遠い空の向こうに

2025年09月01日

先週も2本だけ、「マンジャーレ!」「遠い空の向こうに」

(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Nonnas)
祖母と母親の手料理を再現しようとレストランを開く男のロマン

08マンジャーレ

幼い頃からくいしん坊だったイタリア系アメリカ人のジョー、祖母と母親の素敵な料理と愛情に包まれてNYブルックリンで育った、が、祖母も母親も他界し、生きる気力を失ってしまう、親友からはなにか母親の想い出になることを始めるように勧められる、目の前に浮かぶスタテン島へ渡り、売りに出ている古いレストランを見たジョーは何の計画もなくそのレストランを買い取り『おばあちゃんの手料理』を出す店を開業することにするが・・・



レストランを買い取ったジョーは母親の親友や、高校時代の彼女のご近所さんなど、4人のおばあちゃん(ノンナ)を雇い入れ、想い出の家庭料理レストランを目指します、しかし、4人のノンナは衝突ばかリ、開店資金も足らず親友が父親から引き継いだクラシックカーを担保に借金して助けてくれます、なんとか開店したものの、なぜか客はひとりも来ません、わずか数週間でジョーは閉店を決断せざる得ない状況に・・・

4人のノンナ、親友夫婦、高校の同級生、みなジョーの実直で不器用な人柄に魅かれて集まってきます、これでおしまいかと思った時、ジョーの熱意がついに実を結びます、

ま、誰もが思い浮かべる結末が待っています、驚くような事件も起こりません、でも、観終わったら幸せな気分になり、美味しい料理が食べたくなるのは間違いなし、実話に基づいており、モデルになったレストランは今もNYスタテン島にあるそうです、観るとお腹が減ります^^)が、ぜひの鑑賞をオススメします、


◆(自宅で鑑賞)「遠い空の向こうに」
(★★★★☆)(1999年米国)(原題:October Sky)
宇宙に向かってロケットを打ち上げることに夢中になった高校生たち

08空の向こう

1957年ソ連は初の人工衛星打ち上げに成功する、ウエストバージニアの炭鉱の町コールウッドに住む高校生のホーマーは夜空を飛び去る人工衛星スプートニクを観て、自らの夢を見つける、数学が得意なクラスの変わり者を誘い、悪友2人と共にロケット造りに熱中する、しかし、父親は炭鉱の主任、コールウッドでは大人になると炭鉱に入る運命、父親はホーマーの夢などお構いなし、が、炭鉱事故があり父親が大怪我をすると、ホーマーは高校を中退、炭鉱に入ることを選ぶ、



ロケット造りの話ではありますが、物語は高校生の友情、そして父と息子の愛情物語です、
数学が苦手だったホーマーは猛勉強、ロケットボーイズと呼ばれる仲間とともに10数発の手造りロケットを打ち上げますが失敗続き、時には住民を危険にさらし、さらにロケットで山火事を起こした罪で警察に逮捕されてしまいます、それでもロケットボーイズに理解を示す担任女性教師や、技術者、炭鉱関係者に助けられながら、全米高校化学コンテストの決勝まで進みます、

実話に基づく物語、ホーマーが師と仰ぐ米国ロケット工学の第一人者のフォン・ブラウン博士はWWⅡでV2ロケットなどを作ったドイツ人科学者、ソ連との冷戦で米国が囲い込んでロケット技術を磨いていたんですね、皮肉と言えば皮肉、

4人のロケットボーイズは様々な職業に就きますが、ホーマーはNASAでアポロ計画に参加したようです、拍手、「スタンドバイミー」のような風景が広がる良き映画です、必見、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)