独房に入っていますが、刑務所内での行動は比較的自由に見えます(日本の刑務所に比べてね)、受刑者の更生のための様々なプログラムも用意されており、再犯防止に高い成果を上げているそうです、
物語はほぼ全編刑務所内で展開、びっくりするような展開はありません、それでもドキュメンタリーのようにも見える役者の演技、と思っていたら、実際にこの更生プログラムに参加していた元受刑者も俳優として出演しているとか、なるほど、妙なリアリティはそこらが源泉のようです、渋い映画です、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)