秒速5センチメートル

2025年10月27日

先週は4本、「秒速5センチメートル」「ホーリーカウ」「リバウンド」「オーシャンズ8」

〇(スクリーンで鑑賞)「秒速5センチメートル」
(★★★!☆)(2025年日本)
小学生で出会った二人の淡い恋と、それから人生の物語

10秒速5

1991年東京の小学校で友達になった貴樹と明里(あかり)、空を見上げながら互いの孤独を噛みしめていた、卒業間近に明里は栃木へ引越し、2人は離れ離れになってしまうが、翌年、雪の中、貴樹は栃木へ向かい、明里と再会、大人になったらもう一度、同じ場所で再開することを約束する、時は流れ、貴樹は種子島で高校生活を送っていたが、同級生にも心を開けないでいる、そして大人になった貴樹、ここでも恋人と心の底から通じ合うことが出来ない貴樹は、明里との約束の場所へ向かう事にする・・・



新海誠監督のアニメ映画の実写化、なるほど、予備知識なしに見ても、なにやらアニメのような物語のような気がしました、

小学生の時に出会った明里の事を忘れられないのか?それとも生来の孤独感なのか?とにかく、貴樹はすごくまっとうな大人になっているのですが、どうも回りの人との距離感が上手くとれないところがあります、高校の時には同級生の彼女の気持ちを分かりながら拒絶、会社でも同僚の恋人とぎくしゃくしています、一方の明里も素直に育っています、恋人との生活も充実しています、そんな2人が偶然により引き寄せられていくのですが・・・これがなかなか巡り合いません^^)

2人とも立派な大人になっていますが、貴樹は男らしく?なかなか態度を鮮明にしません、明里はきっぱり!みたいな感じで芯の強い女性、ラストのすれ違いは如何にもという感じですが、あざとさは感じませんでした、

たまにはこういう物語で心を洗うのもありかな、観て損はなし、
タイトルは“桜の花びらが落ちる速度”だそうです、



〇(スクリーンで鑑賞)「ホーリーカウ」
(★★★!☆)(2024年フランス)(原題:Holy Cow)
妹と2人暮らしになってしまった18歳の少年の青春ドラマ、無軌道だが純粋

10ホーリーカウ

フランスのチーズ作りが盛んな地方、事故で父親を亡くした18歳のトトンヌ、7歳の妹の世話をしながらのその日暮らし、将来への道筋が見えないまま、親友たち3人でクラブに出入りし、朝まで酒浸りの毎日、アルバイト先のチーズ工場でも野放図な態度で失敗を重ねるが、ある日チーズ作りコンテストで優勝すると賞金がもらえることを知る、トトンヌはチーズ作りに挑戦することを決める・・・



トトンヌの父親はチーズ職人でした、父親の職業に興味を持てないのは男の子アルアル、父親を亡くしてからは荒れた生活を送るトトンヌですが、それなりの責任感で妹の世話はしています、18歳と7歳、これからどうして生計を立てていくのか?見通せない人生の道筋、不安から無軌道な生活を送りたくなるのも分かります、

チーズ作りへの挑戦も実は思い付きで無計画、生乳は知り合いの女性が営む牧場から盗みます、作り方もろくに勉強せずにチーズ作りに挑戦、失敗の連続、無軌道としか言いようのないトトンヌなのですが・・・これがなんとも不思議な輝きを放っているのです、如何にもキラキラした青春という感じ、

で、調べてみたら、この映画、出演者全員が演技経験のない素人だそうです、それでか!このなんとも言えないキラキラ感は、なるほどね、

ちなみにフランスのアルコール解禁は18歳、親同伴なら16歳からアルコールを飲めるそうです、そしてチーズはコンテチーズ、日本の店でも削り出しているのを見かける、大きな丸いあのチーズです、



◆(自宅で鑑賞)「リバウンド」
(★★★!☆)(2034年韓国)(原題:Rebound)
廃部寸前、部員2名の高校バスケ部の奇跡の大逆転!実話だそうです

10リバウンド

元バスケットボール選手だったカンはバスケ部監督に就任する、が、早々に2名が退部、残りの部員は2名、校長は廃部することにするが、カンの熱意でなんとか存続、カンは単独で部員勧誘に奔走、なんとか6人の選手を揃えて全国大会に出場するが惨敗、さらに審判に抗議したカンのせいでチームは出場停止の処分を受ける・・・



2012年に韓国国民を熱狂させた実話に基づく物語だそうです、マンガみたいな展開ですが、これが実話なら、そりゃ観ている人は熱狂したでしょうね、

監督のカン自身も落ちこぼれですが、どん底から這い上がる根性は残っていました、なんとか集めた部員は、才能はあるがチームプレーには無頓着だったり、シュートが打てなかったりのデコボコなメンバー、期待していたエースはそんなチームに嫌気がさして他校へ転校してしまいます、しかしカンはあきらめません、振り切った戦術で全国大会出場に出場、快進撃を続け、徐々にチームを結束していくという成長の物語でもあります、

これが実話なんだから、世の中、何が起こるか分からない、何事も最後まであきらめていけないという教訓ですね、肝に銘じます、



◆(自宅で鑑賞)「オーシャンズ8」
(★★★!☆)(2018年米国)(原題:Ocean's Eight)
世界最高のパーティ会場から世界最高の宝石を盗み出す7人、、、いや8人、

10オーシャンズ8

やっと出所した盗人のデビー、更生を誓うどころか刑務所内で練りに練った強盗計画をすぐさま実行に移す、旧知の相棒に詐欺師にスリ、プログラマーにデザイナーと次々と敏腕プロフェッショナルをスタッフに引き込む、狙うはメトロポリタン博物館で開催される世界最高のパーティ「メットガラ」の会場から1億5000万ドルのネックレス、周到な計画は順調に進むのだが・・・

どうもこれが3回目の鑑賞のようです^^)“オーシャンズシリーズ”といえば、やはり1作目の「オーシャンと11人の仲間」(1960)を思い出すのは昭和生まれ、F・シナトラ、D・マーティン、S・デイビスJrなどそうそうたる顔ぶれの楽しい泥棒映画、21世紀ではジョージ・クルーニー演じるダニーの「オーシャンズ11」(2001)が1作目扱いとなっています、

「オーシャンズ8」はダニーの妹のビーが主役、出所早々にすぐに仲間集め、周到な宝石強奪計画で宝石を盗むだけでなく、過去の恋人への鞘当てや、2段落ち、さらには3段落ちと、ラストまで結構楽しませてくれます、今作もサンドラ・ブロック、アン・ハサウェイ、ケイト・ブランシェットなど豪華キャスト、休日のお気楽鑑賞にはピッタリです、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)